レンジフード(ダクト)の気密処理(2)
前回のレンジフード(ダクト)の気密処理(1)では外壁を貫通する気密処理の方法を説明いたしました。
http://dannetu35.blog90.fc2.com/blog-entry-227.html
外壁に貫通する部分(スリーブ管)の気密処理は完了しているので、レンジフード廻りの気密欠損の可能性はなくなり、気密の本試験では仮試験に近い同等な性能が出そうな気がします。
しかし、実は最も大事な部分の欠損部分を何とかしなければいい性能は確保できないことがわかりました。それは、この同時給排型のダンパーの構造にあります。・・・その構造を何とかしなければ明らかに気密性能が落ちてしまいます。
写真は同時給排型のレンジフード本体です。
上部についている●●印のBOXは
●は給気側で●は排気側です。
その中についているダンパー(電動シャッター)が次の写真です。
写真①は給気あるいは排気される時はダンパーが縦軸に180℃開き、給排気の役割を果たします。
しかし、写真の②は閉じた状態ですがダンパーとダクトの周囲に2mmほどの隙間があります。
これでは、せっかく外壁とレンジフードダクトの気密化を入念に施工した意味がなくなってしまいます。
そこで現場でできるだけダンパーの隙間を少なくする工夫をしてみます。
その方法は簡単です。
次をご覧下さい。
↓
写真③2mm程度の隙間がある部分を指さしています。
写真④その隙間に縦軸に開くダンパーなのでダンパーの周囲に手前半分(半周)その反対側に半分(半周)に写真のように気密パッキン材を貼り付けます。
このパッキン材で施工するとダンパーが閉じると気密パッキンで密閉されるので100%完全ではなくても(縦軸の心棒は回転する所なので隙間は防ぐことはできない。)この処理をすると気密性能は仮測定に近い数字になります。
写真⑤●●●・・・・がついている部分
気密パッキンを貼り付けた状態です。
写真⑥ダンパーが少し開いたようです。
(黒い気密パッキンが手前に見えます。
写真⑦ダンパーが完全に開いた状態です。
左側に手前に気密パッキンが右側には少し奥に気密パッキンが見えると思います。
写真⑧は外部から排気側のフードの中を覗き、シャッターの周囲の隙間が埋まっている様子が見られます。
●気密住宅の場合で気密試験の仮測定より本測定に方が気密性能が低下する原因はここにあるようです。意外とこの部分の隙間は気がつかないようですので新築される方はチェックしてみましょう。
※レンジフードを気密を高めることはいいことですが、この部分のメンテナンスがしづらいのが欠点です。ダクト周囲につけられた気密パッキンは油、ゴミ、埃などで当然数年で劣化します。しかし、素人の方がこの劣化した気密パッキンを交換するのは大変です。
レンジフードメーカーでこの部分の気密化とメンテナンスのしやすい商品を開発してもらいたいものです。
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外壁に貫通する部分(スリーブ管)の気密処理は完了しているので、レンジフード廻りの気密欠損の可能性はなくなり、気密の本試験では仮試験に近い同等な性能が出そうな気がします。
しかし、実は最も大事な部分の欠損部分を何とかしなければいい性能は確保できないことがわかりました。それは、この同時給排型のダンパーの構造にあります。・・・その構造を何とかしなければ明らかに気密性能が落ちてしまいます。

上部についている●●印のBOXは
●は給気側で●は排気側です。
その中についているダンパー(電動シャッター)が次の写真です。

しかし、写真の②は閉じた状態ですがダンパーとダクトの周囲に2mmほどの隙間があります。
これでは、せっかく外壁とレンジフードダクトの気密化を入念に施工した意味がなくなってしまいます。
そこで現場でできるだけダンパーの隙間を少なくする工夫をしてみます。

次をご覧下さい。
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写真③2mm程度の隙間がある部分を指さしています。
写真④その隙間に縦軸に開くダンパーなのでダンパーの周囲に手前半分(半周)その反対側に半分(半周)に写真のように気密パッキン材を貼り付けます。
このパッキン材で施工するとダンパーが閉じると気密パッキンで密閉されるので100%完全ではなくても(縦軸の心棒は回転する所なので隙間は防ぐことはできない。)この処理をすると気密性能は仮測定に近い数字になります。
写真⑤●●●・・・・がついている部分
気密パッキンを貼り付けた状態です。
写真⑥ダンパーが少し開いたようです。
(黒い気密パッキンが手前に見えます。
写真⑦ダンパーが完全に開いた状態です。
左側に手前に気密パッキンが右側には少し奥に気密パッキンが見えると思います。
写真⑧は外部から排気側のフードの中を覗き、シャッターの周囲の隙間が埋まっている様子が見られます。
●気密住宅の場合で気密試験の仮測定より本測定に方が気密性能が低下する原因はここにあるようです。意外とこの部分の隙間は気がつかないようですので新築される方はチェックしてみましょう。
※レンジフードを気密を高めることはいいことですが、この部分のメンテナンスがしづらいのが欠点です。ダクト周囲につけられた気密パッキンは油、ゴミ、埃などで当然数年で劣化します。しかし、素人の方がこの劣化した気密パッキンを交換するのは大変です。
レンジフードメーカーでこの部分の気密化とメンテナンスのしやすい商品を開発してもらいたいものです。
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