Q値は施工精度で決まる!
建築図面から熱損失係数(Q値)が計算されると暖冷房負荷が(あるいは燃費のランニングコストも)算出できるようになります。
しかし、そのQ値が正しくなかった場合にはどんなことが問題になるのでしょうか?
貴方の家の計算上のQ値は次世代省エネ基準の○○地域の○○W/㎡℃をクリヤしていても・・・実際はそうでないかもしれません。そうでなかった場合には暖冷房負荷計算は「絵にかいた餅」になってしまい暖冷房のランニングコストも曖昧な数字となってしまいます。そうでなかった場合の方が多くあるためほとんどの施工業者はQ値は提示しても暖冷房負荷計算は提示しないのが現状です。
では、暖冷房の負荷計算は誰がするのか?
というと設備業者にお任せすることになります。依頼された設備業者は暖冷房能力不足で寒い!暑い!というクレームががないように暖冷房能力を多めにみて設置することになります。
何故?多めにみるかかというと依頼された施工業者の施工精度は事前にはわからないからです。
結果!思ったより暖冷房費がかかりすぎることを経験することになります。
そうならないためには断熱材の施工精度をあげることが重要になります。
写真は壁の中のGWの施工状態です。[綺麗に入っていませんですね!)
このような施工精度はけっこう多く見られるのです。
その結果はどうなるかというと下図をご覧ください。

施工精度でこんなに断熱材のK値が悪変化してしまいます。
上の写真の施工精度は下図と見比べると・・・・
なんと・・・熱貫流流率は0.314Kcal/㎡h℃が→0.376Kcal/㎡h℃に断熱性能が落ちてしまいます。100mmのGWに換算すると84mmの断熱性能しかないことになります。
参考1:※熱貫流率を示す記号が、平成21年4月1日に施行された改正省エネ法において、「K」から「U」に変更されました。 これは、熱貫流率を表す記号が国際的には「U」が使用されていることを勘案して、変更が行われたものですが、その意味や内容が変わったものでは一切ありません。(単位はW/㎡℃で表示されます。)
参考2:1W=0.86Kcal 1.163W=1Kcal
気密性能であれば気密試験の内装仕上げ前の仮測定で欠損を発見、修正は可能ですが断熱材の場合のチェックは目視しかありません。
※充填断熱(内断熱)の施工精度をサンプルにあげましたが外張断熱(外断熱)の場合には厚さのミスはありませんがジョイント部分の隙間欠損がそのまま気密テープで塞がれるため目視ではわからなくなります。
そのため気密テープで施工する前に目視チェックが必要になります。
●Q値は施工精度で判断する必要がありますよ!
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貴方の家の計算上のQ値は次世代省エネ基準の○○地域の○○W/㎡℃をクリヤしていても・・・実際はそうでないかもしれません。そうでなかった場合には暖冷房負荷計算は「絵にかいた餅」になってしまい暖冷房のランニングコストも曖昧な数字となってしまいます。そうでなかった場合の方が多くあるためほとんどの施工業者はQ値は提示しても暖冷房負荷計算は提示しないのが現状です。
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このような施工精度はけっこう多く見られるのです。
その結果はどうなるかというと下図をご覧ください。

施工精度でこんなに断熱材のK値が悪変化してしまいます。
上の写真の施工精度は下図と見比べると・・・・
なんと・・・熱貫流流率は0.314Kcal/㎡h℃が→0.376Kcal/㎡h℃に断熱性能が落ちてしまいます。100mmのGWに換算すると84mmの断熱性能しかないことになります。
参考1:※熱貫流率を示す記号が、平成21年4月1日に施行された改正省エネ法において、「K」から「U」に変更されました。 これは、熱貫流率を表す記号が国際的には「U」が使用されていることを勘案して、変更が行われたものですが、その意味や内容が変わったものでは一切ありません。(単位はW/㎡℃で表示されます。)
参考2:1W=0.86Kcal 1.163W=1Kcal
気密性能であれば気密試験の内装仕上げ前の仮測定で欠損を発見、修正は可能ですが断熱材の場合のチェックは目視しかありません。
※充填断熱(内断熱)の施工精度をサンプルにあげましたが外張断熱(外断熱)の場合には厚さのミスはありませんがジョイント部分の隙間欠損がそのまま気密テープで塞がれるため目視ではわからなくなります。
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