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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

屋根の充填断熱の施工ミス

充填断熱工法で屋根断熱の場合には断熱効果を100%発揮させるためにはタイべックなどの防風シートで外気の侵入を防止しないと繊維系断熱材の効果が発揮されません。
下写真は屋根断熱で屋根と壁の取り合い部分で誤った施工例です。

640zgmxmjeymzaoj0oqrjepxzexkg.jpgこの現場は通気層を確保するために通気君という部材が使われていますが壁からのタイベックシートと通気君が連続されていないため隙間が生じてグラスウール見えています。
これでは屋根のグラスウールの断熱効果は半減してしまいます。気密性能が良くてもこれでは以前にもレポートしましたが、この現場のQ値は「絵に書いた餅」となり暖冷房負荷計算しても能力不足の暖冷房計画がされることになりクレームになってしまいます。

640zgmxmja2oth7ba.jpgこの解決策は左写真のように通気君とタイベックシートが予め連続する先張りがポイントです。
こうすることで壁側のタイベックシートのジョイント処理は比較的に楽にでき気密テープを接合部に貼ることで断熱材に外気のし侵入を防ぐことができます。

気密を上げるために内部の気密シートの施工にはけっこう気を遣う職人さんが増えてきましたが防風シートの施工はラフな施工している職人さんがいるのは驚きです。

dc010901.jpg  dc010906.jpg

左上写真は外~見たタイベックシートの正しい施工、気密施工と同じく防風シートも先張りがあったり、接合部は気密テープでしっかりと押さえて外気の侵入をシャットアウトします。
右上写真は同じ場所を建物の中から見た様子、白っぽく見える部分がタイベックシートで光が透けて見えています。このような施工をすると繊維系に断熱材は100%発揮されるのでQ値から暖冷房負荷計算も信頼度が増します。

そのため、充填断熱工法で建築を依頼する場合は建築中の現場を外部から見て、このように防風シート施工がされているか確認できれば安心して依頼できるのではないでしょうか。

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