dc041001 ブログ.jpg

簡単なパッシブで涼しさを!

2011/06/30 Thu

夏の日射は、屋根という平面に一番強く当たるため、様々な屋根での工夫がなされています。

次世代省エネ基準では屋根の断熱材を従来より厚くして、夏の日射の熱をできるだけ室内に取り込まないように強化されましたし、屋根に通気層を設けて熱風を棟換気で排出したり、屋根につたのように植物を這わせたり、土を被せて植物を植えたり、また屋上部分に、ソーラーパネルをバーゴラのように並べて、二重屋根のの効果を図っているビルもあります。
その他、屋根面に水流下や蒸発冷却を利用する方法もあります。

339kreo9za9gsyjxslj.jpg●簡単パッシブ
緑化も夏を涼しく過ごすための有効な手段です。
落葉樹は、夏は日射を遮り、冬は落葉することで暖かい日差しを室内に取り込んでくれる自然の外付ブラインドです。

ただし真南の日射対策としては太陽高度が高いため効果はあまり期待できません。
しかし樹木は大きいだけに蒸散作用も大きいのです。

公園が涼しいのは、樹木が地中から多量の水分を吸い上げて、葉の面から蒸散してくれるためです。

その時に周囲の熱を吸収してくれるのです。
さらに樹木は光合成で使う二酸化炭素の量の4分の3くらいの酸素を放出し、大気浄化能力があります。
木を植えることは地球温暖化の防止に役立つのです。

560zgmwnjiymzeoj0oqrjepi2m.jpg藤棚や葡萄棚などは、窓際までもっていけるので南面に効果的です。
日本風物詩ヘチマや朝顔なら2階のベランダにプランターを持ち込んで、2階を遮断できます。
今年はゴーヤが大人気のようですがキュウリ、トマトなどでも実益をかねていいかもしれません。
この方法であればマンションでも利用できます。

スクリーンのように窓面に葉を繁らせれると、日射の30~70%が遮断できると言われます。(ただし、通風が悪くなりますので換気や通風を考える手法としては効果が低くなります。)つたも日射に手段として用いられます。

つたが建物の表面を密に這うことで、つたの葉と壁面のと間が空気層となり、日射で熱せられた空気はその通気層を通って、上部から排出されます。夏は南面より西面が日射を多く受けるので、その対策としては西面につたを這わせるのが効果的です。
最近多く見かけるのは庭の芝生ですが、この芝生は照り返しを防げため夏の涼しさを取り入れるのには大変便利です。

同じ条件下ではアスファルト、コンクリートに比べて、12℃~15℃前後低い結果が報告されています。
芝は芝でも人工芝では逆に高くなってしまいます。
実際の測定レポートはこちら→http://dannetu35.blog90.fc2.com/blog-entry-127.html

芝生は枯れると日射の反射率が高くなります。
夏モードから冬モードに自然に切り替わるパッシブシステムといえます。

しかし植物は生き物ですので住み手がしっかりと管理しなければなりませんが・・・四季折々の風景が自分の家で楽しめるのことができる簡単パッシブなのです。


いつもご購読、応援ありがとうございます。
ブログランキングに参加中しています。



       ↓                 ↓
にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキングへ

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

夏を快適に過ごす方法(完)

2011/06/28 Tue


作年の夏は記録的な猛暑となりましたが、気象庁の長期予報は今年も平年より気温が高くなり、『暑い夏』になるとの予想です。そこで、夏の暑さ対策として効率がいい「夏を快適に過ごす方法は?」のご質問がありましたので・・・を考えてみましょう!


Q:ところで、昆さんの家では、暑さ対策としてどんな工夫をされているんですか?

A:日射しが入らないような工夫はもちろん、自然の力で涼しさを得ています!

我が家では植物の力を借りています。家の周囲に植物を植えると、植物の蒸散作用で対流が起こり、それが風となって家の周囲の気温が下がります。また、庭や玄関までのアプローチを芝生にすることで地面温度を下げ、建物が熱い空気で囲まれないようにしています。
photo4_1.jpg
昆邸の周囲。緑で囲まれた家は見た目にも涼しそう。日差しが入らないように庇が長いのにも注目

植物の力がどれぐらいすごいのか、実際の計測結果からリポート

6/15に自宅付近の温度を地上から1.5m付近で計測してみました。
すると、
アスファルト舗装上の気温は35℃あるのに対し、
砕石舗装の場合は32℃
インターロッキングでは31℃
土面では29℃でした。

しかし、
庭の芝生(周囲にはシンボルツリーのカリンが一本と花壇がある付近ではなんと25℃ 
アスファルト舗装と比較して10℃も低かったのです。
さらに、
庭で散水をすると、およそ1~2℃低くなります。
植物によって下げられた気温を風と共に取り入れることで、我が家では夏でもほとんど冷房を使わずに過ごしています。

●まとめ
夏を快適に過ごす方法(1)
大切なのは熱を入れないこと、溜めないこと!http://dannetu35.blog90.fc2.com/blog-entry-124.html
夏を快適に過ごす方法(2)
家を建てるなら次世代省エネ基準以上で!http://dannetu35.blog90.fc2.com/blog-entry-125.html
夏を快適に過ごす方法(3)
超高気密住宅でも60c㎡もの隙間がある!http://dannetu35.blog90.fc2.com/blog-entry-126.html
夏を快適に過ごす方法(完)
高性能な住宅はこんな家!http://dannetu35.blog90.fc2.com/?editor

家を建て替えるのはなかなか難しいですが、外ブラインドや熱気の排出はすぐにできることですので、試してみてください。。ちなみに全部の窓を開けないで、開ける窓を南側と北側だけにしたら風の通りがよくなって、涼しくなりますよ!
ちょっとした工夫でずいぶん変わってきます。



いつもご購読、応援ありがとうございます。
ブログランキングに参加中しています。



       ↓                 ↓
にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキングへ

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

夏を快適に過ごす方法(3)

2011/06/27 Mon

作年の夏は記録的な猛暑となりましたが、気象庁の長期予報は今年も平年より気温が高くなり、『暑い夏』になるとの予想です。そこで、夏の暑さ対策として効率がいい「夏を快適に過ごす方法は?」のご質問がありましたので・・・を考えてみましょう!

Q:高気密住宅なのに、夏になると蚊などの虫が入ってきます。
もしかして欠陥住宅なのでしょうか?

A:高気密住宅でも隙間はゼロではありません。隙間を探してみましょう。

超高気密住宅でも60平方センチもの隙間がある?!
いくら高気密といっても、潜水艦ではないので隙間はあります。気密性能が1平方メートルあたり0.5平方センチという超高気密の建物でも、総隙間面積は60平方センチにもなります。もしもこの隙間が1ヶ所に集中していたら、7.7cm四方の大きな隙間です。木造建築の場合、隙間はさらに大きいので、虫が入らない家というのはほとんどないといえます。では、どこに隙間があるのでしょうか?

photo3_1.jpgまずはサッシです。引き違いの窓では、召し合わせ部分に1~2mmの隙間があることは珍しくありません。

取り付けが悪い場合にはパッキンと框(かまち)の間から外が見えることもあります。また、外からは気づきませんが、換気口やレンジフードには多くの隙間があります。
右写真:
引き違い部分はどうしても隙間ができてしまうもの。シーリングゴムなどで隙間ふさぎをDIYしてもいいかも


●虫が大量発生したときは問題アリ!
高湿な環境を好むワラジムシが壁からゾロゾロと出てきたときは問題です。どこかで結露が起こっている可能性が考えられます。そういう場合には、下の5項目を疑ってみましょう。

(1)断熱欠損がある
(2)隙間があり、局所的に結露が発生している
(3)乾燥が不十分な木材を使用したため、壁内の含水率が高い
(4)床下で漏水事故が起きている
(5)水位が高く、床下が高湿になっている

原因がわかれば対応することは可能です。
防湿工事のやり直し、地盤の改良、配管修理などを行います。

●蚊対策は昔ながらの方法が一番!
いくら隙間があるとはいえ、キチンとサッシが取り付けられている高気密住宅の場合、窓を開けなければ外から蚊などの虫が入ってくることはまずないといえます。しかし、窓やドアを開けない暮らしというのは不可能です。

蚊が入らないようにするには蚊取り線香や蚊帳(かや)など、昔ながらのシンプルな方法がもっとも効果的といえます。網戸のメッシュを細かくするのもひとつの手。一般的な網目のサイズは16~24ですが、蚊の侵入を防ぐには20メッシュ以下にするといいでしょう。ただし、網目を細かくすると通気性は悪くなります。

変わったところでは「虫よけハーブ」をいえの周りに置くのもいいでしょう。我が家ではペパーミントを植えていますが、植えてからはなんとなく蚊が少ないような気がします。ちなみに我が家に網戸はありません!
photo3_2.jpg
写真:これが自宅に植えられた虫よけハーブ。網戸いらずはこのおかげ?!

夏を快適に過ごす方法(4)に続きます。


いつもご購読、応援ありがとうございます。
ブログランキングに参加中しています。



       ↓                 ↓
にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキングへ

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

夏を快適に過ごす方法(2)

2011/06/26 Sun

作年の夏は記録的な猛暑となりましたが、気象庁の長期予報は今年も平年より気温が高くなり、『暑い夏』になるとの予想です。
そこで、夏の暑さ対策として効率がいい「夏を快適に過ごす方法は?」のご質問がありましたので・・・を考えてみましょう!

Q:これから家を新築する場合、快適に過ごせる家にするには、どんなことに注意したらよいでしょうか?
A:次世代省エネルギー基準以上に対応させることが大前提です。


熱に関する数値をチェック!
暑さ、涼しさの基準は感覚的なものですが、家も車と同じように科学的に数字(スペック)で表わすことができるようになりました。これから家を建築されるなら、次世代省エネルギー基準以上の性能を満たした家にしましょう。

住宅の省エネ性能を表す指標としては、熱の逃げやすさを示す「熱損失係数(Q値)」と日射の入りやすさを表す「日射取得係数(μ値)」という2つの指標があります。主に前者は冬の暖房用の指標で、後者は夏期における係数を冷房用の指標として用いており、どちらも数値が小さいほど住宅の省エネ性が高いことを表します。また、その他にも「相当隙間面積(C値)」という1平方メートルあたりの隙間を表した数値があります。この値は小さいほど気密性が高くなります。
photo2_1.jpg
気密性の測定風景。デザインや床面積が同じでも、すべての住宅は現場で手作りなので1棟づつ、気密性能も違ってくる。

高断熱・高気密住宅は、日射エネルギーが少しでも室内に入ると室温が上昇する傾向があります。オーバーヒート状態になる前に、太陽エネルギーが入りすぎないよう、庇(ひさし)や軒で日射しをコントロールすることが重要です。また、生活するうえで発生する熱で室温は8℃以上も上昇します。この熱を速やかに排出するために、天窓やハイサイドライなどの熱気を排出させる排熱機構をきちんと設計しましょう。ちなみに天窓やハイサイドライがあると、夜間に屋外で冷やされた空気を冷蓄熱として屋内の蓄熱層に取り込み、涼しくする効果も得られます。

気をつけたいのは、「熱損失係数(Q値)」が小さくても軒の出が小さかったり、窓上に庇がないなど、「日射取得係数(μ値)」の数値が大きいと、部屋が暑くなってしまうことです。これでは「冬あたたかく、夏も暑い家」になってしまいます。夏を主体として考えることで、「冬あたたかく、夏涼しい家」が実現できます。「熱損失係数(Q値)」、「日射取得係数(μ値)」、「相当隙間面積(C値)」などがきちんと測定、掲示される工法を選ぶようにしましょう。

photo2_2.jpg
夏と冬で日差しの入り方が変わることにも注意。庇の長さは実際の採光状況から判断したい。


また、上の各数値だけでなく、換気システムの風量測定も大切です。先に「0.5回/hの計画換気が義務づけられている」といいましたが、これは換気システムの能力や部屋の容積などを元に計算して、書類に記入するだけで、換気風量の実測は義務ではありません。

photo2_3.jpg
換気システムの排気量の測定風景。天窓も排熱に効果的なアイテム

実測せずに書類だけで済ませてしまうケースが多いため、換気不足による結露やシックハウスのトラブルが増えています。ですから家を建てる際は、必ず換気風量を実測し、0.5回/hの計画換気が実現できているか確認しておきたいものです。

夏を快適に過ごす方法(3)に続きます。


いつもご購読、応援ありがとうございます。
ブログランキングに参加中しています。



       ↓                 ↓
にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキングへ

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

夏を快適に過ごす方法(1)

2011/06/25 Sat

作年の夏は記録的な猛暑となりましたが、気象庁の長期予報は今年も平年より気温が高くなり、『暑い夏』になるとの予想です。
そこで、夏の暑さ対策として効率がいい「夏を快適に過ごす方法は?」のご質問がありましたので・・・を考えてみましょう!

Q:エアコンを使っているのに部屋がうまく冷えてくれません。何が悪いのでしょう?
A:エアコンを使う前に防暑対策をしましょう。

いくらエアコンを強く効かせても、外から熱が入ってきたら意味がありませんし、空気を排出できなければ熱気はたまる一方です。暑さ対策の基本、「日射しの遮蔽(しゃへい)」、「熱気の排出」、「低温外気の導入と低温の保持」の3つをマスターして、エアコンに頼らない暑さ対策を心がけましょう! では、その3つの基本を解説していきます。


(1)日射しの遮蔽(しゃへい)
昼間でもカーテンやブラインドをして日射しを防ぐことは、ここ数年、省エネの観点から知られるようになりましたが、実はブラインドは外につけたほうが効果的です。室内ブラインドでは、熱の大部分が室内に入ってしまいます。いったん室内に入ってしまった熱は、天井や壁、床を暖めてしまうので、簡単には排出できません。可能な限り、ブラインドは外につけましょう。

photo1_1.gifマンションやアパートで外ブラインドが難しい場合は、園芸用の遮光ネットが効果的です。ベランダの物干しなどに設置するだけで、簡単に日射しを遮蔽できます。ホームセンターなどで購入できるので、お手軽かつ安価にできる対策です。
左図:窓の内側にブラインドをつけた場合、カットできる熱は40%程度。一方、外側に取り付けた場合は90%もの日射熱がカットできる。


photo1_2.jpg

写真:園芸用の遮光ネットは、もっとも低コストで日射しをカットできる方法。色や網目のデザインは好みのものを選べる

(2)熱気の排出(内部発熱、日射熱の速やかな排出)
室内に侵入した日射熱や、生活する上で発生する生活熱で暖められた空気は室内にこもります。生活熱だけでも室内を8℃以上も上昇させるといわれます。この熱い空気を速やかに排出することが室内を爽やかに保つ基本となります。

まず、室内で熱を発生させないことが大切です。中でも無視できないのが、家電製品からの熱。具体的にはパソコンの表面温度が40℃、冷蔵庫が30℃、電気ポットが45℃といった具合です。使わない家電製品は主電源を切り、熱を出さないように工夫するのがポイントですね。家庭の中には、使われていないのに主電源の入った家電製品が意外と多いもの。省エネの観点からも、一度見直してみるといいでしょう。

熱気を排出する方法は簡単です。計画換気が義務付けられた2003年以降に建てられた建物では、24時間換気システムを利用します。計画換気では0.5回/hの換気が義務付けられていて、2時間で室内の空気がすべて入れ替わります。それ以前に建てられた建物では、夜間と朝方にレンジフードやトイレ、風呂場などの換気扇を回すことで熱気を排出できます。特に、レンジフードの換気扇はかなりのパワーがあるので、使わない手はありません。

photo1_3.jpg左写真:パソコン周りにはモニターや携帯電話の充電器など、熱源が多数集まっている
(3)低温外気の導入と低温の保持
外から入ってくる外気にも気をつけましょう。外気はどこから入ってきてもいい、というわけではありません。入ってくる方位や高さによっては熱気を取り込んでしまって、室内を暖めてしまうことになります。外気が比較的低温の北側の窓や、日陰側の窓を利用しましょう。

日陰側と日向側では10℃もの温度差があります。日陰側から日向側に風を通すのが理想です。鉄筋のマンションでは気密性が高いので、北側の窓を開けて外気を取り入れ、南側の窓を開けて、扇風機を外向きに回して熱気を排出させます。

●エアコンの目的は湿度を下げること!
熱気を排出させたら、あとはエアコンです。暑さ寒さの体感は相対湿度に関係がありますから、熱気を排出させたらエアコンを使って湿度を下げます。設定温度は26~28℃が基本です。冷房病にならないためにも、低すぎない温度設定を心がけましょう。外気温との差が5℃以内になるようするのがポイントです。

また、2階建ての家の場合は、扇風機を天井に向けて回すと2階にも涼しさを取り入れることができます。ただし、室内の粉塵も撒き散らすことになるのでほどほどに。

夏を快適に過ごす方法(2)に続きます。


いつもご購読、応援ありがとうございます。
ブログランキングに参加中しています。



       ↓                 ↓
にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキングへ

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

自然素材系断熱材「エコプロファイバー」を充填

2011/06/22 Wed

前回までは↓
http://dannetu35.blog90.fc2.com/blog-entry-120.html
http://dannetu35.blog90.fc2.com/blog-entry-121.html
気密を取るための施工方法の解説でした。

これらの気密先張りシートの施工が完了すると、
いよいよ内側に秋田杉の樹皮で作られているエコプロファイバーを内壁に吹き込むことになります。

dc021411.jpg外周部は断熱材として外壁100mm、屋根184mm吹き込み充填、間仕切り壁には吸音材としてVOC吸着、分解の効果材として使用する優れものです。
(間仕切り壁には気密シートは使用しません。)

エコプロファイバーは秋田県で積極的に公共の建物にも使用されている断熱材ですが全国的にはあまり知られていないエコ断熱材です。
大きな特徴はホルムアルデヒド、アンモニア等VOCガスを吸着する性質を持っている断熱材です。

そのエコプロファイバーを吹き込む(充填)前に吹き込む天井外壁の内側にメッシュネットを先に張りつけてその中に吹き込み充填します。万遍無く吹き込みが完了したら、今度は最も重要な気密化を気密シート0.2mmの施工を行います。
事前に気密シートの先張りを土台、胴差し廻り、梁廻り、棟等を先張りをそているために気密化を図る施工が非常に楽になり高気密住宅が完成します。

その施工方法は次をご覧ください。↓

●自然素材エコプロファイバーの施工風景

①屋根、外壁面に内側からメッシュネットを張り付けます。
②一部吹き込む部分にカッターで切りこみを入れてそこからエコプロファイバーを吹き込み充填します。
③吹き込み充填が完了すると予め気密を取るための先張りシートを利用して気密シートの施工を行います。


※このように繊維系断熱材を機械で吹き込み充填すると手詰で充填するよりは断熱欠損を大きく防ぐことができます。
参考に充填工法に使われる繊維系断熱材には「エコプロファイバー」の他にはグラスウール、ロックウール、セルローズファイバーなどがあります。
高気密住宅であっても手詰による施工は断熱欠損が出やすいため、充填工法がお薦めです。
価格的には多少UPになりますが断熱欠損を担保できる工法です。



いつもご購読、応援ありがとうございます。
ブログランキングに参加中しています。



       ↓                 ↓
にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキングへ

テーマ : 住宅・不動産
ジャンル : ライフ

外断熱と充填断熱の複合工法(外張工事、窓周り工事)

2011/06/21 Tue



これは2007年11月に5回に分けて投稿したものを引っ越しに伴って、修正、訂正、編集して読みやすいように2回にまとめて再投稿しています。今日はその2です。
4年前の投稿記事ですが断熱・気密の施工マニュアルの基本は今でも変わらないので参考にして下さい。



外断熱と充填断熱の複合工法 (外張り(屋根)工事)

前回は先張りシート施工を説明いたしました。
充填断熱(内断熱)の気密住宅としての施工方法は合板で気密を取る場合と気密防湿シートで取る方法があります。

今回は外断熱との併用ですから外側はキュウワンボードと気密パッキンでしっかりと気密を確保し、内側は充填断熱のエコプロファイバーを充填し気密シートで外内とダブルで気密を確保します。

つまり外部からの隙間、内部からの隙間をできるだけ少なくして水蒸気の透過をできるだけ防ぎW結露防止をしようというものです。
さて・・・・
アキレスキュウワンボード50mmを外張りする準備ができました。


その施工内容は以下のようになります。

397bm2rz47kkf4dq_3.jpg1・屋根のタル木が取りつけられました。







2・タル木にサンゴバンの気密パッキン(ノルシールV754)45mm幅を貼り付けます。
キュウワンボードの寸法は910mm×3.030mmですので910mm幅に気密パッキンを貼り付けます。




3・拡大すると・・・・このように気密パッキンを貼り付けます。
(棟木の上には先張りのシートが見えています。)






4・次にキュウワンボード50mmを貼り付けます。
取り付けはいったん釘で仮止めをして本止めは二重タル木の上からビスで締めつけ取り付けします。こうすることで気密パッキンが圧縮されてタル木とキュウワンボードの間は隙間がなくなり気密化を図ることができます。
さらにボードとボードの接合の上には気密防水テープをしごきながら貼り付けます。気密を二重に内外から施工する方法です。一般的に多くの外張り工法は気密パッキンを使わないで気密テープだけで施工されるケースがありますが抑えがないために剥がれの原因になり、時間とともに気密が取れなくなる場合があるので注意が必要です。





5・棟の部分のボードとボードの接合部は敢えて10mm程度のクリアランスを取り、そこに一液性のハイプレンフォームで充填して断熱補修と強固な接着を図り、その上に気密テープで保護します。






6・屋根のキュウワンボードの外張りが完成した様子です。




●次は窓が取り付けられ、外壁の外張り工事へと進んで行きます。

続きを読む

テーマ : 住宅・不動産
ジャンル : ライフ

外断熱と充填断熱の複合工法(付加断熱工法の先張りシート1)

2011/06/18 Sat



これは2007年11月に5回に分けて投稿したものを引っ越しに伴って、修
正、訂正、編集して読みやすいように2回にまとめて再投稿しています。
4年前の投稿記事ですが断熱・気密の施工マニュアルの基本は今でも変わらないので参考にして下さい。


外断熱と充填断熱の複合工法(先張りシート1)

次世代省エネ基準1地域仕様(1.6w/m2・K以下)の住宅建設のレポートです。
393zgmxmti5mdqoj0oqrjepki9dkk4ykst_.jpg■屋根の断熱仕様は
アキレスキュウワンボード50mm+エコプロファイバー184mm
■外壁の断熱仕様は
アキレスキュウワンボード50mm+エコプロファイバー100mm
■布基礎立ち上がりと土間(全面)
JSPのミラフォーム50mm

■気密部材は気密シート他:ジェイベック
■気密テープ:寺岡製作所
■気密コンセント:日本住環境
■気密パッキン:サンゴバンノルシールV754



熱損失係数Q値=1.51w/m2・Kで目標のⅠ地域1.6w/m2・Kを上回る性能です。ただし、1.0cm2/m2以下の気密性能の場合に当てはまります。

これは熱計算の時の換気による熱損失を0.5回/hと設定して計算しているために、1.0cm2/m2を超え始めると温度差と風圧で隙間からの自然換気回数が増加してしまいます。
そのためQ値=1.51w/m2・Kの信憑性が疑われ「絵に書いた餅」になってしまう心配があるからです。。

つまり、外風圧による隙間からの漏気とか温度差による隙間からの漏気を防ぐことで熱計算のQ値を担保しようとするものです。そのためのはできるだけ気密性能は小さく、悪くても1.0cm2/m2を超えないようにしなければなりません。

そのための気密施工は土台を敷く段階から高い気密を確保するためにきめ細やかな作業が必要になります。

それはではその土台からの気密工事は?
393iu6rypfnjsqqxq6v.jpg■土台先張りシートの設置

土台を設置する前に予め気密パッキンがレール上についている500mm幅の0.2mm厚のシートを外部廻り(断熱・気密区画)グルリと取り付けます。

その上に土台を敷きます。


土台を設置して先張りシートを真上に上げて火打ち材を取り付けます。

根太も同じように先張りシートの上に食い込むように差し込みます。
こうすることで気密が確保されます。


多少の欠損は気密テープで補修します。







393zgmxmtmwmjyoj0oqrjepiko.jpg土台廻りの先張りシート施工の完成です。

これに大引き、根太が取り付けられます。












外断熱と充填断熱の複合工法 (先張りシート2)

外断熱と充填断熱の複合工法 (先張りシート1)では土台廻りの先張りの方法を説明いたしました。

充填断熱(内断熱)で気密シートを使っても気密性能が1.0cm2/m2以下にならないという相談を受けることがありますが、その原因は先張りシートしたかどうかが性能に大きく影響します。
また、先張りシートを使っても気密が悪いという相談もあります。これは、シートとシートとの連続に気密テープを使わない場合にこのような問題が出ます。(このことについては後日実施工で説明したいと思います。)


395z2erz47kkf4qlw.jpg胴差し廻りと2階床梁の部分は予め先に気密防湿シート幅800mmで先張りをしておきます。






出隅の羽子板ボルトの部分も予め写真のように先張りをしてから羽子板ボルトを取り付けます。






梁の部分の外壁廻り予め先張りをしておきます。







棟木の部分も先張りシートを優先して取り付けてからタル木を取り付けます。






先張りシート施工が完了すると次にはアキレスキューワンボード50mmを外張りするための準備を行います。外張りですので全て外側から施工することになります。

明日に続きます!



いつもご購読、応援ありがとうございます。
ブログランキングに参加中しています。



       ↓                 ↓
にほんブログ村 住まいブログ 人気ブログランキングへ

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 施工マニュアル

外断熱のビフォーアフター(調査)

2011/06/08 Wed



この記事は2007年4月に3回に分けて投稿したものを引っ越しに伴って、修正、訂正、編集して読みやすいように一つにまとめております。
4年前の投稿記事ですが断熱・気密の施工マニュアルの基本は今でも変わらないので参考にして下さい。



およそ90坪の外断熱で建てられた住宅のリフォームに挑戦です。
この外断熱工法はスタイロフォームの2層張りになっていて所謂、SHS工法・・・気密評定工法に認定されている工法です。

私がこの道に入ったきっかけはこのSHS工法でしたので非常に愛着があります。

そうであれば、この住宅は高気密、高断熱仕様の建物の筈です。
当時流行りで導入されていた熱交換暖房器システム(換気システムと暖房器がセットされれたもの)が設置されています。

しかし、この暖房器のランニングコストが5~6万円かかるということで、暖房のランニングコストを抑えることと、ご主人がお休みになる部屋は外部からの音をシャットアウトする防音にしてほしい・・・との希望からの外断熱のビフォーアフターのための調査開始です。

この工法の長所、短所は知り尽くしているつもりですが
「なんで・・そんなに暖房費がかかるのか?
・・・・とても不思議なのです。

220ypfnjsqqxqm5.jpg
写真左は2Fの軒天(入れ隅部分)が結露に侵されている。
写真右は玄関付近から撮影した前景(屋根は瓦、外壁はモルタル塗装仕上げ)

そこで、どうして暖房費が多くかかるのか調査をすることにしました。
そのためには、先ず建物の隙間がどのくらいあるのかを調べる気密測定を行うことにしたのでした。

220rfndmdm1ndxc9w.jpg気密測定の状況です。

しかし、隙間が多すぎて圧力がかからないため測定できません。
フル回転させても2パスカルしかかからないのです。

そこで
何処に隙間があるのか・・・その状態で隙間探しです。
「あっ!・・・ありました!」
レンジフードに問題があることを発見です。

そのレンジフードは同時給排型ではなく排気型タイプなのです。
(給気口はなく排気口だけがある一方通行のフードです。シャッターがなく使用しない時はこの部分が給気口になってしまいます。一方、同時給排型は給気する部分と排気する部分の2箇所の口があり、使用していない時はシャッターで閉まっており、給気口とならない。高気密仕様に開発された商品になっています。)

そこで正式にはフードを塞いで測定することはダメなのですが、この部分をガムテープで塞いで、もう一度気密測定です。

それでも・・・圧力がかからない
変化がないのです。
まだ、他に隙間が何処かにあることになります。
さて、何処にあるでしょうか?

続きを読む

テーマ : 住宅・不動産
ジャンル : ライフ

賃貸マンションのオール電化リフォーム

2011/06/03 Fri



この記事は2007年11月に6回に分けて投稿したものを引っ越しに伴って、修正、訂正、編集して読みやすいように一つにまとめております。


281tzfnjsqqxo6l.jpgこの建物はA県のO市に平成2年に建てられたRC5階建て44戸の賃貸マンションです。

今回この建物をオール電化(IHクッキングヒーター、蓄熱暖房器他)仕様にリフォームする改修案の依頼があり3時間かけて現地に向かいました。

しかし、オール電化マンションにするためには図面を基にして断熱、気密、換気、暖房の現状をチェックする必要があります。
図面は事前にお借りして、頭の中に構造等をインプットします。

特に蓄熱暖房機を有効に使うためには高断熱、高気密でなければなりません。
一般的にはRC造りは気密が高いことで知られていますから気密については問題ないかもしれません。


そうすると
壁と開口部の断熱の状態のチエックと換気システムのチェックで済みそうですが・・・はたしてどうでしょうか!?
目視による、ある1室の状態は下の写真↓
281kweoypbeki9dkk4ykdbz.jpg
1・間仕切り間にある和室の押し入れの上下の隅部に結露が発生した痕
2・ベランダの二重サッシの内側周囲の額縁に結露水の痕
3・外壁側の押し入れの壁には全面カビの痕
4・玄関廊下側の隣との壁の隅部に結露発生の痕

この状態を確認してから先ず、換気の風量チエックを行います。
このマンションの場合の吸気(排気)口はユニットバスの上、洗面脱衣室、トイレの上にあります。
給気口はベランダ側の設置場所に問題がありますが一応取り付けられています。

281zgmwnzexmdx2_q.jpg写真はユニットバスの風量を測定している風景です。
換気風量は1時間に○○m3吸気(排気)されているか換気風量測定器で測ります。
多くのマンションの場合の排気される風量は換気回数にすれば0.2回/h程度が多く・・・そのため結露を発生させる要因になっています。

このマンションも同じような気がしますがどうでしょうか?


写真のように
ユニットバス、洗面脱衣室、トイレを測り、その合計風量をその戸ごとの容積から換気回数を計算します。

続きを読む

テーマ : 住宅・不動産
ジャンル : ライフ

プロフィール

昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング:技術顧問
(設計事務所:高性能住宅専門)
希林舘自然クラブ(代表)

カレンダー
05 | 2011/06 | 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
ブログランキング
カテゴリー
住まいの達人ブロガー&HP
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FaceBookファンページ
エコハウスコンテスト
省エネ×健康マップ
RSSリンクの表示
検索フォーム
QRコード
QR
俺の家は高性能!
track feed 俺の家は高性能!