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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

断熱・気密施工講習会

国土交通省は義務化を前提とした「新たな省エネ基準」の策定に着手しております。
その省エネ基準に対応できるようにQ値計算講習会と断熱・気密施工技術講習会をエコ・ハウスコンテストいわて事務局主催で下記の要領で開催いたします。(Q値計算講習会は終了しました)
ご案内と講習会申し込み書はPDF⇒をクリックしますとPDFで印刷ができますのでご利用下さい。
申し込みは岩手県以外の方も大歓迎です。
(現在の申し込み状況は青森県、秋田県、宮城県の方もいらっしゃいます。)


dc090933.jpg■月日:10月4日
■時間:10時~17時
■会費:5.000円
■会場:財団法人 盛岡地区勤労者共同福祉センター
■住所:岩手県紫波郡矢巾町流通センター南一丁目2-7※詳細はPDFでご覧下さい。
講師:U建築計画 代表 植田優さん
講師:住まい環境プランニング 代表 古川繁宏さん
事務局:エコハウスコンテスト事務局

PDFファイルダウンロード⇒断熱・気密施工講習会案内
PDFファイルダウンロード⇒講習会申し込み書

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無料相談の回答の返信ができません。

今日、無料相談コーナーにO・K様より「結露のない断熱方法は?」というご質問をいただきましたがメールアドレスに誤りがありますので返信(回答)できないでおります。
申し訳ありませんが再度正しいメールアドレスを記入してお送り下さい。
(回答はできております。)

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引き違い窓の気密性能

一昔前の私は気密性が低い引き違い窓はできるだけた気密住宅には使わないように計画していました。
採用しても和室に2箇所程度に抑えて設計するのが一般的でしたのでそれに倣っていたのです。

ところが、引き違いが3倍強の7か所あるのもかかわらず、気密1.0cm2/m2以下を意識して建てたというA工務店の気密測定をすることになりました。

目票の1.0cm2/m2以下は引き違い窓が多すぎて無理だろうと心の中では思っていました。
しかし、結果はなんと0.47cm2/m2という高い気密性能を出してしまったのです。

こことは経験上解せないことなので、若し引き違い窓がFIXだったらたらどのくらいの気密性能になるのか調べてみることにしました。

632zgmxmje5mdx6aw.jpg左写真は引き違い窓の召し合わせわせ部分と枠周囲を養生テープで目張りしている様子です。

引き違い窓の目張りのテープの長さは66.8mあります。
引き違いですから上レール、下レールの召し合わせ部分から漏気するのが気密測定でよくわかります。

この漏気する部分に目張りした状態で・・・気密測定をしてみましたのです。
結果は、なんと思ったより隙間は小さく引き違いの性能の良さを知ることができたのです。

0.45cm2/m2だったのです。

つまり引き違いから漏気する隙間相当面積は僅か0.02cm2/m2なのです。

総隙間面積は0.02cm2/m2×217m2(実質床面積)=4.34cm2で2.08×2.08cm角の隙間しかないことになります。(隙間相当面積0.5cm2/m2クラスの気密性能であればこの0.02cm2/m2程度の隙間はさほど気にならない隙間だと考えます。)

参考に引き違い窓はm当たりに換算すると≒0.065cm2が漏気する大きさになるようです。

(※これは公的試験結果ではありません。弊社の実験結果です。ただし今回の気密測定の現場ではサッシメーカーはエクセルシャノンを採用しての測定値になっています。)

全サッシメーカーの引き違い窓を調査した訳ではありませんが、ノックダウン式のサッシでなければ気密性についてはさほど不利ではなく安心して採用できるのではないでしょうか?


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充填断熱で高い気密が出ない理由

充填(内)断熱で気密・防湿層があっても気密測定をしてみると思ったほど気密性能が出ない現場があります。その現場は先張りシートが施工されてきちんと連続して気密・防湿シートが張られていても・・ある原因で思ったほどでないのです。

その原因の多くは気密・防湿シートの規格サイズの選定に問題があり、住宅の気密性能に大きな影響を与えています。
conv000001_2.jpg高断熱高気密用の気密・防湿シートの規格寸法は2.1m、2.4m、2.5m、2.7m、3.0m、3.2mが一般的な寸法です。これは外周壁を一気に横 張り施工してシートのジョイントを極力少なくしようとする方法なのですが、これに対して、気密が思ったほど出ない施工のやり方をみると高断熱高気密用の気 密・防湿シートではなく農業用のポリエチレンシート1.8mサイズのを使っている場合が多いのです。

このサイズを縦張りに張ると、中途半端な長さとなり、現場では上手く施工することはできません。

しかも縦張りにすると重ね代が確保できません。気密防湿シートを連続して設けることは不可能に近いのです。気密化をしようとすると木下地のないところ(左図の右図面)でテープ処理をしなくてはいけません。

押さえが効かないのでテープ処理はほとんど意味がない無駄な施工になってしまいます。

押さえが効く施工は経年劣化による気密性能の低下がみられません。

たかが気密シートと思うかもしれませんが、とても大事な施工のポイントなのです。

北欧の施工マニュアルをみると建築の図面に気密・防湿シートは木下地のある所で連続して張る張り方を明記しています。

気密を意識する工務店さんはこの気密防湿シートの規格サイズにもっと重要性を感じてほしいものです。

上図の右のように下地のない所で気密防湿シートを連続させているような現場は気密測定をしてみるとは通気量が極端に低下する場合があります。これは圧力差が 小さい時にはテープ処理が効いていて高い気密性能を保持するものの、徐々に強い圧力差を生じさせるとテープが剥がれ圧力差が小さくなることが原因にありま す。木下地のあるところで施工されている現場ではこのようなほとんどみられず高い気密性能を保持することできます。


一方、気密テープ処理をどんなに丁寧に行っても高い気密性能を出せない工務店さんがいます。それは防湿シートを木下地のない所で重ね、テープ処理をしているからですが高い気密性能を出すポイントは内断熱、外断熱ともジョイント部分を木下地をどういう方法で作るかが気密化の一番のポイントになります。
どんなに丁寧な気密施工をしても、気密性能が隙間相当面積で1.0cm2/m2以下のレベルを達成できない理由は、ボード押さえの下地を作らないで、テープに依存しているケースがとても多いのです。

dc0627012_1_3.jpg左図は木下地のない所でテープ処理をした断面図です。

防湿シートと気密テープの効果的な使い方は下図のように

気密テープの使用方法は「下地があり押さえの効く場所でテープ処理をする。」が基本です。意外とこの原則は現場では守られていません。
多くは下地のない所でテープを張っているケースがとても多いのです。
dc062701.jpg木下地のある所で防湿シートを張り継ぐためには使用する防湿シートの長さが大切で、どこで重ね合わせるかがポイントになります。

また、その防湿シートは建築用に開発された厚手の0.2mm以上を使用することが条件です。
0.1mmや0.15mmのポリエチレンフィルムでは高い気密性能は望めないのです。
弊社でも・・・この原則を守らないと1.0cm2/m2以下の気密性能を出すことは困難です。

重ね代を150mm以上確保してボードで押さえることによって、防湿シートが密着し、気密パッキンの役目を果たすのです。

気密テープで片面テープを使用する場合は防湿シートの重ね目の中央に沿って上から手でしごくように(ローラーがあればもっと良い)押さえつけます。その後処理した場所はボードで必ず押さえつけます。
両面テープの場合には木下地のある場所で防湿シートの上からテープを張り、剥離紙を剝しながら連続させて防湿シートを張ります。
テープは耐久性と粘着性の優れたブチルテープを使います。
間違って耐久性のないガムテープは使ってはいけません。

参考:気密・防湿シートの販売メーカー
①ジェイベックhttp://www.jbeck.co.jp/products/kimitsu/border/index.html
② 日本住環境http://www.njkk.co.jp/product/sheet/dantaito/index.html


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床下の湿気対策

床下空間を密閉した時には床下の湿気は2〜3年かかることがあります。
その間、今回のような原因であるいは別な原因で湿気が抜けきらずに逆に増大する事があると木材にカビや腐朽菌が発生するかもしれません。

床下の温度が低いと相対湿度が低下して結露が発生しやすくなるので床下空間の温度はできるだけ室内に近い温度に保つことが大切です。

そのためには床下空間は密閉しないことです。
床面に湿気を排出する目的で換気ガラリをつけると結露やカビを防止することが可能です。
床下空間はおよそ6畳くらいの大きさがあるので暖房や給湯の配管、あるいは温水器を床下に連動させると特別な設備がなくても」床下空間を暖めることは十分です。

コンクリートや木材からの工事水が抜けた後は室内空間としての床下は温度を一定に保つようになると湿度が低く、乾燥状態になります。

689zgmwndaxndlz7w.jpg特に第三種の換気システムを設置した場合には床面に換気ガラリををつけて床下に数か所吸気口を設置すると早い時期に床下が乾燥します。

それでも床下の湿気が心配な場合には基礎断熱であっても基礎換気口を設置します。
この換気口は断熱気密型換気口で冬と梅雨時には閉めてそれ以外は開放するというものです。
電動型の換気口もありますが気密と断熱がしっかりした商品を選ぶことが大事です。

実際に採用してみて年に数回の開け閉めでいいですので低コストの手動型で十分です。

※貴方は新築引き渡し時あるいはモデル展示場を見学する時には床下を覗いてチェックしますか?

下の写真はある冬季の新築引き渡し前日の床下(基礎断熱・土間床工法)の状態です。
689zgmwndaxndkgusvfsdeoj0oqrjep9_g.jpg
基礎のコーナーの立ち上がりには結露の発生で濡れた様子がはっきりと見られます。
(土間の表面も同じように濡れているのがわかります。)

こんな状態が基礎周囲全体になっているのであれば床材、土台にカビが発生して大騒ぎになるのは時間の問題です。そこで、それ以外の基礎の周囲もこのような状態になっているのかチェックすると・・幸いにも問題となる結露の発生は全体ではなく3か所だけが(コーナー2か所含めて)結露で侵されていることがわかりました。

さて・・・原因は?と何かとくまなく眼をこらしてその基礎周囲を探すと、
これが結露を助長させる原因だったのです。
689zgmwndaxndkgusvfsdjkoq.jpg
実は・・その原因はこの土間床に開けられた穴?だったのです。

基礎工事の施工ミスかと現場監督に尋ねると雨と雪がが土間床に吹きこみ・・それが溜まったため穴を開けて水になってから土間床に穴を空けて地面に流した。・・・というのが経緯のようでした。

この現場の基礎土間の断面構成は上からコンクリート120mm、スタイロフォーム(B3)50mm、防湿シート0.2mmとなっいるので溜まった水を抜くためには防湿シートまで穴を空けなければなりません。その結果この穴を通して湿気を床下に引きこんだため、この穴の付近の相対湿度が上がり、小さな温度降下で露点温度に達してしまったと思われるのです。

この穴の処理は防湿シートの破れ補強にシーリングを注入して、硬化してから一液性ウレタンで充填補修することで解決します。


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昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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