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外壁の二重防水機構

2012/07/27 Fri

これまでの通気層工法としない従来の壁構造は、外壁に直接いくつもの機能(防犯、防水、防雪、防風、防音、遮光、耐熱、防虫他には紫外線、埃、ゴミ、花粉等の防御)を持たせていました。

dc122302.jpgそのため、外部からの雨水の侵入に対しては主にコーキング等の防水剤を使い徹底的にシールすることで防水効果を図ってきました。従来の木造住宅の壁 が損傷が大きくなる理由には、この防水のためのコーキング等のシールが切れることで漏水になってしまうのが大きな原因でした。また室内で発生した水蒸気を 室外に排出させることはできないため壁内結露の要因にもなっていました。
※左図は従来の通気層がない住宅の断面図

外壁材に過度の防水性を持たせるとシールが切れてしまうと風の圧力で雨水が壁の奥まで入るポンピング現象が起こります。そのため外壁の性能は気密性能よりも水密性能が要求される材料です。

conv000001_20120727231837.jpg通気層工法は外壁に雨、風等のいくつもの機能をを持たせて外壁の役割を躯体から分離することで漏水もなくすることができるようになりました。
通気層工法の外壁は極端にいうと二重構造の躯体側(例えば、透湿・防水・防風シート)がきちんと施工されていれば外壁の施工が大雑把でもトータル的には高 い外壁の機能を持たせることができます。万一外壁から漏水しても通気層で減圧されるため通気層を通じて雨水は下に落下するので壁の中まで雨水が侵入するこ とは少ないのです。


※上図は通気層工法の断面図

しかし、外壁と同じ面つく窓の機能は防犯、日射遮蔽、採光、日照、通風、換気等の機能が要求されますが、当然高い防水機能も必要です。窓自体は高い防水性能を持っていますが窓を納める方法(マニュアル)は外壁の通気層工法のような位置づけがされていませんので納め方を工夫をしないと窓廻りから漏水する危険があります。
※参考:窓の納め方⇒http://dannetu35.blog90.fc2.com/blog-entry-186.html

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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

基礎断熱の床下空間

2012/07/20 Fri

床面の断熱は床下に断熱材を入れるのが一般的な施工方法ですが基礎面で断熱し床下を室内空間とする基礎断熱工法も多く取りいられるようになりました。

基礎断熱すると床下は断熱層も防湿気密層、透湿防風層もいらなくなりますが床下を室内空間として取り込むために、床下が低温にならないように年間を通して床下を乾燥した状態に保つことが必要です。

そためには基礎の内側の周りに温水パイプを取り付けたり、床下空間にパネルヒーター、蓄熱暖房機、FFヒーターまど放熱器、また土間床の床暖房にして積極的に床下に熱を供給することが大事です。

conv00011.jpg 基礎断熱をすると熱容量を内部に取り込んでいるので、室温を安定させる効果が期待できます。
また、床下の配管も凍結の心配がなくなります。
また、床下を貫通させる配管や柱の気密が難しい部分の防湿気密層がないので、気密性はかなり向上させることができます。
また、水抜き栓も必ずしも必要でなくなる・・・・などのメリットがあります。





施工上のポイントは基礎の立ち上がり部分は凍結深度まで基礎断熱を行うことです。
dc031607_20120720005630.jpg左写真は上部左の基礎の断面図のように基礎の凍結深度まで断熱材を入れないで施工したため、室内の熱が外側に流失している熱画像です。このようにならたいためには、先の基礎断熱断面図のように基礎の立ち上がりとたたきはきちんと断熱材で分断した施工しなければなりません。また、基礎の天端均しをしたあと、土台と基礎の間に気密パッキンを敷き込み基礎部分の断熱材は地中に埋設されるので、できるだけ水が浸透しづらい断熱材を使用します。

床下地盤からの発湿を抑えるためには、床断熱の場合と同様に防湿シート0.2mm以上を敷き込み、砂またはコンクリートで押さえることがポイントです。
また、基礎断熱の立ち上げの深さが凍結深度、あで取れない場合には基礎の外周部に接する地中に幅900mm程度の断熱材を施工することがポイントです。(スカート断熱)

若し、床下空間を密閉した時には床下の湿気が放出する期間は2年前後かかることがあります。その間は木材にカビや腐朽菌が発生する可能性を否定できません。

dc111101.jpg温度が低いと湿度が低下しすぐに露点温度に達し結露しやすくなりますので床下空間は床面にガラリ等を設けると安全でしょう。

また、湿気を排出させる目的で換気ガラリ(気密・断熱換気口)を基礎に設置すると結露やカビの防止に役立ちます。

また、第三種の集中タイプの換気システムを床下にも取り入れると床下空間が負圧になるために特別な換気は導入しなくても床下は乾燥状態を保つことができます。
ただし、熱交換気換気の場合には差圧が生じないので床下空間にも別途換気設備は必要になります。

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ヒートブリッジ(熱橋)の対策

2012/07/11 Wed

断熱・気密の工法が充填断熱であろうと外張りであろうと必ず何処かに存在するのがヒートブリッジ(熱橋)です。このヒートブリッジは意外とノーチェックが多いのには驚きます。
そのヒートブリッジはそのままにしていると室内環境によっては結露が生じ、赤く錆びている場合とかひどい時には雨漏りのような雨だれの現象が起きて天井、壁にシミとして現れることがあります。

隙間であれば気密測定で発見する可能性はありますがこのヒートブリッジは機器による発見は難しく(内装が仕上がった状態での小さいヒートブリッジは熱カメラでもその存在の判定は非常に困難とされます。)

従って、ヒートブリッジになっている部分は内装仕上げ前の気密測定の時に目視でチェックする必要があります。ヒートブリッジのチェックは、プロ、アマ関係なく簡単にできます。多くは構造材を中心にして内外につく金物に多いので比較的にチェックはしやすいでしょう。
熱橋とは建物内外を熱が通り抜けやすい所で周囲が断熱されていても断熱欠損があると大きな熱損失の原因になるばかりでなく、冬に低温になり熱橋の内側 に結露やカビなどが発生する原因になります。
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写真1:これは外張り工法の場合に多く見られるヒートブリッジ(熱橋)
発砲系プラスチック断熱材を内部の下地材(ボード押さえ)を外部の通気胴縁を貫通してビスの頭が室内側にはみ出しています。このような箇所はウレタン補修液でビスの頭をスッポリ包み込むように吹き付けて対処します。
ウレタン補修液がない場合は断熱材の切れ端(5cm×5cm角)をビスの頭に接着させように切れ端の面にコーキング(接着させるため)を薄く塗ってヒートブリッジに差し込み貼りつけることで解決いたします。
欠点は見栄えが悪いことだけです。

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写真2:これは在来軸組金物構法での充填工法の場合のヒートブリッジです。
左写真はGW充填工法の先張りシートをした部分が胴差しから梁の受け金物を押させる連結ピンが内外に貫通しています。
充填断熱の付加断熱(外側に断熱材を付加する)の場合は問題になりませんが右写真(軟質ウレタン発砲吹付け)のように付加断熱がない場合は内外どちらからか・・・断熱補強をしてヒートブリッジを防止することが必要です。

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写真3:これは一般的な在来構法の充填断熱工法です。羽子板ボルトは内外に貫通しているのでヒートブリッジ対策が必要です。写真では内部から羽子板ボルト部分をウレタン補修材で吹付けしています。

dc070610 熱橋
写真4:これは在来構法の充填断熱工法の軟質ウレタンの充填工法です。
化粧梁に合わせた羽子板ボルトですが内外に貫通しているので結露は免れません。
このような場合はやはり外部から熱橋対策をすることが必要です。

高断熱・高気密住宅を建てられる場合には・・・・
このような箇所がきちんと処理されている施工業者を選ぶようにしましょう!
以前にレポートしましたが施工精度の高い施工業者の判定材料になりますよ!

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昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング:技術顧問
(設計事務所:高性能住宅専門)
希林舘自然クラブ(代表)

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