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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

暖房費がかかりすぎる施工の実例(2)2Fの天井

家を新築して数年経ってから「どうも我が家は暖房費が●●万もかかる割には部屋の温度が上がらない!」という苦情が出て調査を頼まれることがあります。
問題の●●円もかかる全室暖房の家のつくりは前回の暖房費がかかりすぎる施工の実例(1)に続いて(2)ではこんな施工になっています。

これは2Fの天井裏から部屋と部屋を仕切っている間仕切り壁の部分を覗いたところです。
その部分はのように空洞になっていて暖房された暖かい空気が下から上がってくるのがわかります。

dc013011(修整1)左の写真は2Fの天井裏から間仕切り間の真上から撮ったものです。隙間が煙突のように2Fの床面まで空洞になっているのがよく見えます。
気密住宅を意識しない天井断熱の住宅はすべてこのようになっています。
天井裏は外部の環境ですので1Fあるいは2Fの部屋で暖められた空気がこの間仕切り間の隙間を通して屋根裏に放出されて棟換気とか妻換気扇を通して外に放出されます。せっかく、全室暖房であっても熱の垂れ流しで暖まる訳がありません、このような環境にある家の間仕切り壁の表面温度は外気に連動して低い温度になっています。
特に窓面と間仕切り壁があるコーナー等では暖房器がガンガン熱くなっていても体感温度的には寒いと感じてしまいます。

       ↓「改善案」
dc013003.jpg改善方法は左図のように
間仕切り壁の間に気密防湿シートを施工し、天井面の気密防湿シートと連続することで気密化が図られます。

また、その隙間の上に断熱材を入れて隙間から下にも落ちないたため断熱欠損もカバーできます。

但し、外断熱あるいは内断熱の屋根面で断熱される場合はこの間仕切り壁は室内側になるので従来通りに隙間がある施工方法で構いません。




類似投稿記事:暖房費がかかりすぎる施工の実例(1)

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