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レンジフード(ダクト)の気密処理(1)

2012/11/14 Wed

これは断熱・気密工事を完了後(気密試験の仮測定を終えた直後に)にレンジフード(外壁を貫通)のダクトの施工をしなければならなかった例です。
(但し、外部側がキュワンボードを外張りし、室内側はセルローズフィアバーの充填です。)

外断熱工法だけであれば比較的に簡単に気密欠損もなく施工はできますが内断熱の繊維系の充填に気密シートが施工されている場合にはきちんと気密が確保できる処理をしなければ今までの気密施工が水の泡となります。

一般的にこの部分は石膏ボードを貼った後に貫通させてダクトを通そうとするためダクトを通すことができてもダクトの周囲の断熱欠損と隙間の処理はどうなっているのか?確認できません。

そこで面倒でも石膏ボードを貼る前に気密処理を行います。
その施工の様子は以下をご覧ください。

組写真 コピー1①30cm角の気密シートを用意し、ダクト廻りをちょとした加工をしなければならないので150mmのダクトを置いて鉛筆で印をつけます。





②写真のようにカッターで加工しておきます。(2枚加工しておきます)
同時給排型レンジフードのダクトは2本必要なので2か所を取付位置を決めてカッターで十字に切り、周囲の充填された繊維系の断熱材を取り除きます。



③次にダクトを外張りのキュウワンボードと外壁に直径150mmの穴を開けて貫通させます。左側のダクトは排気側ですので外壁まで穴を貫通させ、右側は給気側なのでキュウワンボード外面まで貫通させます。(外壁までは貫通させません。)通気層から給気するよための工夫です。これはダクト2本を近い位置に取り付けるとショートサーキットを起こすためです。(※メーカーの取り付けマニュアルではこのようなことにならないようにある距離を置いて設置することを勧めています。)構造上近くに設置しなければならない時はこのようにするととても便利です。
④ダクトを差し込んだ状態です。
ダクトとキュウワンボードの隙間に気密処理を可能にするために充填断熱材は取り除きます。





⑤写真のようにダクトとキュワンボードとの隙間を1液性のハイプレンフォームで充填します。
ウレタン材は徐々に発泡して膨れるので隙間が奇麗に埋まります。(気密と断熱欠損がカバーできます)




⑥一液性のウレタンはすぐに硬化はしないので30分程待って、硬化したことを手で確認してから充填断熱材をダクトの周囲に奇麗に巻くように入れます。
これはダクトの内側は外気と同じ温度になるため結露が発生・・・・それを防ぐためです。
次に①、②で加工した気密シートを写真のように貼り、気密シートの隙間を気密テープで丁寧に隙間がないように処理をします。


⑦これは給気側のダクトを覗いている所です。貫通させていないので外壁が見えます。





⑧外部から見ると2本のダクトが見える筈が1本しか見えません。作業時間は1時間程で終えました。

※レンジフード本体のファン部分と内壁の間のダクトの接続部分も断熱しないと結露が発生するので本体を設置してから取り付けます。(予め断熱ダクトを使うと綺麗に仕上がります)



気密住宅で仮気密測定して素晴らしい気密性能が出ても、
どうしても後工事で気密欠損が出ることが多いのできちんと正しい施工をしましょう。


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(設計事務所:高性能住宅専門)
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