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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

高性能住宅をローコストで作る方法!

最近「ローコストで高性能住宅を作る方法はないのか?」の質問が増えています。

その回答としては当たり前ですが「熱損失係数(Q値)の小さいシンプルな家を作りましょう!」と言います。
当然ですが「熱損失係数(Q値)の小さい家を作ろうとすると断熱・気密区画部位(屋根、壁、床、開口部、基礎等)の断熱性能を当初に計画より断熱性能を上げなければならず予定よりもコストがかかってしまいます。

それで予算内に収めようとコストアップした分を床面積を減らしたり内外装の、設備等のグレード調整をして検討することになるのですが・・・それでも不足する場合があります。

その他に方法はないのかと言うと・・・・あるのです。

それは一般的な設計では間取り(平面図)が優先されてから形状=外観が作られます。
そこで・・・その間取り優先順位を外観を優先にすると建築費は下がりQ値を上げることがわかります。?

下図は一般的によく見られる外観8種類です。
479z2erz47kkf4qlw.jpg

正方形の総二階建ての住宅の外壁面積を100として形状によって変わる外壁面積の比率を表しています。

一般的に見られる住宅の形状(外観)で外壁面積が大きいほど熱性能・・・熱損失係数(Q値)が悪くなってしまいます。総二階の住宅はかなり細長くても表面積がそれほど増えませんが、一部二階建の住宅の場合は15%以上も表面積が増えて、れだけ熱が逃げやすくなります。

つまり住宅の外壁の表面積が少なければ少ないほど熱損失係数(Q値)は良くなり、家計の暖冷房費も節約でき省エネに貢献する住宅を作ることができるのです。

欠点はどうしても外観にこだわる方にはお勧めできない方法です。
528zgmwnji3odicha.jpgちなみに左写真は我が家ですが土地が長方形だったので104の長方形の外観になっています。

特殊な外観形状の場合はかなりの熱ロスがあることがわかります。
少し乱暴な熱計算の仕方になりますが、例えば総二階の100の正方形の住宅のQ値に床面積を変えずに外観を変える場合には単純に表面積の指数をかけることでおおよその判断ができます。

つまり、平屋建てや一部二階建ての住宅の場合は、それだけ断熱仕様を上げないと同じ床面積でも熱性能は低下するのです。また、断熱・気密の施工性から考えてみてもシンプルな総二階の方が良いようです。


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(高性能住宅設計:技術顧問)

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