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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

寒さは発生源で絶つ!

室温が20℃で外気温が-10℃であっても、100mm程度の断熱材をきちんと施工したとすると、壁や床、天井の表面温度は室温に近い温度になります。冬の窓際はそれに比べて複層ガラスであっても表面温度は10℃くらいという低さになります。気密部材によって高気密にして隙間を防ぐことができてもコールドドラフトや放射冷却が寒さとなります。

20071029-3.jpg最も効果的なのが窓下につけるパネルラジェターです。ラジェーターの上昇気流がコールドドタフトをくいとめ、表面からの放射熱が放射冷却を打ち消してくれます。コールドドラフトは暖気に出会うまで床を這っていきます。暖房器具と窓を繋ぐ線はいわば冷気の通り道になっています。寒さは元から絶つに限ります。 コールドドラフトを防ぐ上昇気流は床暖房ではつくれません。できれば大きい窓だけでもパネルラジェータで補助できるようにしたいものです。

床面までのカーテンでもある程度のコールドドラフト防止にはなりますが、カーテンや障子はあくまで目隠しです。冷気を防ぐつもりで使うべきではありません。

20071029-2.jpgカーテンや障子は窓との間に冷気が溜まり、結露が起こりやすくなります。少し、冷たさが感じるかもしれませんがカーテンの代わりにブラインドとかロールカーテンにすると適度な温度が得られるので窓面の結露を防ぐ役割があります。障子の場合は写真のように、予め上下にスリットを作っておくことで窓面の結露を防ぐことができます。予算の関係からも全窓にパネルラジェータを取り付けるわけにはいきません。そこで複層ガラスではなく低放射ガラスを使うようにすると、室温が20℃で湿度が50%であれば結露することはありません。
寒さの発生源のほとんどは窓ですからこのように低放射ガラスを使い、できるだけ窓下にパネルラジェータを設置することで寒さと結露を防ぐことができます。

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昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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