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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

繊維系断熱材のカットマシン

気密・断熱施工のマニュアルといえば施工業者に必要なもので一般ユーザさんは関係のないものに思われがちですが、高性能住宅を建てたいのであれば素人であっても「気密の取り方の施工のチェックポイント」を学ぶことで希望の高性能住宅を手にいれることができます。

全室暖房のランニングコストを抑えることができりるかどうかは・・・・断熱・気密の施工精度にかかります。この二つの技術がなければ、また施工精度を高めなければ全室暖房はただの贅沢品になってしまいます。

627zgmxmje2njh5ag.jpg左写真は充填断熱(グラスウール)の施工例です。

少し遠くから眺めるととても丁寧に施工しているように思えます。

繊維系の断熱材は発泡系プラスチック断熱材に比べて廉価で高気密・高断熱住宅でなくても一般的に最も多く使用されています。



627r1cxkweoypbeer0.jpgしかし、施工された部分に近づいて見ると意外に多いのが写真のようなちょとした隙間です。

繊維系の断熱材は特に施工の技術が必要とされます。

隙間なく、均一の密度になるように詰め、くしゃくしゃ・ぎゅうぎゅうは禁止です。

ふわふわと隙間なく入れることが大切です。

写真の施工ミス?は単純な寸法通りに切断されなかったことが原因です。

このように隙間が出るような場合には端材をフワフワの状態してカッターの刃で詰め込みます。
この時に注意しなければならないのは表面だけに詰めるのではなくタイベックあるいは合板までの奥に詰め込むことが大切です。この状態(隙間がある)で内装が仕上がると当然この部分には内部結露に侵される危険がありますので気をつけましょう。

写真のように切断ミスの原因は規格の断熱材をスケール(巻尺)で切断する寸法を決めて定規を使わずカッターで切断することが多いため・・・
に左右均等の長さにならないのが原因。

そこで左右均等に切断できる繊維系断熱材のカットマシンの紹介です。
そのカットマシンはこちら↓
カットマシンというと機械のように思われますが実は現場にある材料を使っての手作りの切断機なのです。(大工さんの知恵です。)

627r1erz47kkf7fjg.jpg①土台あるいは柱の切れ端を土台にして両脇には合板をビスで止めます。(たったこれだけです。)






②次に繊維系断熱材を挟みます。







③必要とする長さをスケールで測り切断面を合板の端に合わせます。






④次に「重し」として土台、柱の切れ端に取っ手として角材の切れ端を上につけます。






⑤上から見るとこんな状態になります。







⑥それからその「重し」に手で断熱材をつぶすように押し込みます。








⑦それから合板の端に合わせてカッターで断熱材を切断します
断熱材は圧縮されて厚みが薄くなっているのでとても切断が容易です。
切断面も真っ直ぐでとても綺麗に仕上がります。
切断寸法のポイントは必要とする寸法に10mm程度長くします.




⑧切断完了です。
「重し」から手を離すと断熱材の復元力で元に戻ります。
これで・・・切断ミスを防ぐことができます。




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住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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