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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

トップライトの隙間の改善

天窓は採光の他に意識的に通風(換気)を考慮して設置しているため、我が家では天気のいい日など、ほぼ毎日開閉して通風(換気)に利用してとても便利なものです。しかし、その天窓は冬になると天窓からコールドシャワーが滝のように下りてくるようになり不快感を覚えるようになりました。そこで、メーカーのメンテナンス業者に立ち会ってチェックをしました。
dc070332 - コピーこの隙間が暖房の大きな暖房費増加の一つの原因になります。実際に室温が22℃あっても天窓の下にいるとコールドドラフトがシャワーのように降り注ぐコールドシャワーが体感でき寒さを感じるようになります。
見た目ではゴムパッキンはしっかりしていて劣化しているように見えません!?そこで、この天窓部分を熱カメラで撮影し熱画カメラで見て判断することにしました。劣化して隙間があれば・・その部分は外気近い温度になるため表面温度は極端に低下している筈です。

その熱画像はこちら↓
20130308142115f8e_20140703103036c7b.jpg天窓の周囲の屋根面の表面温度は同じ22℃になっています。熱カメラでは窓の周囲に濃いブルー色(低い表面温度)が現われています。この部分の表面温度は8℃〜10℃前後を示していて、隙間があるため外気温に影響されて表面温度は低下しています。
この隙間がさらにコールドドラフトを助長させて、天窓の下に座って居るとシャワーを浴びているような強い冷気を感じさせている原因なのです。それでも天窓から少し外れて座ると、そのコールドドラフトはさほど感じなくなります。部屋の室温は22℃あります。屋根面の表面温度は21℃です。実は昨年までは全室室温は20℃で保たれていましたが、天窓があるリビングではこのコールドシャワーが原因でパネルヒーターの温度設定を一目盛り上げて対処しないと22℃の暖かさをキープすることができなくなりました。当然、石油の消費量も増加することになり省エネになりません。

そこで、屋根に上がって天窓を開けてチェックしてみました。それがこの↓の写真です。
dc070310 コピー1 - コピー
①は元々障子についているパッキンです。②はエキストラパッキンといって後で追加できるようになっています。この部分に新たにパッキン材を追加して気密性を高めます。(ただし、製造年月日によつてパッキンがついている部分が違っている場合があります。我が家のトップライトはH8年製)
※雨漏り防止のパッキンはこの部分ではありません。下図の紫枠の⇒の部分です。北国地方の方が雨漏りになる傾向が多くあるそうです。原因は障子の下端に雪が残り、その残った雪が融けパッキンの隙間に侵入し、その水が凍ることで隙間をさらに大きくすることが雨漏りの原因のようです。(このパッキンを交換することで雨漏りはピタッと止まります。)

下図は天窓の横断面図です。パッキン材(二か所)がメンテナンスするポイントです。
dc030801_201407031030378a3.jpg

築10年前後になると、天窓のゴムパッキンの劣化は必ず起こりますので、我が家のようにならないように早めに交換(メンテンナンス)をしたほうが良いでしょう。


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住まい環境プランニング(同)
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