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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

二階が熱いのでどうにかしてほしい!


夏の暑さ対策のために、過去の調査事例を投稿です。
2012年の夏に
「二階の寝室がが熱くて眠れない!」という相談があり原因と改善のために調査に向かいました。
dc052002.jpgこのお宅は築25年の在来軸組構法で建てられた二階建ての住宅です。断熱材は屋根、壁とも密度10kg/m3品の100mm厚のグラスウールが使われています。二階に上がって小屋裏を覗くと写真(上)のように棟の部分には白くカビが発生しているのが見えます。
また、右の屋根面は濡れていてカビも生えているように見えます。
左の屋根面は比較的に綺麗に見えます。



dc052001(修整1)左の写真はその右側の屋根面の下(天井)を写しています。
天井に敷き込まれたグラスール断熱材の上にシミが点々と見ることができます。これは屋根面に結露が生じて、その水滴がグラスウールに滴り落ちた痕です。この調査を行った時の外気温28℃でしたが小屋裏に上がって見るとサウナ室いるような熱さで長く居ることはできない環境ですがカラッとしています。
dc052001(修整2)
サウナ室は100℃前後の温度ですが体感的にはサウナ室に入っている、あの温度環境です。 屋根面を表面温度計で測ってみると51℃もあります。


51℃の温度というのは、手に持っている表面温度計の金属部分は「アツ!」と感じる熱さがあります。また、黒く、白カビが発生した部分を手で触ってみると、サウナ室の壁面に触るとカラッとした熱さ!・・・あの触感なのです。一般的にこのような環境の小屋裏の場合には湿度が高くムッとして眼鏡が曇るような環境なのですが・・・カラッとしています。しかし熱すぎます。

これでは熱くて熟睡はできないのは当然です。

この熱さを防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか?

大工さんは「断熱材が100mmと薄いので断熱材を天井に足すと良いといいます。」

確かに断熱は足りませんが・・・断熱材だけで解決するのでしょうか?
 

続きます!
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昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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