気密住宅は花粉症を緩和させる!?

我が家でも家を新築する前の家内は花粉症に大変悩まされていました。ところが新築2年目からはいつの間にか「クシャクシャ目」がなくなっていたのです。TVでスギ花粉のニュースが流れる時期になると「そういえば、お前クシャクシャしていないな!直ったのか?」「そういえば・・・新しい家に引越して2年目から・・直ったのかな~?」そんな会話をしていました。
家を新築してからのことのですから家に花粉症に対して防御する機能(秘密)がありそうです。
(今年で我が家は17年目になりますが家内の花粉症の病状は一切起こっていません。)
建て替え前に住んでいた家は築35年ですが高断熱であってもスカスカの低気密住宅でしたのであらゆる隙間を通して(風が強い時などは特に)スギの花粉が室内に入りこみむようになっていたのです。現在の家は高気密住宅なのでちょとやそっとの外風圧で隙間を通して浸入することがありませんが新鮮な空気は外壁に設置される給気口から取り入れているので当然給気口からはスギ花粉が入ってくる筈です。しかし、スギ花粉はカットされています。
実はその給気口にちょとした仕掛けがあるために杉花粉は従来よりカットされる部材を使っているからです。
**それが次の写真(部材)です**

一般的に「パッコン」と呼んでいますが正式には給気バルブといいます。丸、角型の部分が室内側になって角型のガラリ付の方は外部側に取り付けられます。ちなみに我が家では角型のガラリは使用しないで丸型の吸気バルブのみを設置して給気は外壁の通気層から取り入れています。
寒冷地では直接ガラリを通して給気するのではなく外壁でいったん防御して使用する例が多いのです。その「パッコン」の中に入っているのが左の写真・・・「花粉フィルター」です。
通常は黒い色で網目状のスモンジフィルターが入っているのですが花粉対策ではなく埃浸入防止に設置されています。花粉フィルターはオプションになっていますが第三種換気装置を設置されている方は試して見る価値ありの商品です。
商品の詳細、注文については
①日本住環境⇒http://www.njkk.co.jp/shop/pakkon_filter/index.html
②アトム建築環境工学研究所⇒http://www.ajic.co.jp/order_f/index.html
③シェイベック⇒http://www.jbeck.co.jp/manual/pdf/mente2.pdf
※花粉フィルターを使ってみて、してはいけない注意事項をブログに投稿している方がいらっしゃいますのでご覧下さい。⇒緊急告知!24時間換気の花粉フィルターは水洗いしないで下さい。
住宅の気密性能が高まれば花粉症も緩和されるという実体験でした。
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参考資料:※資料はアトム建築環境工学研究所の伊東さんからお借りしました。
**大気中に漂う花粉・粉塵**
現在、花粉症の原因となる植物は日本国内で40種類以上の報告がされています。
これらの花粉はほとんど風媒花で、風で花粉が運ばれるため開花期には大量の花粉が大気中に放散され花粉症の原因となります。これらの花粉は呼吸器官系から吸い込まれ、鼻の粘膜等に付着すると花粉の表面や外壁にあるアレルギー原因物質(抗原)が粘膜中に溶け出し呼吸器官系の粘膜に侵入すると体内にlgE抗体が作られます。
lgE抗体とは、体内に侵入した異物を排除する働きをします。花粉症で、くしゃみや鼻水、鼻づまりが起きるのは体を外的異物から防御するlgE抗体の働きによるものです。ところがアレルギー体質の人は、lgE抗体の生産を抑制する遺伝子を持っていないため花粉を吸い続けると体内のlgE抗体は増え続けある水準を越えると激しいくしゃみ発作や、鼻水、鼻づまりなど花粉症の症状が発症します。特に、ディーゼル車の排気ガスに多く含まれる微粒子が、lgE抗体増やすのではないかという説が有力になっています。
●大気中を漂う主な花粉や粉塵
「花粉」
●スギ花粉:20μm~40μmの大きさで、花粉症の発症アレルゲンの最たる物と考えられています。飛散期間は毎年2月~5月上旬。
●ヒノキ花粉:30μm~40μmの大きさで、花粉症の発症アレルゲンの最たる物と考えられています。飛散期間は毎年3月~5月下旬
●ブタクサ花粉:20μm程度の大きさで、食物アレルギーのある人にとっての花粉症アレルゲンとして知られています。飛散期間は毎年3月~5月。
●ハンノキ花粉:30μm程度の大きさ。飛散期間は毎年2月~4月。
●ネズ花粉:28μm程度の大きさ。飛散期間は毎年2月~4月。スギ・ヒノキとは別の抗体をつくります。
●カモガヤ花粉:34μm~38μmの大きさで。飛散期間は毎年2月~4月。
●SPM(Suspended Particulate Matter)空気中を浮遊する微粒子
●DEP(ディーゼル排気微粒子): ディーゼルエンジンの排気に伴って大気中に排出される化学物質。1μm~10μmの大きさで、喘息など慢性呼吸器疾患の誘因物質(原因)と考えられ、近年注目されています。
●1.3ブタジエン炭化水素:自動車などのエンジン排気ガスに含まれる発ガン性が認められる揮発性物質。またタイヤにもブタジエンゴム/スチレンブタジエンゴムとして含まれており、路面との摩擦により摩耗粉塵として大気中を浮遊しています。大きさは1μm~10μm。
●窒素酸化物:自動車排気ガスなどのエンジン排気ガスに含まれる二酸化窒素などのガス状物質。大きさは1μm~4μm。呼吸器疾患などの原因物質を考えられています。
●煤塵:工場や自動車の排気に含まれる燃えカスや、路面が摩耗することによるアスファルトやコンクリートなどの摩耗粉塵などの異物。大きさは5μm~20μm。呼吸器疾患や各種アレルギーの誘因物質と考えられています。
**大気中に漂う花粉・粉塵**
現在、花粉症の原因となる植物は日本国内で40種類以上の報告がされています。
これらの花粉はほとんど風媒花で、風で花粉が運ばれるため開花期には大量の花粉が大気中に放散され花粉症の原因となります。これらの花粉は呼吸器官系から吸い込まれ、鼻の粘膜等に付着すると花粉の表面や外壁にあるアレルギー原因物質(抗原)が粘膜中に溶け出し呼吸器官系の粘膜に侵入すると体内にlgE抗体が作られます。
lgE抗体とは、体内に侵入した異物を排除する働きをします。花粉症で、くしゃみや鼻水、鼻づまりが起きるのは体を外的異物から防御するlgE抗体の働きによるものです。ところがアレルギー体質の人は、lgE抗体の生産を抑制する遺伝子を持っていないため花粉を吸い続けると体内のlgE抗体は増え続けある水準を越えると激しいくしゃみ発作や、鼻水、鼻づまりなど花粉症の症状が発症します。特に、ディーゼル車の排気ガスに多く含まれる微粒子が、lgE抗体増やすのではないかという説が有力になっています。
●大気中を漂う主な花粉や粉塵
「花粉」
●スギ花粉:20μm~40μmの大きさで、花粉症の発症アレルゲンの最たる物と考えられています。飛散期間は毎年2月~5月上旬。
●ヒノキ花粉:30μm~40μmの大きさで、花粉症の発症アレルゲンの最たる物と考えられています。飛散期間は毎年3月~5月下旬
●ブタクサ花粉:20μm程度の大きさで、食物アレルギーのある人にとっての花粉症アレルゲンとして知られています。飛散期間は毎年3月~5月。
●ハンノキ花粉:30μm程度の大きさ。飛散期間は毎年2月~4月。
●ネズ花粉:28μm程度の大きさ。飛散期間は毎年2月~4月。スギ・ヒノキとは別の抗体をつくります。
●カモガヤ花粉:34μm~38μmの大きさで。飛散期間は毎年2月~4月。
●SPM(Suspended Particulate Matter)空気中を浮遊する微粒子
●DEP(ディーゼル排気微粒子): ディーゼルエンジンの排気に伴って大気中に排出される化学物質。1μm~10μmの大きさで、喘息など慢性呼吸器疾患の誘因物質(原因)と考えられ、近年注目されています。
●1.3ブタジエン炭化水素:自動車などのエンジン排気ガスに含まれる発ガン性が認められる揮発性物質。またタイヤにもブタジエンゴム/スチレンブタジエンゴムとして含まれており、路面との摩擦により摩耗粉塵として大気中を浮遊しています。大きさは1μm~10μm。
●窒素酸化物:自動車排気ガスなどのエンジン排気ガスに含まれる二酸化窒素などのガス状物質。大きさは1μm~4μm。呼吸器疾患などの原因物質を考えられています。
●煤塵:工場や自動車の排気に含まれる燃えカスや、路面が摩耗することによるアスファルトやコンクリートなどの摩耗粉塵などの異物。大きさは5μm~20μm。呼吸器疾患や各種アレルギーの誘因物質と考えられています。
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