外張り工法の気密の取り方(ウレタンボード下地)
外張り工法でも様々な施工方法があり、様々な納め方がありますが気密処理を何処でどのように取ればいいのか?の基本的な考え方は同じです。
紹介している方法は私が過去に様々な納め方(工法)を実施工をした結果、最もシンプルで信頼おける気密の取り方だと思って紹介していることをご了解下さい。
前回までの外張り断熱の施工マニュアルはこちら↓
外張り工法の気密の取り方(屋根)
外張り(付加)断熱の気密の取り方(屋根:付加断熱)
外張り断熱で意外と基本から外れた施工の仕方が多く見受けられます。
外張り用の断熱材は繊維系の断熱材と比べて硬質なため、ボードを抑えるための下地材が一部分なくても施工が容易にできます。また、合板気密工法で気密化を図る場合でも下地材は四方に必ず必要とされます。
例えば左の写真は開口部(窓廻りの下部)ですが窓下に下地材が入っています。(その下地材に気密パッキンノルシールV754を貼ろうとしている様子です。)
一般に在来軸組構法で繊維系の断熱材の施工方法は壁、あるいは屋根に充填するだけです。
袋入りの耳付きの断熱材を使うのであれば内側からタッカーで間柱、柱に止めるのが一般的、また裸のグラスーウールの場合には密度が高いのでそのまま隙間なく充填することでダレがなく抑えておくことができます。そのため、外張り断熱でも繊維系の断熱材充填の場合のように下地材は入れないで施工されケースがあります。
当然、窓枠と外張りボードとに隙間が生じるためコーキングとかパテとか補修用のウレタンあるいは気密テープで気密を取ることになります。
勿論、気密試験では気密材料は何を使っても、その材料で隙間が埋められていれば高い気密性能を出すことは可能です。しかし、この方法では木、断熱材の収縮とか地震の動きなどに追従できず切れたり、割れたりして隙間が出てしまう危険があります。
そこで、外張り断熱の場合には必ず断熱ボードの周囲に下地材が必ずあることが条件とされます。
写真のようにその下地材には気密パッキン(ノルシールV754)が取り付けられてその上に外張りボードを仮止めし・・・ボードとボードとのジョイントには気密テープ(防水とW気密の意味で)を綺麗にしごいて貼りつけます。その後、通気胴縁でビスで締め付けることで下地材に貼られた気密パッキンが押しつぶされて高い気密性を長期にわたり確保することができます。
左写真は外張りのボードとボードのジョイントに下地材がない様子。
一般的にはこの部分はこように気密テープで処理されるケースが多いのですが、微妙に断熱欠損が出てしまうので下地材を入れて施工するようにします。
やむを得ず、下地材を入れれない場合には、このジョイント部分を内外からVカットして一液性のウレタン材で充填し、さらに気密テープを内外でしごいてW気密化を図ります。
※一液性のウレタン材は強力な接着力があり断熱欠損もカバーできます。
構法:在来軸組構法
断熱工法:外張り断熱工法
基礎:基礎断熱工法
屋根:ウレタンボード成形版50mm+30mmの付加断熱
外壁:ウレタンボード成形板50mm
基礎:基礎断熱土間床工法スタイロフォーム(B3)50mm
気密パッキン:ノルシールV754(45mm×30m)
気密・防水テープ:寺岡製作所
補修部材:ハイプレンガンフォーム、ハンディーフォーム(三井化学産資)
続きます!
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外張り工法の気密の取り方(屋根)
外張り(付加)断熱の気密の取り方(屋根:付加断熱)
外張り断熱で意外と基本から外れた施工の仕方が多く見受けられます。
外張り用の断熱材は繊維系の断熱材と比べて硬質なため、ボードを抑えるための下地材が一部分なくても施工が容易にできます。また、合板気密工法で気密化を図る場合でも下地材は四方に必ず必要とされます。

一般に在来軸組構法で繊維系の断熱材の施工方法は壁、あるいは屋根に充填するだけです。
袋入りの耳付きの断熱材を使うのであれば内側からタッカーで間柱、柱に止めるのが一般的、また裸のグラスーウールの場合には密度が高いのでそのまま隙間なく充填することでダレがなく抑えておくことができます。そのため、外張り断熱でも繊維系の断熱材充填の場合のように下地材は入れないで施工されケースがあります。
当然、窓枠と外張りボードとに隙間が生じるためコーキングとかパテとか補修用のウレタンあるいは気密テープで気密を取ることになります。
勿論、気密試験では気密材料は何を使っても、その材料で隙間が埋められていれば高い気密性能を出すことは可能です。しかし、この方法では木、断熱材の収縮とか地震の動きなどに追従できず切れたり、割れたりして隙間が出てしまう危険があります。
そこで、外張り断熱の場合には必ず断熱ボードの周囲に下地材が必ずあることが条件とされます。
写真のようにその下地材には気密パッキン(ノルシールV754)が取り付けられてその上に外張りボードを仮止めし・・・ボードとボードとのジョイントには気密テープ(防水とW気密の意味で)を綺麗にしごいて貼りつけます。その後、通気胴縁でビスで締め付けることで下地材に貼られた気密パッキンが押しつぶされて高い気密性を長期にわたり確保することができます。

一般的にはこの部分はこように気密テープで処理されるケースが多いのですが、微妙に断熱欠損が出てしまうので下地材を入れて施工するようにします。
やむを得ず、下地材を入れれない場合には、このジョイント部分を内外からVカットして一液性のウレタン材で充填し、さらに気密テープを内外でしごいてW気密化を図ります。
※一液性のウレタン材は強力な接着力があり断熱欠損もカバーできます。
構法:在来軸組構法
断熱工法:外張り断熱工法
基礎:基礎断熱工法
屋根:ウレタンボード成形版50mm+30mmの付加断熱
外壁:ウレタンボード成形板50mm
基礎:基礎断熱土間床工法スタイロフォーム(B3)50mm
気密パッキン:ノルシールV754(45mm×30m)
気密・防水テープ:寺岡製作所
補修部材:ハイプレンガンフォーム、ハンディーフォーム(三井化学産資)
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