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通気層の役割は4つある。

2011/07/15 Fri

通気層工法の通気層は4つの役割があります。
1番目の通気層の役割は防水機能です。
472y29udjazmtaoj0oqrjepeqm.jpgこれまでの壁構造は、外壁そのものにいくつもの多くの機能を持たせていました。このため、外からの水に対しての防御は徹底的にコーキング等でシールするしか防水に対して効果は望めませんでした。
木造住宅の損傷が大きくなる理由には通気層がない壁構造には内部結露等の大きな問題があることがわかってきました。外壁材そのものに過度の防水性を持たせると、シールが切れた時には、ポンピング現象と言って、風の圧力で水が壁の奥まで侵入してしまいます。
外壁の性能は気密性能よりも高い水密性能が要求されます。

通気層工法には大まかに外壁に雨避け、風避けの役割を持たせて外壁の役割を分離させることで、雨漏りのほとんどをなくすることが可能となりました。万一外壁に雨が入ったとしても、通気層で減圧されるために、通気層を通じて下に落下するので壁の中まで雨が侵入することはなくなります

472a2urz47kkf4y0w.jpg●勿論、断熱・気密層の施工に欠陥があれば通気層があっても、そこから雨水が侵入することがありますので気密処理は丁寧に行わなければなりません。

内断熱(充填断熱)工法であればタイベックシートの施工には必ず防水テープで防水処理が必要です。意外と多くの現場ではタッカー止めだけの施工になっているようです。

左の上真は外壁張られたタイベックシート防水のために一応下部から上部に向かって施工されているもののジョイント部には防水テープがなし。
左の写真は土台廻りのタイベックシートの納め方・・悪い例!!


41g16dq4n4g2kdtlxh.jpg正しいタイベックの施工は写真のようにジョイントには気密・防水テープが必要です。











2番目の通気層の役割は防風機能と換気です。
断熱材は動かない空気の層のお陰で熱を逃がさないようにしています。
壁に当たった風は壁隙間から内部に侵入して断熱材に閉じ込められている空気と入れ替わってしまい、断熱の効果を激減させてしまいます。

熱はこのように弱い隙間から逃げてしまうので、せっかく貯め込んだ暖玲房のエネルギーを排出させてしまいます。そこに通気層があると、風の圧力を半分以下にすることができるといわれます。

さらにタイベックの施工が丁寧に防水テープで処理されている現場では機能が100%発揮されるので風の影響はなくすることができ、断熱材に含まれた熱を逃すことありません。

265zgmwnjixmdeoi4ulq4z7kbj1.jpg風に影響されるのは断熱材だけではなく、室内の換気にも大きな影響を与えることがわかっています。
計画換気が義務化されたことで全住宅に換気のための給気口が外壁を貫通して取り付けられています。

雨風防止のためのフードとかガラリがついていますが強風の時には給気口から計画以上の風が室内に入り込んで換気の計画がアンバランスになってしまいます。
そこで北国では通気層を利用してた給気する方法を取っているため、外壁には穴が開きません。

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そのため、通気層は二重の壁で構成されていることになります。
雨水は通気層を通って下へ落ちることになり、タイベックで防水層を作っておけば、万一、雨水が入ったとしても壁の断熱材の中に侵入することはないのです。



※但し、外張り工法の板状の断熱材で表面が水を弾く材料でコーティングされちるとかアルミ箔が蒸着されている物はタイベックは必要ありません。


3番目は最も大きな大きな役割、・・それは排熱機能があることです。
前に投稿しました夏に涼しい家をつくる必須条件(通気層の効果)ここでは夏には熱風を排出させる役割があることを説明いたしました。。

高性能住宅は断熱・気密が高い性能がある分、冬は快適な室内環境も夏に室内に取り込まれた熱は排熱されずオーバーヒートを起こしてしまうことがあります。外壁材は夏の強烈な陽射しによって外壁を熱し、熱は伝導によって外壁を通じて内壁まで伝えるため内壁の表面温度が室温より高くなってしまい不快な体感温度を体験することになります。

そこに外壁材と内壁材[断熱材)の間に通気層があると、いったん熱の伝導を遮ることになり、熱せられた外壁材の熱は通気層を通り上部に排出されます。

476zgmwmze5mdeoj0oqrjepki9dkk4xksdq.jpg外壁材の中には断熱サイディングのように外壁材の裏側にウレタン材があるものは強烈な陽射しがあっても通気層内の温度を和らげる効果があります。
このように通気層は室内の表面温度を高くしてしまうことを防ぐ頼もしい機能もあるのです。
※左図は屋根断面ですが外壁同様こうすることで排熱機能を十分に発揮させることができます。

476zgmwoda0mzh4cg.jpg最後の四つめの機能は最も重要な項目で透湿機能を果たす役割を持つ防水透湿シート(タイベック)の存在。

タイベックは水は通さずに水蒸気は通す機能があることは周知の通り、これは目には見えないが水の分子よりも小さく、水蒸気よりはるかに大きい穴が開いているためで、この穴を通して水蒸気が排出される機能がある。

もともと通気層は壁の中に流れ込んできた水蒸気を早く排出させようと考え出された工法であって壁内結露との戦いの中で生み出されものです。
通気層なしで施工されるケースがまだまだ多くありますが、暑さ対策+壁内結露防止になる通気工法を是非標準に採用してもらいたいものです。
※写真は通気層なしで外壁がモルタル仕上げとなっている住宅で内部結露発生した断熱材の様子。


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