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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

室内犬と暖房の関係


Q・室内犬にとって暖房機器は何がいいのか?
というご質問がありましたので、旧ブログにUPしたものを回答とさせていただきます。

ペット共生型宅での暖房器は室内犬とって何が理想なのでしょうか?
446y29udje1otwmgg.jpg犬は人間と比較すると、暑くもなく寒くもないと感じる温度が15〜25度と幅があるそうです。

冬の高性能(高気密・高断熱)住宅の室内温度の実際はどうなんでしょうか?我が家の暖房はピーエス㈱のHRヒーターを採用しています。
各部屋で18から20℃くらいにサーモバルブで調整していて全体的には平均20℃の環境になっています。
写真は我が家の愛犬(室内犬=ゴンタ)です。
サークルは使っていないので自由に家の中を走り回っていて主人の私が寝ると一緒に部屋で寝るという行動をしています。
夏はエアコンを使っていないので暑いのかいつも寝る時は玄関の土間に寝ています。

冬はどうかというと、私の部屋は和室ですので畳なのですが、初めは私の傍の畳に寝ていて、その後数時間でフロアの廊下に移動、さらに玄関の土間に移動して寝て、朝方には必ず私の傍に戻って寝る行動パターンです。

そこで、何故?そのようなパターンなのか?温度の面から調べてみました。
愛犬が寝ている場所の床面の表面温度を測ってみると
畳の表面温度:21℃
廊下の表面温度:20℃
玄関の表面温度:18℃になっています。

外気温が氷点下に下がっても室内温度はほぼ上記の温度で一定しています。

やはり寝ている時の接地面の温度はできるだけ低い方が快適なようです。

それでは床暖房はどうでしょうか?
床暖房のの表面温度は、24〜26℃が快適とされていますがこれは家の断熱性能高ければ表面温度は低く、断熱性能が低ければ表面温度は高くしないと人間にとっては快適ではありません。
玄関の土間、フロアの床も床暖房にした場合は人間にとって快適でも愛犬にとってはとても不快な温度になります。

愛犬の快適温度としてはぎりぎりのラインですので、現在の次世代省エネ基準以上の断熱性能にしなければ愛犬の居場所がなくなります。

床面の表面温度から判断すればFFヒーターがとても良さそうです。
FFヒーター本体付近は温度が高くても離れている所は床面の温度が低いので愛犬にとっては理想的な暖房器のような気がします。
しかし、大きな問題があります。
強制的にファンで暖気を室内にまき散らすので埃、特に犬の毛などが室内に舞っていることになります。
これではアレルギーの原因になりかねません。

dc0306225.jpg写真:右の窓下についているのが、そのパネルヒーターです。
コールドドラフトも防ぐ暖房器ですが床暖房と違って温度が高い時にはサーモバルブを閉じることで温水を止めることができます。その結果コールドドラフトにより土間面の温度が降下することになります。

愛犬にとって快適な温度を探さなければなりませんが自由に土間の温度でコールドドラフトで上げ下げすることが十分可能です。これは温水パネルヒータでなければできない手法のような気がします。
コールドドラフトも用途によっては歓迎する必要があるようです。


要は愛犬の居場所を作ってやり、結露が発生しない環境であれば多少の温度差は良しとしましょう。
・・・・ということになります。

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昆寛(コン ヒロシ)

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住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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