大雪でわかった住宅の断熱・気密性能!
無料相談に「新築3年目ですが1年目から屋根にツララができます。これって当たり前ですか?」というご質問がありましたので旧ブログに投稿した記事を再投稿して回答とさせていただきます。
気象庁によると昨年は青森県の酸ヶ湯で最深積雪566センチを観測(1979年の統計開始以来1位)、今年もすでに100cm前後の積雪があり大雪の傾向となると予想されています。
そこで、その大雪が「住宅の断熱・気密性能がわかる!?」、つまり大雪で屋根に積もった状態で住宅の断熱・気密性能がわかる方法があります。
昔の茅葺の家は冬になると必ず「ツララ」を冬の風物詩として見ることができますが最近建てられた住宅は断熱と気密性は高くなっているため、めったに「ツララ」を見ることが少なくなりました。

そのため屋根の雪が融けやすい、あるいは「ツララ」ができる家は室内の熱が流出する何らかの要因があることになります。その原因には隙間があるとか、隙間が小さくても断熱性能が低いといった場合には顕著に現われます。

隙間が多い住宅の場合は1Fの隙間から外気が浸入し室内で暖められた熱は軽くなるため2Fに上昇し2Fの隙間から室外に流出します。
※軒天が結露によるシミで汚れている様子も見ることができます。


理想的なエコ住宅であると判断される。
このように屋根の雪とツララは住宅の断熱性能と気密性能の善し悪しの判断ができるものさしとなります。

写真4:高断熱・中気密?住宅で室内で温められた熱が窓及び軒天に流失されていることがよく見える熱画像です。(ただし、撮影は雪が降る前)
その他に壁のグリーン色に見える箇所は断熱材が綺麗に充填されていない断熱欠損を示ししています。
※注意:例えばQ1住宅のように高い断熱・気密性能がある家であっても、窓に近い屋根がある場合、レンジフード付近、換気の排気口付近あるいは窓ガラスから逃げる熱でツララができる場合があります。それでも写真1、2のツララの大きさではなく小さなものとなります。
その他のエコ住宅の情報はこちら
↓ ↓
にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキングへ
- 関連記事
-
- 冬にわかる住宅の断熱・気密性能! (2022/01/19)
- 気密に関係したバルコニーの漏水原因とは? (2013/12/15)
- 大雪でわかった住宅の断熱・気密性能! (2013/12/08)
- 気密性能の良し悪しは上下の温度差でわかる!? (2013/09/15)
- 気密試験の仮と本試験との差 (2013/09/01)
- 気密住宅なのに蟻が出る? (2013/07/24)
- 高気密住宅の気密漏れの原因は? (2013/07/21)
- 気密住宅の湿度環境 (2013/03/28)
- 気密測定のn値から気密施工のミスを探す! (2013/03/13)
- 暖房費がかかりすぎる施工の実例(2)2Fの天井 (2013/01/30)
- 断熱・気密性能に万能な工法はない。 (2012/12/25)
- 図面だけでは性能を担保できない。 (2012/12/13)
- 仮気密試験の結果に注意! (2012/11/27)
- 引き違い窓の気密性能 (2012/09/15)
- 高気密住宅建てられた気密漏れの以外な箇所! (2012/08/26)