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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

暖房費がかかりすぎる施工の実例(1)

家を新築して数年経ってから「どうも我が家は暖房費が●●万もかかる割には部屋の温度が上がらない!」という苦情が出て調査を頼まれることがあります。
特に一団の分譲販売土地に建売住宅とか注文住宅で建てられた方からが多いようです。
そこでその理由を何かと調べてみると
数年経つと当然のように近所とのお付き合いが始まり、
お互いに「お茶のみ会」は始まります。

そこでの会話に
「お宅の家はとても温かいのね!でも暖房費がかかるんでしょ!」

「いくら、かかるの?」「○○円」「エッ!お宅の建坪はどのくらい?」

「うちと同じくらいなのに・・・????」

「うちは●●円もかかった割には20℃に部屋の温度が上がらないし、それでも昔の家に比べたら温かいのでこんなものか?と思っていたんだけど・・・」

と、こんな会話の中で自分の家とお隣さんとの暖かさと暖房費の違いを初めて身をもって知ることになるのです。新築する時に意識して気密住宅で建られた場合は余程の施工ミスがなければ各部屋の温度のムラがあり暖房費に●●円かかかることはありません。

問題なのは気密住宅を認識しないで暖房設備に例えば熱源をヒートポンプ暖房にして全室暖房にした場合が要注意です。また、気密住宅で建てられても気密試験を実施しなかった場合は確実に安定した居住環境を得られるかというと宝くじを買うようなものです。

さて、問題の●●円もかかる全室暖房の家のつくりはこんな施工になっていました。

dc012401 コピー1写真は天井につけられるダンライトを下から見たところです。
気密シートがあるがダウンライトの気密処理がされていないため周囲に隙間があり天井裏に暖められた熱が逃げてしまいます。

※これは天井断熱の場合に起こる問題で屋根断熱の場合は屋根部分で気密処理をするのでこの部分は隙間があっても問題にはなりません。

dc120401(修整1) コピー1しかし、天井断熱の場合のダンライト部分の正しい施工法はダンライトを囲むようにBOXを作り、内側に気密シートを切れ目なく取り付けることです。こうすることでダンライトの隙間は一切ないので熱漏れを防止することができます。

若し、自分の家が室温が上がらなかったり、暖房費が思ったよりかかる場合はこの部分をチェックして見る必要があります。


きちんと気密処理がされた現場:参考ブログ⇒http://ameblo.jp/kby-s/entry-11451333560.html


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こんにちは。
いつも参考にさせていただいております。
専門家のブログにまさか自分のブログが紹介されるとは、正直驚いております。
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昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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