付加断熱の効果
気密という技術が導入されてから最近までは高気密住宅の外壁は主に100mm厚の繊維系断熱材で施工されてきました。これは気密化を行った住宅と気 密化しない住宅の200mm厚の断熱材で施工された住宅とほぼ同じ暖冷房のエネルギーを消費する断熱工法ですが地球温暖化対策や木材のヒートブリッジ(断 熱材と比較して木材の断熱性能が低い)の影響と、エネルギー消費量が2割も違うということがあって付加断熱工法のQ1住宅のような高性能住宅の普及活動が広まっています。
ところで断熱材を付加するとどれだけの効果があるのでしょうか?
断熱材を使う目的は天井(屋根)壁、床などの表面温度を上げて快適な室内環境にすることですが100mm断熱の壁の表面温度は岩手の真冬日には室温が 20℃であっても表面温度は19℃と1℃低い状態になります。どんなに完璧に施工しても100mm断熱は高い温度にすることはできません。そのため体感温度を20℃にしようとすると室温を21℃にしなければなりません。また室温を1℃上げると暖房エネルギーの消費量はおよそ一割ほど増加してしまいます。
一方、100mm断熱の壁をに200mm断熱にすると周囲の壁の表面温度が0.5℃の低下ですみ体感温度が室温に近づきます。質の高い快適性を求め るためには100mm断熱では物足りないのです。付加断熱を100mm厚ではなく、例えば60mm厚の断熱材でも密度の高いものであれば高い断熱効果を期 待できるので160mm厚でも200mmと同等な室内環境を造ることが可能となります。 付加断熱部分の目標は最低でも一般的な繊維系断熱材100mmと同等な断熱性能を持たせるようにしなければなりません。
さらに、断熱材の効果を最大に引き出すためには防風シートの施工位置を正しい位置にすることが大事です。最近繊維系の付加断熱が増えてきましたが、現在多 く行われている防風シートは※左写真のように柱の外側に施工し、その外側に付加断熱(繊維系)を貼っているケースがありますが、これは付加断熱の中に風が 入るので、せっかく貼っても断熱効果が薄れてしまいます。
正しい施工方法は※左写真のように断熱材の一番外側に防風シートを張ることが良い壁構造になりますし雨仕舞いも良くなります。一般的な付加断熱は外側に付加していますが、スェーデンでは厚い断熱をする時は構造材の内外両方に断熱付加することが多いようです。
付加断熱を外側でするか内側でするか悩むところですが、内側に付加断熱をすると気密施工が煩雑になり室内の空間が狭くなります。一方、外部の付加断 熱の場合は気密施工は比較的に簡単に行うことができヒートブリッジが内側より改善されやすいことがメリットになります。内側に付加断熱をすると防湿シート の破損をしないで電気の配線スペースを確保できるので耐久性の配慮した住宅出来上がります。
いづれにしても、在来軸組構法のQ1住宅クラスになると内外のダブル断熱=付加断熱以上にしなければ性能を達成できないようです。
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ところで断熱材を付加するとどれだけの効果があるのでしょうか?

一方、100mm断熱の壁をに200mm断熱にすると周囲の壁の表面温度が0.5℃の低下ですみ体感温度が室温に近づきます。質の高い快適性を求め るためには100mm断熱では物足りないのです。付加断熱を100mm厚ではなく、例えば60mm厚の断熱材でも密度の高いものであれば高い断熱効果を期 待できるので160mm厚でも200mmと同等な室内環境を造ることが可能となります。 付加断熱部分の目標は最低でも一般的な繊維系断熱材100mmと同等な断熱性能を持たせるようにしなければなりません。


付加断熱を外側でするか内側でするか悩むところですが、内側に付加断熱をすると気密施工が煩雑になり室内の空間が狭くなります。一方、外部の付加断 熱の場合は気密施工は比較的に簡単に行うことができヒートブリッジが内側より改善されやすいことがメリットになります。内側に付加断熱をすると防湿シート の破損をしないで電気の配線スペースを確保できるので耐久性の配慮した住宅出来上がります。
いづれにしても、在来軸組構法のQ1住宅クラスになると内外のダブル断熱=付加断熱以上にしなければ性能を達成できないようです。
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