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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

外張り工法の気密の取り方(外壁:先張りボード)


前回までの外張り断熱の施工マニュアルはこちら↓
外張り(付加)断熱の気密の取り方(屋根)
外張り(付加)断熱の気密の取り方(屋根:付加断熱)
外張り工法の気密の取り方(ウレタンボード下地)

充填断熱工法では先張りシート施工は当たり前ですが外張り断熱工法でも先張り箇所がある場合があります。

dc030125.jpg今回の現場では下写真の赤線で丸をした部分が先張りボードをしなければならない箇所の庇屋根です。
庇屋根の場合は1Fの外壁と2Fの外壁は断熱区画内であっても屋根は断熱区画外になるので屋根には断熱材(ウレタンボード80mm)を施工する必要ありません。
そのため、充填断熱の先張りシートのように庇屋根の下地材をを取り付ける前に予めウレタンボード50mmを先張りとして施工しておきます。こうすることで断熱材は途切れることなくスッポリ構造材を包みこむことになり断熱欠損を防ぐことができます。赤丸印は庇屋根の部分です。懐が深い庇は夏の暑い日差しを遮る効果があります。

dc030113.jpg左写真は2Fの壁と庇屋根の取り合い部分
壁のウレタンボード50mmは途切れることなく1Fの壁に繋がっている様子。(先張りボード)

右写真は同じ場所を下から見た状態。
外張り断熱で思ったより気密性能が出ない原因は
写真のように先張りボード施工しなければならない所を後張り施工をした場合に多く見られますので要注意です。

使用されている材料は
屋根:ウレタンボード50mm+30mmの付加断熱
外壁:ウレタンボード50mm
基礎:基礎断熱土間床工法スタイロフォーム(B3)50mm
気密パッキン:ノルシールV754(45mm×30m)
気密・防水テープ:寺岡製作所
補修部材:ハイプレンガンフォーム(三井化学産資)
続きます!


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