換気は気密性能によっては計画通りにならない。
現在は、すべての新築住宅に気密性能の善し悪しに関係なく換気が設置されています。しかし、換気を計画通りに成立させるためには気密性能を高めなければならないということは意外と知られていません。
(参考)「換気が成り立つ家の条件とは」↓
http://q1kannkyou.blog15.fc2.com/blog-entry-227.html
RC造りの建物は気密性能が高い!と思っているレベルでも思ったほど機械換気のコントロールができません。できれば隙間相当面積を0.5cm2/m2にすることが理想です。気密の施工技術のレベルを考えると2階建ての場合には最低でも隙間相当面積1.0cm2/m2の気密性能にしないとショートサーキットを起こしてしまいます。
この根拠は、住宅からの空気漏れをなくして空気のコントロールすることができるのは隙間相当面積が1.0cm2/m2以下でないと成り立たない理由があるからです。
一般的に、冬は北西の季節風が吹きます。多くの住宅は北西に台所とかトイレ、風呂などの水廻りを配置する傾向があります。当然、屋外排気口も北西側につけられている家が多く見られます。
気密性能が悪いと北西側に風による圧力(風圧)がかかるので北西側の隙間から給気されてしまい、本来の排気側経路とは逆の空気の流れになることがあります。また建物の隙間が多いと、過剰換気になりやすく換気経路を明確にすることができません。
換気ステムでつくり出す換気の圧力は1.0mmAqにすると、風や温度差換気の影響を受けにくくなります。反対に気密性能が高すぎてもレンジフード を廻した時には玄関ドアが重たくなったりします。お年寄りとか子供が外に出るときのはレンジフードを使っている時には出入りできない現象が起こることがあ ります。
また、建物の気密性能が1.0cm2/m2前後だと真冬日の寒い時には一階の隙間からの給気量が多く、ニ階の隙間から給気は少なくなる現象が起こります。
気密性能が1.0cm2/m2以下になってくると、最もいいことは給気口の設置個数の判断がつくことができます。気密性能にバラツキがある時は換気圧力が安定しません。気密性能が高いと隙間からの温度差換気、風圧換気の影響が少ないため、計画された住宅の換気量(0.5回/h)に限りなく近づいて、換気経路も換気量も非常に安定してきます。
よく、気密住宅は空気が美味しい!という表現を使うことがありますが・・・・この気密性能が最低でも1.0cm2/m2以下になるとこの空気感覚 は実感できるようになります。この感覚は実際に住んでみないと理解されないかもしれませんが、例えばペットが同居していても動物の匂いがしないといった感覚・・・などで判断できます。
このように、住宅の気密性能は換気計画と密接に結びついているため気密性能が高いと、換気計画が半分成功したと思っていいと思います。(後は機械換気の能力にかかってきます。)
換気計画は気密性能によっては計画通りにならないため高い気密性能が望まれます。
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RC造りの建物は気密性能が高い!と思っているレベルでも思ったほど機械換気のコントロールができません。できれば隙間相当面積を0.5cm2/m2にすることが理想です。気密の施工技術のレベルを考えると2階建ての場合には最低でも隙間相当面積1.0cm2/m2の気密性能にしないとショートサーキットを起こしてしまいます。
この根拠は、住宅からの空気漏れをなくして空気のコントロールすることができるのは隙間相当面積が1.0cm2/m2以下でないと成り立たない理由があるからです。
一般的に、冬は北西の季節風が吹きます。多くの住宅は北西に台所とかトイレ、風呂などの水廻りを配置する傾向があります。当然、屋外排気口も北西側につけられている家が多く見られます。
気密性能が悪いと北西側に風による圧力(風圧)がかかるので北西側の隙間から給気されてしまい、本来の排気側経路とは逆の空気の流れになることがあります。また建物の隙間が多いと、過剰換気になりやすく換気経路を明確にすることができません。

また、建物の気密性能が1.0cm2/m2前後だと真冬日の寒い時には一階の隙間からの給気量が多く、ニ階の隙間から給気は少なくなる現象が起こります。
気密性能が1.0cm2/m2以下になってくると、最もいいことは給気口の設置個数の判断がつくことができます。気密性能にバラツキがある時は換気圧力が安定しません。気密性能が高いと隙間からの温度差換気、風圧換気の影響が少ないため、計画された住宅の換気量(0.5回/h)に限りなく近づいて、換気経路も換気量も非常に安定してきます。
よく、気密住宅は空気が美味しい!という表現を使うことがありますが・・・・この気密性能が最低でも1.0cm2/m2以下になるとこの空気感覚 は実感できるようになります。この感覚は実際に住んでみないと理解されないかもしれませんが、例えばペットが同居していても動物の匂いがしないといった感覚・・・などで判断できます。
このように、住宅の気密性能は換気計画と密接に結びついているため気密性能が高いと、換気計画が半分成功したと思っていいと思います。(後は機械換気の能力にかかってきます。)
換気計画は気密性能によっては計画通りにならないため高い気密性能が望まれます。
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