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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

タバコの煙で家の性能を知る!?

タバコの煙で住宅の性能がわかる方法です
(タバコにこだわりません煙が出ればいいのであって線香でもOKです。)

正確に知る方法は換気風量測定器で計る方法がベストですが煙の流れを見て簡易に性能の良し悪しを見分けることができる方法です。
※ただし、この方法は給排気口がついた24時間換気システムに有効です。

従来の住宅は換気扇はトイレ、風呂、台所につく局所換気扇というもので使用する時はスイッチONにして使用しない時はOFFにするという使用者の意思によって使うものでした。また新鮮な空気を取り入れる吸気口がありません。何処にあるかわからない隙間からの給気(外部から吸気する所)を期待するアバウトな換気方法でした。

最近の住宅は何処から給気して何処に排気するのかを明確するように24時間常時換気が義務付けられました。

●写真は排気量を換気風量測定器で測定している風景
風量測定しかし、24時間換気が設置された住宅であっても性能が良い住宅とはいえない場合があります。換気の風量測定する場合は一般的には排気口に測定器を当てて(写真のように)排気量を測定します。

住宅の換気容積が300m?ある場合数箇所の排気口を測定してその合計が150m?あれば1時間に半分の空気が入れ替わることがわかります。しかしこの測定方法では換気のモーターの能力を調べるためだけであって気密性能が低い住宅でも同じ換気量が測定されてしまいます。

それではどうすれば簡単に気密性能がわかるのか?
それは排気口だけでなく給気口も測定しなくてはならないということなのです。

気密性能が低い住宅の場合は排気口の付近の隙間が給気口となってしまい、あらかじめ設置された給気口からは殆んど取り入れることができません。

何故かというと
例えばストローの先が給気口で口元が排気口とした場合、吸った分100%の空気が給排気されるのですが、若しストローに針の穴が開いていた場合は針の穴からも給気されるのでストローの先からの給気は当然少なくなってしまいます。
単純にこんな理由で気密性を高めると給気が十分なされることがわかります。

前回
「隙間の大きさで住宅性能を知る!?」
で説明いたしましたが気密の低い住宅の場合は1Fの隙間から給気されて2Fの隙間から外に排気されてしまいます。そこで計画換気システムの給気口にタバコ等の煙でその給気口に煙をかざして試してみます。

気密性のガ高い住宅の場合は1F~2Fの給気口に煙をかざすと奇麗に室内側に流れてきます。
一方気密性能が低い住宅は特に2Fの給気口からは室外に出て行くか、流れてもよどんだ流れ方をしてしまいます。(その理由は後日投稿いたします。)

●住宅の性能を高めるためには気密測定試験をすることの他に換気の風量測定試験もする必要があります。
現在は残念ながらどちらの試験も義務付けはされていません。
しかしここ数年の間には換気のよるトラブルが多いため風量測定(実測)の義務化の方向になりつつあります。
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昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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