エアコンの穴の気密処理方法
完成引き渡し後に後付けでつけられる設備機器にはエアコンがあります。
予算の関係で後付けする場合には予めエアコン用のコンセントとホース用のスリーブ(エアコンのホースが壁の中を予め貫通させておく管材)をつけておく必要があります。
このスリーブをつけるとつけないとでは断熱効果の低下と内部結露発生を起こさせる大きな原因となります。
写真は予めスリーブが設けられないで後付けでエアコンを設置された例です。
壁の中にはグラスーウールが充填されている充填断熱工法です
気密性能は0.5cm2/m2以下(エアコンをつける前の気密性能値)の高気密住宅ですが完成後の気密試験をする前に赤外線サーモグラフィ(熱カメラ)で後付けされた部分を見てみました。
エアコン設置業者が気密住宅であることを知らないのか、単純に壁の中に穴を空けて、エアコンのホースを通したようです。目視では(上の写真)とても綺麗に取り付けられていて何の問題がないように思えます。
しかし、赤外線サーモグラフィで覗いて見ると・・・何と写真(下写真)のようにホースの穴から外気(冷気)が侵入している様子が見られます。エアコンの穴付近は結露の発生が見られれ、その周囲の断熱材(グラスウール)の断熱効果が低下していることが熱画像で判断することができます。
このように気密処理がきちん施工とされない場合には↓のように気密部材を使って補修をすると問題はなくなります。
①左図のよう気密シート0.2mm以上のものを写真のようにカットしてにスリーブを通します。
②室内側の気密シートはスリーブの丸くカットするのではなく折り返しがあるようにカットしてスリーブを指し込みます。
③外部ハタイベックシートを気密シートのやり方と同じように気密処理をします。)=内外二重気密処理をします。
④次に折り返しがある部分を気密テープで気密テープ同志に隙間がないように重ねながらスリーブと気密シートの折り返しを接着させます。
後付けの場合には外壁は大きくカットできないので室内側から①②④を外部用のスリーブの気密処理を室内側から行います。
ちょと面倒ですが・・・・きちんと気密補修を行いましょう!
左写真は予めスリーブ管を入れて施工した例です。(上がエアコンスリーブ、下はエアコン用の気密コンセント)
きちんと施工した場合はこん感じになります。
※エアコンをつけた後のスリーブ管の隙間は一液性ウレタン剤で充填して補修するのですがウレタン剤の充填が少し甘かったので多少熱ロスがみられます。しかし、先の後付エアコンと比較するとGOODであることがわかります。
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予算の関係で後付けする場合には予めエアコン用のコンセントとホース用のスリーブ(エアコンのホースが壁の中を予め貫通させておく管材)をつけておく必要があります。
このスリーブをつけるとつけないとでは断熱効果の低下と内部結露発生を起こさせる大きな原因となります。

壁の中にはグラスーウールが充填されている充填断熱工法です
気密性能は0.5cm2/m2以下(エアコンをつける前の気密性能値)の高気密住宅ですが完成後の気密試験をする前に赤外線サーモグラフィ(熱カメラ)で後付けされた部分を見てみました。
エアコン設置業者が気密住宅であることを知らないのか、単純に壁の中に穴を空けて、エアコンのホースを通したようです。目視では(上の写真)とても綺麗に取り付けられていて何の問題がないように思えます。
しかし、赤外線サーモグラフィで覗いて見ると・・・何と写真(下写真)のようにホースの穴から外気(冷気)が侵入している様子が見られます。エアコンの穴付近は結露の発生が見られれ、その周囲の断熱材(グラスウール)の断熱効果が低下していることが熱画像で判断することができます。
このように気密処理がきちん施工とされない場合には↓のように気密部材を使って補修をすると問題はなくなります。

②室内側の気密シートはスリーブの丸くカットするのではなく折り返しがあるようにカットしてスリーブを指し込みます。
③外部ハタイベックシートを気密シートのやり方と同じように気密処理をします。)=内外二重気密処理をします。
④次に折り返しがある部分を気密テープで気密テープ同志に隙間がないように重ねながらスリーブと気密シートの折り返しを接着させます。
後付けの場合には外壁は大きくカットできないので室内側から①②④を外部用のスリーブの気密処理を室内側から行います。

左写真は予めスリーブ管を入れて施工した例です。(上がエアコンスリーブ、下はエアコン用の気密コンセント)

※エアコンをつけた後のスリーブ管の隙間は一液性ウレタン剤で充填して補修するのですがウレタン剤の充填が少し甘かったので多少熱ロスがみられます。しかし、先の後付エアコンと比較するとGOODであることがわかります。
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