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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

基礎断熱の床下空間

床面の断熱は床下に断熱材を入れるのが一般的な施工方法ですが基礎面で断熱し床下を室内空間とする基礎断熱工法も多く取りいられるようになりました。

基礎断熱すると床下は断熱層も防湿気密層、透湿防風層もいらなくなりますが床下を室内空間として取り込むために、床下が低温にならないように年間を通して床下を乾燥した状態に保つことが必要です。

そためには基礎の内側の周りに温水パイプを取り付けたり、床下空間にパネルヒーター、蓄熱暖房機、FFヒーターまど放熱器、また土間床の床暖房にして積極的に床下に熱を供給することが大事です。

conv00011.jpg 基礎断熱をすると熱容量を内部に取り込んでいるので、室温を安定させる効果が期待できます。
また、床下の配管も凍結の心配がなくなります。
また、床下を貫通させる配管や柱の気密が難しい部分の防湿気密層がないので、気密性はかなり向上させることができます。
また、水抜き栓も必ずしも必要でなくなる・・・・などのメリットがあります。





施工上のポイントは基礎の立ち上がり部分は凍結深度まで基礎断熱を行うことです。
dc031607_20120720005630.jpg左写真は上部左の基礎の断面図のように基礎の凍結深度まで断熱材を入れないで施工したため、室内の熱が外側に流失している熱画像です。このようにならたいためには、先の基礎断熱断面図のように基礎の立ち上がりとたたきはきちんと断熱材で分断した施工しなければなりません。また、基礎の天端均しをしたあと、土台と基礎の間に気密パッキンを敷き込み基礎部分の断熱材は地中に埋設されるので、できるだけ水が浸透しづらい断熱材を使用します。

床下地盤からの発湿を抑えるためには、床断熱の場合と同様に防湿シート0.2mm以上を敷き込み、砂またはコンクリートで押さえることがポイントです。
また、基礎断熱の立ち上げの深さが凍結深度、あで取れない場合には基礎の外周部に接する地中に幅900mm程度の断熱材を施工することがポイントです。(スカート断熱)

若し、床下空間を密閉した時には床下の湿気が放出する期間は2年前後かかることがあります。その間は木材にカビや腐朽菌が発生する可能性を否定できません。

dc111101.jpg温度が低いと湿度が低下しすぐに露点温度に達し結露しやすくなりますので床下空間は床面にガラリ等を設けると安全でしょう。

また、湿気を排出させる目的で換気ガラリ(気密・断熱換気口)を基礎に設置すると結露やカビの防止に役立ちます。

また、第三種の集中タイプの換気システムを床下にも取り入れると床下空間が負圧になるために特別な換気は導入しなくても床下は乾燥状態を保つことができます。
ただし、熱交換気換気の場合には差圧が生じないので床下空間にも別途換気設備は必要になります。

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昆寛(コン ヒロシ)

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(高性能住宅設計:技術顧問)

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