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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

暖房は何を選択したらいいのか?

暖房機器は何を選択したらいいのか?と
訊かれると私は必ず「住宅に性能を高めた上で設備を決めましょう。」と言います。

それは何故なのか?でしょうか?

暖房の考え方の基本は、建物が主役で設備は脇役です。
建物の性能を高めることなく高額な暖房設備を設置しても無駄というものです。
石油やガス、電気などの消費量が膨大になるだけです。

暖かく又は涼しく、省エネに富んだ快適な住まいを作るためには、暖房設備そのものより建物全体の性能を向上させることが前提となります。
暖冷房の主役は暖房設備ではなく建物そのもだという認識を持つ必要があります。
    
63zjawnja1njnrug.jpg●図は「気温によって変わる体感温度と輻射熱の関係」

現在、坪なんぼ?で販売している住宅メーカー、工務店の場合は、ほとんど暖房器具は別途工事になっているか、FFヒーター1台ついて販売されている例がなんと多いことか、残念に思います。

また、事前に暖房機器が設置することがあっても建物の断熱、気密性能を確認しないため、過剰な暖冷房の設置をしてしまう例が多いのも事実です。
(寒い、暑いというクレームを防ぐため過剰設備をしてしまうのですが・・・当然コストが上がるのは当然ですよね!)暖房機器を考える時には、安全性、操作性、経済性、耐久性、デザイン性などを考慮して慎重に考えたいものです。

住宅の性能が高まって、高気密高断熱住宅というより高性能住宅とい言葉が普及している現在は、設備の容量も問題となります。先ほど坪なんぼの世界の住宅では容量の大きなボイラーやストーブを設置されがちですが、経済性を考えると多きいボイラーで時々燃やすよりは、小さめなボイラーで最大容量の80%くらいで常時使用する方が好ましいようです。

石油、電気、ガス代などランニングコストもよく計算した上で最適な暖房設備を選定したいものです。

それではお奨めは何か?と訊かれると

63zjawnja1njlfmjeymzi1npfj.jpg建物の断熱性、気密性能が高まったことが条件で」あれば「輻射暖房」が理想的と答えています。
放熱個所を分散させ、しかも低温度で熱を供給する温水パネルヒーターは建物の中に温度の差を作らず、どこでも一定に近い温度設定にするのに適した暖房設備といえます。この方式は、ボイラーで暖められた温水を利用することから、やわらかい暖房感が得られ、何処でも均一に暖まりやすい輻射式ならではの特色があります。

しかも部屋で火を使うこともないのでクリーンで空気も汚れません。
しかし、同じ輻射型の暖房でも、床暖房は室内が暖まるものの、窓際などは特に冷気の影響で寒さを感じたり、結露を発生させる場合があります。

春先や、秋口などは微妙な温度制御が難しく、安定した室温を保ちにくいといった短所あげられて、目に見えない床下、土間下などに設置されるため、将来にわたってメンテナンスが非常に難しいと考えています。

一方パネル式のセントラルヒーティングは、各部屋の最も冷える部分の窓下に設置されるためコールドドラフトを防いで、その外壁面の平均輻射温度を高めて、暖房温感を増幅させるメリットがあります。室温を低めに設定しても、あまり寒さを感じないのはそのためです。

●最近は
深夜電力で暖めた温水をパネルヒーターに利用するピーエス(㈱)の輻射暖房方式が脚光を浴びています。


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