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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

隙間のお大きさで家の性能を知る!?

●新築住宅の気密測定をしている風景

6juu2juiwjtk3juu1jufgjtg2juu2jui4ju.jpg写真の機械は住宅の隙間が床面積1m²当たり何㎝²あるかを調べる「気密測定器」です。
住宅の玄関、外部側の窓全部を閉鎖して、窓1箇所に強力な扇風機?を設置して室内の空気を外部に吐き出します。

その吐き出す空気量(漏気量といいます)を1時間当たり何m³吐き出しているかを20pa,30pa,40pa,50paの4点以上測定しある計算式で総隙間面積を求めます。

50pa(パスカル)というのは例えば測定する住宅を車に置き変えれば35km/時速~40km/時速の速度で走らせた場合に住宅にかかる風圧とやや同じです。

その時の10pa時の風圧で自然に漏気する1時間当たりの漏気量を日本では隙間相当面積はいくらで気密性能の良し悪しの判断にしています。
つまり意図的に住宅にかかる風圧(風)を作り隙間から漏気する量がいくらあるかを調べるために測定するのです。

ちなみに気密性能が高い住宅では50paの圧力がかかりますが低気密住宅だと隙間だらけのため圧力がかからず測定不可となり数値に表すことができません。

■それでは気密化とは何か?
何故気密化が必要なのか・・・といえば
           ↓
1・隙間をなくする。
気密化とは簡単にいうと隙間をなくすることです。
気密化は住宅の断熱材と密接な関係にあります。どれだけ多くの断熱材を入れても、気密が高くなければその効果は半減してしまいます。

2・壁体内気流は大敵である。
気密化は「壁体内気流」の防止という意味で非常に重要です。壁体内気流とは壁の中の空気の流れ(木造住宅では床下、壁の内部、小屋裏が空間的に繋がっています。小屋裏と床下には換気口を通じて空気が自由に出入りするので、壁体内にも簡単に外気が入ってきます。これが壁体内気流です。

断熱材は単独では特に繊維系断熱材の場合は、気流を通してしまいますので、外の冷たい、暖かい空気が壁体内に流れ込み断熱効果が発揮されなくなります。
また直接的には隙間風を防ぐ効果があり熱の損失も防ぐ効果があります。
ただし気密性を上げることにより隙間がなくなるため自然の換気(漏気)がなくなるため計画的な換気が必要となります。

●最近の住宅は計画換気の義務化によりほぼ100%換気システムが設置されるようになりました。
・・・が肝心の気密性能がいくらあるかを測定している施工会社は数少ない状況です。
若し読者の方で新築を考えている方があれば気密測定を条件とするべきです。

参考:気密性能はC値(単位隙間相当面積)で表し、[cm²/m²]住宅外周部位にある隙間の総面積を床面積で割った数値で実測で求めます。
次世代省エネ基準では各地域によって数値が違いますが寒い地域のⅠ、Ⅱ地域ではC=2.0cm²/m²でその他の地域はC=5.0cm²/m²とされています。
私の考えではできれば全国一律1.0cm²/m²以下が必要と考えています。
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theme : 住まい
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昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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