換気計画の給気口の冷気処理
冬に向かい寒さが増してきますが換気システムの給気口はつける位置によっては、ある工夫をしないと・・・冷気流を感じて快適さが失われてストレスが溜まるようになります。
換気の種類には大きく分けて熱交換タイプの第一種換気装置と集中排気システムの第三種換気装置がありますが第三種の換気システムの給気口については以下のように工夫あるいは冷気流を防ぐ給気口を採用することをお奨めいたします。
一般的な第三種換気システムの給気口は左写真のように外壁面に取り付けられます。しかし、寒い時期には気密性能の高い住宅は給気口からの冷気が居住者に不快感を与えることなく室内に新鮮な空気を取り入れる必要があります。気密性能の低い(例えば1.0cm2/m2以下でない気密住宅の場合は、給気口をつけなくても隙間から給気されるので不快だという感覚がありません。
だから、高気密にすると給気口が必要になり、冷気が感じるのであれば気密住宅でない方がいいのではないか?という疑問が出てきますが・・・気密性が低い住宅に設計上計画された給気口をつけると、建物の内外の差圧が低下し、思ったような換気が得られないのです。このことは以前にレポートしました。
給気口からの冷気は直接下下降します。写真はパッコンと言われる外国製の給気口ですが隙間の大きさの調整と閉じる、開ける機能がついていますが何も手を加えないと直接冷気が下降するために・・・その周囲に例えばベットがあると安眠できないことがあります。
最近輸入品の給気口は冷気が下降しないように、冷気ストッパーがついている物が増えてきました。
左写真では従来の給気口に簡易にテープで下降防止をした様子です。見栄えが悪いですがテープの幅の大きさで自由に調節することができます。
左の写真は給気口の蓋が左右、上下自由に隙間と角度を調節ができて冷気を緩和させる工夫がされています。
この他に似たような物に角度が変えられないが隙間を塞ぐストッパーが自由に変えられる物もあります。また,外気温に連動して隙間を開閉する温度センサー付きの給気口もあります。すべて、輸入品の給気口です。
冷気がそれほど問題となっていないのは、気密住宅といっても、意外と住宅の隙間量が大きく、給気口からの少ないため問題にならないのです。
例えば気密性能が2.0cm2/m2の住宅の一個当たりの給気量は6m3前後、1.0cm2/m2の気密性能であれば10m3前後、0.5cm2 /m2の気密性能であれば15m3前後が給気されます。つまり、気密性能が高ければ高いほど給気口からの冷気が多くなり、あるいは給気口の設置数が少ないほど冷気が多くなります。そのため、冷気を防止する対策を取る必要があるのです。
第一種換気装置の熱交換タイプのメリットは冷気を加熱して室内に取り入れることですが、第三種換気システムでも、工夫次第で冷気を感じさせないことができます。
例えば居住域以外のクローゼットや納戸などに給気口を設置する方法です。
本来、第三種換気装置の給気口の設定は全室暖房で窓下にパネルヒーターを設置することが基本ルールです。このルールが守られれば上に給気口があっても冷気は緩和されて不快にならないのです。
いずれにしても、この給気口からの冷気流の不快感は気密住宅に住んでみないとわかりませんが・・・この部分まで深く考えてくれる設計事務所、工務店に依頼したいものです。
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換気の種類には大きく分けて熱交換タイプの第一種換気装置と集中排気システムの第三種換気装置がありますが第三種の換気システムの給気口については以下のように工夫あるいは冷気流を防ぐ給気口を採用することをお奨めいたします。

だから、高気密にすると給気口が必要になり、冷気が感じるのであれば気密住宅でない方がいいのではないか?という疑問が出てきますが・・・気密性が低い住宅に設計上計画された給気口をつけると、建物の内外の差圧が低下し、思ったような換気が得られないのです。このことは以前にレポートしました。

最近輸入品の給気口は冷気が下降しないように、冷気ストッパーがついている物が増えてきました。
左写真では従来の給気口に簡易にテープで下降防止をした様子です。見栄えが悪いですがテープの幅の大きさで自由に調節することができます。

この他に似たような物に角度が変えられないが隙間を塞ぐストッパーが自由に変えられる物もあります。また,外気温に連動して隙間を開閉する温度センサー付きの給気口もあります。すべて、輸入品の給気口です。
冷気がそれほど問題となっていないのは、気密住宅といっても、意外と住宅の隙間量が大きく、給気口からの少ないため問題にならないのです。
例えば気密性能が2.0cm2/m2の住宅の一個当たりの給気量は6m3前後、1.0cm2/m2の気密性能であれば10m3前後、0.5cm2 /m2の気密性能であれば15m3前後が給気されます。つまり、気密性能が高ければ高いほど給気口からの冷気が多くなり、あるいは給気口の設置数が少ないほど冷気が多くなります。そのため、冷気を防止する対策を取る必要があるのです。
第一種換気装置の熱交換タイプのメリットは冷気を加熱して室内に取り入れることですが、第三種換気システムでも、工夫次第で冷気を感じさせないことができます。
例えば居住域以外のクローゼットや納戸などに給気口を設置する方法です。
本来、第三種換気装置の給気口の設定は全室暖房で窓下にパネルヒーターを設置することが基本ルールです。このルールが守られれば上に給気口があっても冷気は緩和されて不快にならないのです。
いずれにしても、この給気口からの冷気流の不快感は気密住宅に住んでみないとわかりませんが・・・この部分まで深く考えてくれる設計事務所、工務店に依頼したいものです。
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