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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

換気計画でのレンジフード対策

レンジフードのファンは24時間換気システムのファンの能力より大きいのが一般的です。
そのため、レンジフードを回すと室内の換気バランスが崩れてしまうのが欠点でした。気密性の高い住宅は玄関のドアが重たくなったり、住宅の間取りによっては換気経路がバラバラになることもあります。

一方、気密の低い従来の住宅では隙間だらけで、それほど問題にはなりません。
高気密住宅でのレンジフードの取扱には十分に配慮する必要があります。

737zgmwnzixmdeoj0oqrjepki9dkk4xkv8x.jpg室内の圧力バランスを崩さないようにするためには同時給俳タイプのレンジフードを取り付けるとよいでしょう。
但し、給気口と排気口の取り付ける位置はショートサーキットが起きないように十分離して設置することが大事です。
最近、私はショートサーキットを防ぐために給気は外壁通気層を利用することをお勧めしています。
そのため外部から見て給気フードはなく、排気フードしか見えません。

737zgmwnzixmdeoj0oqrjepki9dkk4ykv8x.jpg排気タイプのレンジフードでは、排気量が多くなると給気口からの給気量が増加してしまいます。そのため寒い時期ににはその給気口付近は冷気を感じ不快な室内環境になってしまいます。
(この排気タイプのレンジフードを採用する場合には、給気口に給気量をある一定の量を給気しない調節機能がついた給気口を使ったり、給気口の真下に暖房機器を置くことで冷気を和らげるようにするとか、レンジフードの壁面近くにレンジフード用の給気口(同時給俳の役目を果たすように)をつけるなど工夫が必要です。

※ただ、この排気型レンジフードのほとんどは密閉ダンパーがついていないため未使用時には給気口になってしまうのが欠点です。そのため冬季にはレンジフード付近は冷気が入り寒い空間となってしまうのでお勧めできる方法ではありません。同時給俳型レンジフードは少しコストが割高になりますが・・・こちらを使うようにするべきです。)

最近は高気密・高断熱住宅を基本とするることは当たり前になっていますが、このレンジフードに関しては意外と意識が薄く、同時給俳のレンジフードを設置している建築業者が少ないように見受けられ残念に思います。


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genre : 学問・文化・芸術

tag : 換気

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(高性能住宅設計:技術顧問)

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