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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

南面は厳禁ですよ!

日常必要な開口部からの明かりは建築基準法によって提示されています。
それによれば
居室の床面積の7分の一以上の開口部の有効面積が必要となっています。
開口部=有効面積ではなく、
有効面積を出すには、隣との境界線の関係までからめて計算しなければなりません。
面積を抑えてなるべく明るくするなら、高い位置に縦長の方が光が入ります。

●光だけが目的であれば、FIXの方が気密性が良く、視界も遮らず適正な窓といえます。

●夏の日射を抑えることを重視すれば設計上ではタブー視される北側が理想的です。

北の窓の利点は、夏、熱を入れず、明るさが確保されることです。
冬は熱が逃げにくい性能の良い窓をつけて全室暖房方式であれば寒さは感じません。

天窓は一番太陽が当たる屋根面につけるわけですから建築基準法の計算上、側面につける窓の3倍の効果があるとみています。

夏は暑くなるので南面につけるのは避けた方が無難です。
(しかし、一般的には光を取り入れる意味で天窓は南面につけられているケースが多いようです。)

地域や目的によっては南面につけることも当然出てきますが、なによりも見たい風景があるとなればそれは、南、北にこだわらず、つけるべきです。

また、
北が原則とはいえ、
寒い地域では断熱、気密、換気、全室暖房が整っていない家では、温度差が激しく結露が発生する場所になりますので、高性能で建てられた住宅が基本となります。


150mzfnjsqqxnlg.jpg写真は我が家のリビング,左の写真(外観)は北側に2連3窓の換気用窓がついて、屋根面にはべルックスの天窓が3台ついています。
右の写真(内観)は天窓が3台写っています。
窓はLOW=Eガラス(アルゴンガス入り)であっても屋根面の断熱性能より劣るため、冬は少しコールドドラフト現象が起こります。

そのため床面と屋根面の温度差は1℃屋根面の方が低くなっています。
そのことが、床面と天井(屋根)面との温度差がないことが快適な住環境を証明してくれます。
(一般的に天窓がない場合は屋根面の方が1~2℃前後高くなります。)

夏は直接天窓あるいはリビングの窓に直射日光が入らないため、エアコンを使うことは殆んどありません。

●短所:高い位置に天窓をつけるため、メンテナンス(ガラスの掃除)は窓を開けて、屋根に登りガラス掃除をしなければならないことです。
屋根に上がることは誰でもできることでありませんから、室内から清掃ができるようにキットウォークなどを作る工夫が必要になります。

しかし
やはり・・・・夏の省エネを考えるなら
暖かい地方の住宅こそ天窓の設置場所は北側がお奨めです。

南面は厳禁ですよ!


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住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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