付加断熱と棟換気で夏対策
棟換気の役割は、水蒸気を屋外排出するだけではありません。気密性能が高いと、ほんの僅かな換気力があると室内側から漏れた水蒸気を屋外に排出することができます。
棟換気の役割は夏涼しい環境を造るためもあります。
屋根材が高温になると小屋裏や通気層の温度が高くなります。冬は内外の温度差は(外気が-10℃、室内が20℃にすると)30℃ですが、夏の通気層は70℃にもなると、室内側の表面温度は10℃以上表面温度は高くなってしまいます。
室温が同じでも表面温度が上昇することで体感温度はとても不快に感じてしまいます。屋根の構成を工夫すると屋根材が過熱して室内に与える不快な影響を少なくすることができます。その仕様は通気層との間に付加断熱をすることですが、その付加断熱する方法にも大きく分けると4種類の付加断熱する方法があります。
①天井断熱の場合には屋根面を外断熱か内暖熱+棟換気で構成する方法
②屋根が充填断熱の場合には通気層を多く(30mm以上)確保して通気層の間に付加断熱+棟換気をする方法
③②の屋根の充填断熱と同じであるが付加断熱を外張り+棟換気をする方法
④天井断熱であっても屋根充填断熱であっても、外張り断熱であっても屋根材の部分に外張りにする方法+棟換気があります。こうすることで自然の空冷装置(通気層を外気温に近づけて)の働きを十分引き出すことができます。
最近は数多く高断熱・高気密住宅が多く建てられるようになりましたが、棟換気はつけるものの付加断熱で夏対策を考える家づくりはまだまだ少ないのが現状です。
多少の室内環境の違いがありますが、どの方法でも付加断熱で過熱した屋根材の熱さを緩和する方法ですので積極的に夏対策として採用し、冷房に極力頼らない生活をしたいものです。
参考:調査事例から
左の写真は天井断熱仕様でですが、棟換気が取り付けられていないため小屋裏は50℃の高温になっていました。
その影響もあって天井の断熱材の性能の低さと低気密住宅のため2階の居室は外気温が25℃であっても10℃高い35℃前後の体感温度になってしまい冷房なしでは眠ることができない環境です。
解決策には①棟換気を取り付けて小屋裏を通風する。
②現状の天井断熱に付加断熱をして断熱性能を上げる。また気密性能も現状より上げる工夫をすると外気温に近づき快適な空間を造ることができるようになります。
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屋根材が高温になると小屋裏や通気層の温度が高くなります。冬は内外の温度差は(外気が-10℃、室内が20℃にすると)30℃ですが、夏の通気層は70℃にもなると、室内側の表面温度は10℃以上表面温度は高くなってしまいます。
室温が同じでも表面温度が上昇することで体感温度はとても不快に感じてしまいます。屋根の構成を工夫すると屋根材が過熱して室内に与える不快な影響を少なくすることができます。その仕様は通気層との間に付加断熱をすることですが、その付加断熱する方法にも大きく分けると4種類の付加断熱する方法があります。
①天井断熱の場合には屋根面を外断熱か内暖熱+棟換気で構成する方法
②屋根が充填断熱の場合には通気層を多く(30mm以上)確保して通気層の間に付加断熱+棟換気をする方法
③②の屋根の充填断熱と同じであるが付加断熱を外張り+棟換気をする方法
④天井断熱であっても屋根充填断熱であっても、外張り断熱であっても屋根材の部分に外張りにする方法+棟換気があります。こうすることで自然の空冷装置(通気層を外気温に近づけて)の働きを十分引き出すことができます。
最近は数多く高断熱・高気密住宅が多く建てられるようになりましたが、棟換気はつけるものの付加断熱で夏対策を考える家づくりはまだまだ少ないのが現状です。
多少の室内環境の違いがありますが、どの方法でも付加断熱で過熱した屋根材の熱さを緩和する方法ですので積極的に夏対策として採用し、冷房に極力頼らない生活をしたいものです。

左の写真は天井断熱仕様でですが、棟換気が取り付けられていないため小屋裏は50℃の高温になっていました。
その影響もあって天井の断熱材の性能の低さと低気密住宅のため2階の居室は外気温が25℃であっても10℃高い35℃前後の体感温度になってしまい冷房なしでは眠ることができない環境です。
解決策には①棟換気を取り付けて小屋裏を通風する。
②現状の天井断熱に付加断熱をして断熱性能を上げる。また気密性能も現状より上げる工夫をすると外気温に近づき快適な空間を造ることができるようになります。
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