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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

気密住宅の性能の差は施工の気遣いだ!(外断熱編)

高断熱高気密住宅では施工する人がちょとした気遣いをすることによって住宅の性能を簡単にあげることができます。

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築35年の解体前の住宅とリフォーム完成の写真

展示場に行くと断熱性能(Q値)がいくら気密性能(C値)がいくら・・・と次世代省エネ基準を超える住宅宣伝が当たり前になっています。

でもちょと考えて見て下さい。

車のように工場でパーツをコンピューターを使って組み立てているのであれば性能にも信用性があるのですが、1棟1棟間取りも外観も違ったものを人の手で現場で作って行く訳ですから謳い文句の同じ性能にはならないのです。実はこの謳い文句の性能は次世代省エネ基準適合住宅評定といって予め設定されたモデルプランの性能の数値なのです。

若しこのブログをご覧になっていて家を建てようかと考えている方・・・貴方の家のプランはモデルプランと必ず違っている訳ですからカタログの性能とは違うことを認識すべきです。謳い文句の性能値より小さい性能値であればいいのですが意外と大きい数値になっている例が多いのです。

現実に完成後に気密性能の試験を依頼されることが多いのですが目標の数値が出ていないのが現状です。(まだ、気密測定をする所はいいにしても、しないところはどうかと思います。)

失礼だと思いますが建て主様も施工する側もその重要性を認識していないので当然なことと言わねばなりません。

認識がないと当然ですよね!

熱計算をして目標のQ値に達していなければ修正し、気密測定を内装仕上げ前に測定し目標に達していなければ修正してこそ高性能住宅が手にいれることができるのだと思っています。

後はちょとした施工者の気遣いで断熱気密性能を確たるものできるのです。

●少し話が逸れてしまいましたが下の写真は外断熱の施工状況です。

多くの外断熱工法の施工マニュアルは気密はプラスチック系断熱材を貼りつけた接合部をテープ処理をし気密処理をしています。私も20年前の施工ではこのように施工していましたが問題があることがわかりました。テープの部分で下地に押さえられていない部分は冬夏の温度差でテープに伸縮が起こり剥がれてしまい初期の7気密性能が低下するのです。

その経験を基に私は写真のような施工を勧めています。
106zjawnja1njlfmtcwnte1zuy.gif①断熱材を貼りつける前に下地材に3.2mm厚の伸縮があるパッキンを貼りつけてから断熱材を貼りつけます。
さらに補助として外部から気密防水テープを奇麗にしごいて貼りつけ通気胴縁で押さえつけます。
これは開口部のふかし枠、サッシとの取り付け部分も同様にします。
②基礎廻りの配管等で貫通した箇所は防蟻用のウレタンを注入します。
③ちなみに断熱材の内面は水蒸気を一切通さないアルミを蒸着されているものを

●何の商品でもそうですが「シンプル・イズ・ベスト」
住宅では特にシンプル作りが価格的にも施工的にも熱的にもメンテナンス面でも良い結果がが出ます。

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