金物工法の熱橋対策
組み立て方が容易で現場での工期は早く、剛接なので3階建住宅など、あるいは梁を大きく飛ばす大空間の空間を演出でき、接合部に継手仕口を使わないので軸材(梁・柱)の断面欠損が少ない金物(ドリフトピン)工法が増えてまいりました。
構造的に見ると『金物工法』は通常の『在来工法』と比較すると安定かつ強度があることは間違いがないようですが熱環境の面から見ると熱橋が非常に多く存在し、ピンあるいはボルトの部分に結露が起こる心配がありますにで施工には気をつけなければなりません。
例えば、これは在来金物工法で
屋根、壁に構造用合板を張り断熱は屋根、壁は充填断熱(軟質ウレタンフォーム吹付け)仕様の場合は外観では気密性も断熱性も高いようにに見えます。
断熱施工精度もムラなく綺麗に施工がされていて問題はないように見えますが写真の丸印のドリフトピンが外部に貫通していて構造用合板9mm一枚で熱橋を防御している(構造用合板がないドリフトピンが剥き出しの部分があります。)ことになり熱橋対策としては不完全です。
外張り工法のように外部からスッポリ包むことができれば、この欠点は解消されます。

上の写真は付加断熱(外内ダブル断熱)のボルトとドリフトピンです。ボルトの部分は座彫り(ざぼり)をして一液性のウレタンを充填して熱橋を防御しています。しかし、ドリフトピンの部分は隙間は小さいのでウレタンでも充填が難しいため防御できません。
この写真の現場では幸いにして外側にグラスウールを外側に付加するのでドリフトピンの熱橋になる欠点は防止されます。
最近は在来軸組み構法でQ値を高めようとすると、必然的に外側か内側に断熱材を付加する必要があります。
金物工法の熱橋となる欠点もQ値を高めることで解決しそうです。
いずれにしても、付加断熱しない場合は熱橋にならないように部分邸に対策が必要です。
「参考」木造軸組構造との違い
木造軸組工法では柱と梁を接合するために柱や梁に「継手」と呼ばれる欠けこみを作り、これらをはめるように柱と梁を接合します。金物工法では、継手を作る代わり柱に金具を埋め込み、梁には柱に埋め込まれている金具の厚みの分(わずか数ミリ程度)の溝と、最後にボルトで固定するためにセンター部分に欠けこみをつけ、そのままの状態で両方を左右から専用のボルトとピンで固定させます。
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構造的に見ると『金物工法』は通常の『在来工法』と比較すると安定かつ強度があることは間違いがないようですが熱環境の面から見ると熱橋が非常に多く存在し、ピンあるいはボルトの部分に結露が起こる心配がありますにで施工には気をつけなければなりません。

屋根、壁に構造用合板を張り断熱は屋根、壁は充填断熱(軟質ウレタンフォーム吹付け)仕様の場合は外観では気密性も断熱性も高いようにに見えます。
断熱施工精度もムラなく綺麗に施工がされていて問題はないように見えますが写真の丸印のドリフトピンが外部に貫通していて構造用合板9mm一枚で熱橋を防御している(構造用合板がないドリフトピンが剥き出しの部分があります。)ことになり熱橋対策としては不完全です。
外張り工法のように外部からスッポリ包むことができれば、この欠点は解消されます。

上の写真は付加断熱(外内ダブル断熱)のボルトとドリフトピンです。ボルトの部分は座彫り(ざぼり)をして一液性のウレタンを充填して熱橋を防御しています。しかし、ドリフトピンの部分は隙間は小さいのでウレタンでも充填が難しいため防御できません。

最近は在来軸組み構法でQ値を高めようとすると、必然的に外側か内側に断熱材を付加する必要があります。
金物工法の熱橋となる欠点もQ値を高めることで解決しそうです。
いずれにしても、付加断熱しない場合は熱橋にならないように部分邸に対策が必要です。
「参考」木造軸組構造との違い
木造軸組工法では柱と梁を接合するために柱や梁に「継手」と呼ばれる欠けこみを作り、これらをはめるように柱と梁を接合します。金物工法では、継手を作る代わり柱に金具を埋め込み、梁には柱に埋め込まれている金具の厚みの分(わずか数ミリ程度)の溝と、最後にボルトで固定するためにセンター部分に欠けこみをつけ、そのままの状態で両方を左右から専用のボルトとピンで固定させます。
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