高性能住宅の10年後の暖房費はいくら?
この家は岩手で1996年に建てられてた住宅です。
ご主人は仕事の都合で北海道にいたTさんは寒さを考えた暖かい家から、岩手の仮住まいになった時は、1年で嫌になったそうです。
引越しを考えた時にいっそ家を建てようかと考え始めて、具体化したのは住宅金融公庫融資の利率が最低ラインの頃で後押しされる形になったのが建てる第二の理由でした。

●建てる・暮らす・いわての本」クラシェコ」に掲載
熱損失係数は1.78Kcal/mh.℃(現在はW表示ですから2.07Wm2Kです。)次世代省エネ基準のⅡ地域基準を少し下回る性能ですが当時の新省エネ基準の2.3Kcal/mh.℃を大きく上回る性能です。
・延べ床面積110.63m2
・断熱材は天井ポリスチレンフォーム300mm、壁は90mmのパネル工法です。
(当時は輸入住宅流行でアメリカから直輸入した「エコパネル」という商品でした。
・OSB+断熱材+OSBの一体成形板ですが気密は取れるものの防湿にこだわって内部よりアルミ箔蒸着の気密シートを貼り、気密防湿層とした。)
・開口部はペアガラス。
・基礎はウレタン40mm+コンクリート120mm、
・土間はウレタン30mm+コンクリート120mmの土間床工法、
・隙間相当面積が0.16cm2/m2の超高気密で0.4mm×0.4mmの総隙間面積しかありません。
鍵穴の隙間くらいでしょうか。
暖房はピーエス株式会社の「HRヒーター」
換気はアトム建築環境工学研究所の「ユーフレクト」
●以下はお住まいのTさんの感想です。
「ダクトで温風を回すのも均一性がなく、床暖房は北海道の友人の家で寝ころぶと熱すぎたという体験もあって、暖房を使ったパネルヒーターがお気に入り。
ただし放熱器のの形が薄いパネルが気になりませんが立体のコンベクタータイプは、床下に埋めたかったというのが本音。掃き出し窓はコンベクターをまたがないと外へ行けません。
室温は24℃くらい。動かないで入ると足元がちょと寒く、動くと暑いという感じ。(冬でも半ズボン)結露にはだいぶ悩まされていたので、建てる時の条件も「あったかいこと」「冬の結露がなくカビが生えないこと」「冬でもおいしいビールを飲めること」住まいはまさに条件どおり。お風呂場などにもカビはありません。朝の気温を気にして水を落とすこともない気持ちがいい朝です。
「給湯と暖房の石油代が1ヶ月15.600円。前の住まいで暖房だけで10.000円でしたから思ったほどではないです」・・と奥さんのK子さん。前の貸家より大きくなっていることを考えれば、暖房の効果はかなりレベルアップしているといえるでしょう。基礎の断熱材のお陰で床も冷えません。床暖房が入っているの?と聞かれます。そのため普段は冬でも裸足とか。湿度はやはり低めです。「油断すると観葉植物が枯れる」とご主人のTさん。暖かいので花は早く咲き、早く散るそうです。
一度暖まるとなかなか熱が抜けないため、夏は、夕方に窓を開け放して冷気を入れるようにしています。冷房器は入れておりません。夏の夜はウッドデッキがビアがーデン。美味しいビールが楽しめます。リビングの桟が格子に組まれている掃き出し窓は、気密を考えて方側しか開閉できません。桟はペアガラスの間に入っているので掃除は楽。玄関にあるガラスブロックは、やわらかな光彩をつくります。腰高の窓は上げ下げ窓でより洋風の印象に。網戸の設置が楽なので案外日本にピッタリです。」
●実際に住まわれているTさんの声でした。
室温24℃で給湯と暖房費が15.000円は安いと思いますが高いという意見あります。
全室均一な温度環境と新鮮な空気の入れ替えがあって、結露のない高性能住宅は長い目でみれば構造材の耐久性が飛躍的に延び、簡単なリフォームで50年以上も持つ資産価値の高い買い物だっのではないかと私は思っています。
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ご主人は仕事の都合で北海道にいたTさんは寒さを考えた暖かい家から、岩手の仮住まいになった時は、1年で嫌になったそうです。
引越しを考えた時にいっそ家を建てようかと考え始めて、具体化したのは住宅金融公庫融資の利率が最低ラインの頃で後押しされる形になったのが建てる第二の理由でした。

●建てる・暮らす・いわての本」クラシェコ」に掲載
熱損失係数は1.78Kcal/mh.℃(現在はW表示ですから2.07Wm2Kです。)次世代省エネ基準のⅡ地域基準を少し下回る性能ですが当時の新省エネ基準の2.3Kcal/mh.℃を大きく上回る性能です。
・延べ床面積110.63m2
・断熱材は天井ポリスチレンフォーム300mm、壁は90mmのパネル工法です。
(当時は輸入住宅流行でアメリカから直輸入した「エコパネル」という商品でした。
・OSB+断熱材+OSBの一体成形板ですが気密は取れるものの防湿にこだわって内部よりアルミ箔蒸着の気密シートを貼り、気密防湿層とした。)
・開口部はペアガラス。
・基礎はウレタン40mm+コンクリート120mm、
・土間はウレタン30mm+コンクリート120mmの土間床工法、
・隙間相当面積が0.16cm2/m2の超高気密で0.4mm×0.4mmの総隙間面積しかありません。
鍵穴の隙間くらいでしょうか。
暖房はピーエス株式会社の「HRヒーター」
換気はアトム建築環境工学研究所の「ユーフレクト」
●以下はお住まいのTさんの感想です。
「ダクトで温風を回すのも均一性がなく、床暖房は北海道の友人の家で寝ころぶと熱すぎたという体験もあって、暖房を使ったパネルヒーターがお気に入り。
ただし放熱器のの形が薄いパネルが気になりませんが立体のコンベクタータイプは、床下に埋めたかったというのが本音。掃き出し窓はコンベクターをまたがないと外へ行けません。
室温は24℃くらい。動かないで入ると足元がちょと寒く、動くと暑いという感じ。(冬でも半ズボン)結露にはだいぶ悩まされていたので、建てる時の条件も「あったかいこと」「冬の結露がなくカビが生えないこと」「冬でもおいしいビールを飲めること」住まいはまさに条件どおり。お風呂場などにもカビはありません。朝の気温を気にして水を落とすこともない気持ちがいい朝です。
「給湯と暖房の石油代が1ヶ月15.600円。前の住まいで暖房だけで10.000円でしたから思ったほどではないです」・・と奥さんのK子さん。前の貸家より大きくなっていることを考えれば、暖房の効果はかなりレベルアップしているといえるでしょう。基礎の断熱材のお陰で床も冷えません。床暖房が入っているの?と聞かれます。そのため普段は冬でも裸足とか。湿度はやはり低めです。「油断すると観葉植物が枯れる」とご主人のTさん。暖かいので花は早く咲き、早く散るそうです。
一度暖まるとなかなか熱が抜けないため、夏は、夕方に窓を開け放して冷気を入れるようにしています。冷房器は入れておりません。夏の夜はウッドデッキがビアがーデン。美味しいビールが楽しめます。リビングの桟が格子に組まれている掃き出し窓は、気密を考えて方側しか開閉できません。桟はペアガラスの間に入っているので掃除は楽。玄関にあるガラスブロックは、やわらかな光彩をつくります。腰高の窓は上げ下げ窓でより洋風の印象に。網戸の設置が楽なので案外日本にピッタリです。」
●実際に住まわれているTさんの声でした。
室温24℃で給湯と暖房費が15.000円は安いと思いますが高いという意見あります。
全室均一な温度環境と新鮮な空気の入れ替えがあって、結露のない高性能住宅は長い目でみれば構造材の耐久性が飛躍的に延び、簡単なリフォームで50年以上も持つ資産価値の高い買い物だっのではないかと私は思っています。
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genre : ライフ