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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

基礎断熱の床下は結露するか?


これは2回に分けて投稿したものを
引っ越しに伴って、修正、訂正、編集して読みやすいように一つにまとめています。


本来、高気密、高断熱住宅の床下の環境は結露とは無縁な環境になるのが普通です。すべて、未熟な施工、現場管理によるものが多く、○○工法だからいいとか、悪いとかの問題ではないのです。その意味から言えば、施工がしっかりしている施工会社を選ぶことができれば結露のない高性能住宅を手に入れることできるのです。

●以下は真冬の我が家の室内と床下の環境を測定してみました。
66zjawnja1njlfmjm1mjiwotaxmszk.jpg写真1:床面の表面温度が21℃を示しています。全室パネルヒータ設置の恩恵ですがこの床下(床の裏面)には断熱材が一切入っていません。

実は基礎断熱ベタ基礎工法のため床面に断熱材を入れない代わりに基礎の立ち上がりに断熱材を外部側から貼りつけて、ベタ基礎の下にも全面断熱材を敷き込んでいます。

室内空間を床面からではなくベタ基礎のコンクリートの上から室内と考えているためです。
昔の家は床で断熱して基礎の立ち上がりに換気口を設けて、防湿シートもなしで土の状態が一般的な工法でした。
(注)最近は床断熱であっても床下の換気を促進するために基礎パッキン工法があります。

最近は換気口を設けるにしても必ず防湿シートを敷きこんで土なり砂なりコンクリートだったり様々です。しかし基礎の換気口は一般に換気が悪く、地面の湿気でカビの生えやすい空間です。床下収納庫の蓋を開けると床下の湿ったカビ臭い匂いがすることがあります。それを改善したのが基礎断熱ベタ基礎、あるいは土間床工法なのです。

66zjawnja1njlfmjm1mjuwmtqxmizj.jpg写真2:その床下のコンクリートの表面温度ですが19℃を示しています。(床下には暖房器は一切ありません。)
冬期はおよそ床の表面より1~2℃前後低くなっています。

床面の必要なあちこちに写真のように床下にガラリを設けています。室内空間と考えていますので床上で暖められた空気を床下まで送りたいからです。
もちろん床の温度21℃の輻射熱がコンクリートに伝わっているのですが、在来構法外断熱工法で建てられているので根太と土台に隙間があり壁の中も暖かい空気が移動していることになります。その恩恵がコンクリート面19℃の表面温度、室内の表面温度が21℃になっています。

66zjawnja1njlfmtgzndgxm578.jpg写真3:基礎断熱ベタ基礎工法なのに換気口を設けています。15年くらい前までは高気密高断熱で建てた住宅には一切換気口を設けることはしませんでした。

1年を通して温熱環境の調査をして現在は竣工時の基礎のコンクリートの水分を早期に吐き出させることと、夏に欲しいパッシブ的な涼しさを取り入れたいために採用しているのです。

この換気口は断熱気密型換気口で冬と梅雨時には閉めてそれ以外は開放するというものです。

電動型の換気口もありますが気密と断熱がしっかりした商品を選ぶことが大事です。
実際に採用してみて年に数回の開け閉めでいいですので低コストの手動型で十分です。

●床面と床下の温度の差が小さい理由は
気密性が高く全館暖房できる住宅だからこそできる技です。



続きあります。↓

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theme : 住まい リフォーム
genre : ライフ

モデル展示場で起こった大事件!



この記事は4回に分けて投稿したものを引っ越しに伴って、修正、訂正、編集して読みやすいように一つにまとめています。


予め、お断りしますが大事件(結露のクレーム)での実例では2×4工法を取り上げますが2×4工法を非難、中傷するものではありません。在来軸組工法でも同様の問題が起こります。

私は住宅のクレームは当たり前のことですが施工者の意識、知識、経験の希薄さで起こるものと考えています。○○工法だから、いいとか、ダメだと考えていません。どんな素晴らしい工法であっても工事に係わる関係者に意識、経験、知識がなければクレーム住宅が建てられてしまうことです。

73zjawnja1njlfmdmzmzcxyzo.jpg●掲載写真は「イメージです。」
昨年の2月に○○県の名の知れたハウスメーカーの展示場での出来事です。

私の知人の設備業者さんからの依頼です。

「建てたばかりのモデル展示場のすごいことになっているらしいので診てくれないか?」
という電話。

「どうしたの!何?」 「カビだらけらしい」
「何処の工務店?」 「いや○○○○○だ!」
「クレーム「専門のプロがいる会社だから・・そこに依頼したら」
「いや・・・ダメらしい」
「何で?」 「色々やったらしい・・が・・」
「誰かいないかということで住環境アルテさんを推薦したんだけど・・・」

そこで翌日現場に行ってみました。

外観は窓は格子入りのPVCサッシを使って輸入住宅をイメージした豪華な50坪くらいのオール電化住宅です。
断熱仕様は天井(GW18kg/300mm厚)壁GW18kg/m3で100mm、天井、壁とも防湿シート0.2mmで気密、防湿を施しています。基礎は基礎の外側にスタイロフォーム50mm(B-3)断熱、土間床工法(土間下は全面スタイロフォーム(B-3)を30mm敷き込んでいます。気密性能は0.1cm2/m2ですから抜群の気密性能です。玄関に入ると担当営業マンが説明のため待っていました。

リビングで状況を説明をしてくれました。
(ザーッと見たり、嗅いだりした感じではカビの匂いはしません。)

「カビの匂いと聞いてきたけど匂いしないけど」
「床下です。カビ臭くて・・それとカビだけでなく土間全面が水浸しなんです。」
「エッ!」
キッチンの床下収納庫を開けてビックリです。確かに全面鏡面状態になっています。

「いつ、わかったの?」
「契約までこぎつけたお客さんに・・高気密高断熱だから床下も室内と同じ環境なんですよ!」
と説明をして、この床下収納庫を開けたらカビの匂いが凄かったんです。

その時に床下の土間には今日のような水が(鏡面の状態のこと)そんなになかったのですが、会社のクレーム担当課に来てもらったら、工事中に雨が降った時の雨水が若干残ったの原因だということで、カビを除去し土間の水を吹き取ってみたがが・・・1ヶ月後には前よりひどくなったのです。」という経過です。

続きます。↓

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theme : 住宅・不動産
genre : ライフ

新築1年後に起きた大結露(結露調査の実例1)



この記事は旧ブログで4回に分けて投稿したものを引っ越しに伴って、修正、訂正、編集して読みやすいように一つにまとめたものです。



実例1●在来工法の気密住宅での床下結露

在来工法、外断熱工法、気密性能0.2cm2;/m2基礎断熱ベタ基礎(床断熱はなし)基礎換気口なし、第三種換気システム、暖房は1FにFFヒーター(1台)と2Fに暖冷房エアコン(1台)

dc012004(修整1)■経過:着工は12月で完成は3月中旬、引渡しは4月
翌年の6月末にお住まいの奥様から畳下にカビ、トイレ、流し台付近でカビ臭いということから調査開始。

床下に潜ってみると水廻り付近が特にひどく、北側の廊下付近の土台、根太にカビが発生して居間(南側)には土間コンクリートのコーナー部分にうっすらと濡れた部分がみられた。。

温度は20℃で相対湿度は90%を示し、サウナに入っている感じで、露点温度は18℃、長期の温湿度計を設置して1週間様子をみることにしました。1週間後再び訪れて床下を見ると土間床部分のうっすらと濡れている部分が広がっています。当然居室もジメジメした環境になっています。
(昔の隙間だらけの住宅の梅雨時の室内の環境と同じです。)

換気の風量はきちんと0.5回/hで正常に稼動しています。
2Fの寝室にはエアコンがあってドライでかろうじて生活できる状態です。

■原因の特定(究明)
データーを基に結露によるカビの増殖と考えてたのですが、結露を発生させるだけの水分(水蒸気)が何処からか発生しているのか、なかなか探し出すことは困難でした。
目視だけでなく着工時の天気状況を現場監督から聞き取り調査することにしました。

そこで、意外なことを聞くことができました。

(基礎の天端ならしの時は小雨であったこと、養生期間を1日だけ置いて柱建てをしたこと。尚且つ中間検査を早めるため(工事代金の早期回収のため)屋根を葺くまでを短期で施工したこと。その間幾度か雨が降り、土間にも水が溜まって拭きったとこともことが判明しました。

●ここで原因を推定
原因なのですが以下のように結論づけをしました。
大きな原因は小雨の中の柱建てで基礎コンクリートの中に水が滲みこんでしまったこと。そのご乾燥期間を十分置かずに気密化工事をしてしまったこと。
気密性能が0.2cm²/m²ですから超高気密となっています。

全部の隙間を合わせても0.44cm×0.44cm角の隙間しかないということになります。
密閉された状態でクロスを貼る時には乾燥させるためにジェツトヒーターを使用したこと。
(灯油を燃やした分だけ水を撒き散らしたと同じになります。)

引渡しは4月ですから・・・換気の正常稼動はここから始まっています。また4月ですので暖房は未使用で生活のスタートです。その年の冬には当然のように暖房開始です。

施工期間中に基礎の土間、柱、石膏ボード等の建材に滲み込んでいた水分が暖房したことによって一気に室内に放出されたのです。その場合は先ず最初に結露として現われる箇所は床下なのです。(理由は非暖房室のため)

もちろん暖房する前の期間も床下は少しずつ結露が出始めていたことが想像されます。春、夏、秋においては換気システムだけでなく、窓を開けたり、閉めたりの生活をします。換気回数は0.5回/hから1~2回/hの環境になります。住んでいる方は気がつきません。

しかし床下は2×4工法と比較して床下と壁の中は通風するにしても駆動ファンがないため空気を移動させるには微々たるものです。

●調査報告と改善策をを工務店の社長に提出、しかし、社長は結露ではないと言います。

そのやりとりの会話と解決までの話は続きます。

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genre : ライフ

悪徳!外壁リフォーム事件


これは2006年に旧ブログに4回に分けて投稿したものを修正、訂正して一つにまとめてあります。時期的には5年も前の事ですが今だに外壁リフォームについてのトラブルの相談がありますので再編集しての投稿です。

最近、築15年以上経った住宅街を回って営業活動をしている悪徳業者は外壁、屋根、台所、風呂場、水洗化、内装工事、増築工事等様々です。(勿論、真面目な地元のリフォーム専門の工務店も増えてきました。)私の友人Tさんがこの悪徳リフォーム業者に見事にひっかかった、その体験りポートです。
53rfndmdezmzpv5q.jpgTさんの家は15年前に建てた高気密高断熱住宅です。
当時は高気密高断熱の最先端を走っているアキレスAR工法というウレタンボード40mmを屋根、壁に外張りした上に通気胴縁を打ちつけてから更に2液性のうウレタンを現場発砲で20mm吹き付けした合計60mmの当時の新省エネ基準Ⅱ地域をらくらくクリアした高性能住宅だったのです。

それが○○建材という悪徳リォーム会社の営業マンのトークに見事にひっかかってしまったのです。

「今、外壁のモデルリフォーム住宅を募集しています。モデルになっていただければ通常価格の30パーセント引きでリフォームできます。」「外壁はアルミのサイディングにウレタンという断熱材を裏打ちしたものですから、今より倍以上暖かくなり、暖房の燃費も半分以上に落ちますよ!」と言われ・・・契約してしまったようのです。
数日してから奥様からTELをいただき「内の主人が私の留守の間に契約してしまって・・・どうも金額が値引きをしているようだが腑に落ちない」・・ので見て欲しいと言う連絡です。

「いくらで契約したんですか?」「550万円が見積でモデル価格で380万円です」
「エッ!!380万円!」・・・・・絶句!


何で外壁材を貼って暖かくなるんだ!

電話ではわからない部分もあるのでお邪魔することになりました。
ご主人が(友人のTさん)留守でしたが見積と図面をみてザッ~と計算してみました。なんと200万はかからない内容の見積が550万円で値引きして380万円です。

張り替え工事になっているのに既存の外壁はそのままにして18mmの通気胴縁を既存の外壁に打ちつけてアルミサイデリングを上に貼りつける。(被せ工法です)色々奥様と雑談しているとご主人が帰ってきました。

「Tさん・・お金持ちはいいな~」と私皮肉調で話しました。
(おい!おめぇ~!と言える仲だからいっぱい皮肉ぽっく話ができます。)

「見積金額は先ず置いておいて、なんでこの断熱材にすると今より暖かい家になるんだ!」
T「断熱材を貼った外壁材だから暖かくなるべ!そのくらい俺でもわかるよ!」
「あのな~、今住んでいるこの家アキレスAR工法の高気密高断熱工法だべ!現在・・寒いのが~?前より燃費がかかるようになったのが~?」
T「いや!寒くねんどもど断熱材をさらに貼ったらもっと良くなるど思って、モデル住宅になれば値引きも大きいし・・」そんな会話があってこの見積での施工方法の説明開始です。
「第一の問題点は外壁に通気層を設けてアルミサイディングを貼るのだから通気層の間は外気が走るということだから外壁の断熱材の効果はねぇべ!特に冬の場合は・・・・」
「強いて長所ば夏の場合は外壁に当たる日射による温度上昇は少しは和らげるども無駄な工事なの!」と説明。
T「そう言えばそうだな~」ということになりクーリングオフの期間中だったのでキャンセルすることとなったのです。

ところが断りづらいので同行して代わりに断ってほしい・・とのことです。
「あ~あ~疲れるな~」そんな気持ちですが友人のことですから翌日断りに行くこととなったのです。

続きあります!

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気密性能が高い方がいい理由

住宅の気密性能は次世代省エネ基準(平成11年省エネルギー基準)で2.0cm2/m2以下(Ⅰ~Ⅱ地域)、5.0cm2/m2以下(Ⅲ~Ⅵ地域)と義務づけられました。
dc0121116.jpg

※(注)平成21年度の改正では・・・C値の定量的な隙間相当面積の基準が削除され、気密性の確保という曖昧な基準に改正されています。
改正した根拠には「寒冷地では概ね2cm2/m2前後、それ以外の地域では概ね5cm2/m2前後と一定程度の気密性が確保されつつ状況にある。」ということから削除になったようです。しかし弊社で行った平成20年度の気密測定30棟の測定結果では2cm2/m2以内に収まる住宅は38%でした。これは次世代省エネ基準のみなし仕様で断熱材の性能をクリアして次世代省エネ基準住宅と謳っても、気密性能は測定することが義務ではないため、気密性能を高めるための施工がきちんと行われていないための結果だと感じています。

気密性能で冷暖房の効き具合を考えた時、できるだけ小さい数値が望まれます。
特に蒸暑地域では夏は冷房の使用量が増えるため、せっかく高気密住宅にしても5.0cm2/m2の気密性能では暖湿気が室内に浸入て冷房の効きが悪くなるばかりです。

何故そうなのかを具体的な例をあげて考えてみましょう。
標準的な大きさ120m2の住宅で、気密性能が単位隙間相当面積で1.0cm2/m2とします。

気積が288m3で換気量が120m3の換気量0.42回/hを計画したとします。この時の住宅換気システム使用時の内外差圧はおよそ0.7mmAqです。そこに給気口(パッコン)を5個設置したとします。(平均的な個数です。)第三種タイプの換気システムでは0.3mmAqまで差圧が下がってしまいます。

冬期の内外温度差が(外気温-10℃、室内温度20℃)30℃あった場合温度差換気により、0.3mmAqの差圧が生じてしまいます。2階建ての住宅は2階の給気口や隙間からはほとんど給気されないで、少しでも風が吹くと風下の給気口や隙間から排気されるという結果となります。

一方、気密性能が次世代省エネ基準で義務化とされていた時の2.0cm2/m2ではどうでしょうか?

この場合は内外差圧が0.2mmAqしかあがりません。この状態では2階の給気口(パッコン)から排気してしまいます。風が吹くとほとんど負圧給気が成り立たなくなるのです。室内は風任せの空気の流れができて、換気システムの本来の空気コントロールが不可能となります。(実際に2.0cm2/m2クラスの気密住宅の給気口の風量を測定してみると、風量ゼロか排気されていることが実証されます。建物の気密性能は測定機器を持っていなくても2階の給気口にタバコの煙などを当ててみる2.0cm2/m2以下の気密性能かそれ以上かの簡単診断ができます。)

一般的に使用されている給気口の隙間は12cm2くらいです。給気口を5個つけると60m2になります。
気密性能が1.0cm2/m2の住宅が、給気口をつけない気密性能が1.5cm2/m2の住宅と同じ差圧にしかなりません。自然給気、強制排気タイプの換気システムで本来の性能を発揮させるためには、給気口を含め1.0cm2/m2以下の気密性能が必要なのです。その意味では、冬期では気密性能が1.0cm2/m2クラスの住宅でも給気口が必要ないということになります。

しかし換気システムでは内外温度度がない時期もあるので、冬期間は場合によっては給気口を閉じて、ある程度室内が暖まったら開ける使い方が良いのではないかと考えます。
(ただし住む方に給気口の使い方を説明する必要があります。)
●参考:1mmAq=9.807Pa
続きがあります。↓

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内断熱と外断熱どちらがいいのか?



内断熱と外断熱どちらがいいのか?(再編集)は2006/8月に2回に分けて投稿したものをブログの引っ越しに伴って、記事の内容を訂正、修正、追加編集したものです。


一頃は東北では内断熱工法と外断熱工法がしのぎを削っていた頃がありました。工法の比較ではなくもっぱら繊維系断熱材を内断熱として発砲系プラスチック断熱材を外断熱としての物議です。

39zjawnja1njlfmdexmde4xro.jpg
●写真1はグラスウールの充填工法(内断熱)

どちらの工法も長所、短所がありあります。
多くの諸先輩の方々がHP,ブログを通じてこのことを詳しく発信してくれています。
環境保護の立場からどちらがいいのか?
断熱性能と価格ではどちらがいいのか?
施工面でのコストはどちらがいいのか?他様々です。

私は過去においてほとんどのの断熱工法に携わってきました。

在来軸組工法の内断熱と外断熱、2×4工法の内断熱と外断熱、在来軸組工法の付加断熱(外内断熱)、2×4工法の付加断熱(外内断熱)、繊維系断熱材が充填された輸入のパネル工法、発泡プラスチック系の断熱材を入れたパネル工法、日本で開発されたウレタン剤が注入されたパネル工法等です。

すべての工法に長所、短所ありますが「きちんと施工されていれば」の条件があれば温熱環境からみれば高気密高断熱の目的である「住宅の快適化と同時に地球温暖化の防止」ができるため、どの工法も素晴らしいものです。

ここで考えなければならないのは
「きちんと施工されていれば」の条件なのですが
残念ながら断熱工法の良し悪しで選ぶことはリスクが伴うことを経験しております。

電化製品のように工場で生産されるのであればいいのでしょうが現場で職人さんが手加工で作るのです。
そのために現場に携わる者が住宅に対する考え方、心構えで決まってしまうといっても過言ではないのです。

もちろん、どの工法にするかを決めなければなりませんが色んな長短を比較して自分の考え方とマッチしたら・・・・「熱計算、暖冷房負荷計算、気密測定、換気流量測定を提出し、きちんと施工する」ハウスメーカー、工務店」を選べばいいのです。

39zjawnja1njlfmduynji1zkm.jpg
●写真2はウレタンボード(外断熱)の施工例

その他「断熱気密工事」の施工コストについて考えてみます。
一般的には断熱材のコストは繊維系断熱材は安く、発砲系プラスチック断熱材は2~3割程度割高になっています。そのため価格面からみれば繊維系断熱材を使用した方がよさそうです。
しかし実際に(私の経験からいえば)きちんとした施工をすると材工では同じ位になるのです。

繊維系の断熱施工は
①先張りシート施工
②透湿防水シート施工+タッカー止め+テープ止め
③断熱材入れ
④気密シート張り+タッカー+テープ止め
⑤開口部の気密処理等があります。

一方発砲系断熱材の場合は
①気密パッキン貼り
②断熱材を貼り
③気密防水テープを貼る
④開口部の気密処理等があります。

比較すると繊維系断熱材は=価格が安いが工程が多く気密処理をする部分が多く手間(人工)が多くなり施工日数が多くなります。
一方、発砲系断熱材の場合は価格が高いが気密処理をする部分が少なく手間(人工)が少なく施工日数が繊維系断熱材に比べて少ないのが特徴です。

このように実際にかかるコストを計算してみるとほとんど変わらないのです。

●ちなみに私の家は外断熱と内断熱の併用工法になっています。
Q1(Q値=1W/m2)住宅の世界を作ろうとすると繊維系断熱材と発砲系プラスチック断熱材を併用する必要があります。
つまり内断熱と外断熱のどちらがいいのか?ではなく、お互いの長短を仲良くミックスさせることで高性能な住宅を造ることができるのです。


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品薄なエコキュート等の販売のお得な情報!


*完売の御礼!(2011年4月27日現在)*
製品について、たくさんのご注文をいただきまして誠にありがとうございます。
お陰さまで完売いたしました。ありがとうございます

*お問い合わせ御礼!*
製品について、たくさんのお問い合せ注文をいただきまして誠にありがとうございます。
品薄のエコキュート等ですが新たに入荷状況を更新しておりますのでご利用下さい。

製品情報はこちらhttp://www.genech.jp/contents/product/index.html
(注)
お問い合わせは(メールで)こちらから
http://www.genech.jp/toiawase/index.htmlでお願いいたします。
                                      有限会社 ゼネックコーポレーション
                                          平成21年4月21日




「住宅がいつ完成するかを施主に示せない」工事の見通しが立たない現場増えています。
東日本大震災で工場が被災した断熱材、ガラス、合板、給湯機などの建設資材が品薄になり住宅建設に大幅な遅れが出てきています。従来であれば住宅業界はこれらが建設繁忙期を迎えることになりますが、被災地の仮設住宅建設の本格化によって建材需要が高まり住宅着工の回復に全国的に影響が出始めています。

そんな状況の中、暖冷房機器、給湯機等を取り扱う(有)ゼネックコーポレーションでは以下の機器を
ご希望の方に申し込み先着順に販売するそうです。
dc022802.jpg1・エコキュート
2・石油給湯器
3・ガス給湯器






    ●写真はイメージ写真
dc041914.jpg
※画像をクリックすると拡大してご覧になれます。

●詳細については→http://www.genech.jp/index.htmlまでお問い合わせ下さい。

各機器の在庫台数が少ないので、
             ご希望の方はすぐお問い合わせを!!




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高性能住宅を熱カメラで検証!



高性能住宅を熱カメラで検証!(再編集)は2006/8月に「熱カメラで見る高性能住宅の世界」と「ブラインドの効果はあるのか?」の2回に分けて投稿したものをブログの引っ越しに伴って、記事の内容を訂正、修正、編集したものです。



現場名は平成8年に完成したK宅(Ⅱ地域)
32zjawnja1njlfmdm5mzg5map_.jpg熱損失係数(Q値)1.4W/m2・Kで
次世代省エネ基準のⅠ地域の1.6W/m2・Kより熱ロスが少ない値になっています。気密性能(C値)は0.2cm2/m2で当時の次世代省エネ基準義務化のの2.0cm2/m2より小さい値になっています。(外気温は-5.1℃ /室内温度は21.3℃の条件で外部から測定)


32zjawnja1njlfmdm5mtcynz3q.jpg朝日が当たる直前に撮影つまり日中外壁に日差しによる熱の影響を受けない状況での測定の結果がこれ!
黄色い部分が開口部(窓:Low-Eガラス)で室内の熱が外部に放射されていることがわかります。下の赤い点は車のエンジンの熱、上の写真で右側の車に尾灯がついたように見えますがカメラのフラッシュが反射したものです。屋根の軒天廻り、基礎廻り付近、外壁は漏気による熱が少ないことがわかり断熱性能が高いことを証明できる画像となっています。

32zjawnja1njlfmdqwmjc0nzjl.jpgこの写真は北側コーナー部分を撮影したものです。







32zjawnja1njlfmdqwmtu5njnk.jpg左の黄色い部分が開口部(LOW-E+ステンドガラス)で右側が(LOW-Eガラス)横に赤い部分が温水パネルヒータです。
パネルヒーターの表面温度は33℃くらいになっていて窓からのコールドドラフトを緩和させながら室温21.3℃に保っています。
次世代省エネ基準をクリアする断熱のなせる業です。
(熱画像での下の赤い部分は梁に設置されている照明器具の熱源です)

●開口部(窓)の断熱性能が
壁の断熱性能に近づくと全体がムラなく同一色になっていきます。
熱カメラで見ることで人間の眼に見えない不思議な熱の世界が見ることができます。
なによりもごまかしが利かない断熱の施工の良し悪しがよく見えます。

33zjawnja1njlfmji1odu1ndbx0q.jpg左写真は1Fのリビングから2Fの窓(ブラインドなし)を熱カメラでで撮影したものです。横長に赤い部分はパネルヒーター、右側の丸い黄色い部分は吸気口(パッコン)です。

その吸気口の周囲が薄く緑色になっているのが外気が室内に入ってきているため温度が低い状態を表し、外気が降下しているのがよくわかります。

33zjawnja1njlfmji1odqymtbqvg.jpg一方左の丸い小さい黄色の部分はエアコンのホースを通すための断熱材を貫通した部分。断熱欠損があることをことを示しています。
(実はこの部分は自分がきちんと一液性のウレタンを充填したつもりなのですが・・・施工ミスであることを正直に教えてくれています。)


以前に説明いたしましたが気密性能が1.0cn2/m2前後であればこのように2Fの吸気口から外気が入ってくるのですが2.0cm2/m2を超え始めると吸気口があっても外気が入りが少なく外気が降下するダレがなく丸い黄色の形で表れます。

壁の部分は22.8℃、吸気口(パッコン)の部分は19.5℃、最も弱い部分は(グリーン色)窓ガラスの下端です。額縁の下端でコールドドラフトを防止するためパネルヒータを設置しているのですが空気の流れが溜まりになっています。その表面温度は16.2℃となっています。(溜まりの原因は額縁なのですが・・表面結露がないので気にならない範囲です)

33zjawnja1njlfmji1otm5mzbbmv29ia.jpg●次にこの窓にブラインドを下げた状態で熱カメラで見ると下の写真のようになりました。ブラインドがあるのとないのとではこんなに大きな断熱効果の違いがあることを教えてくれます。





33zjawnja1njlfmji1oti2otlx0w.jpg黄色い部分は吸気口(パッコン)、エアコンのホース穴は上の写真と同じですがブラインドの下端はグリーン色から黄色に変化しています。
ブラインドの取り付け位置は額縁の面にあるためコールドドラフトの溜りがなくなっためが原因と考えられます。
(ガラス面の結露防止のため額縁とブラインドに少し隙間を開けています。)
その場所の表面温度は21.2℃に上昇しています。

●夏の場合は外付けブラインドを取り付けることによって暑い外気温がどのくらいカットできるのか検証してみたいものです。高気密高断熱住宅で夏の暑さを和らげるため工夫された住宅はここ岩手でも残念ながらそう多くありません。

●日常生活でのブラインドの使い方は日中はブラインドは開けて夜はブラインドを閉じているのが一般的な使い方です。日中にブラインドを開けても閉じた状態と同じい性能にしたいものです。
日中の12時間前後は開けた状態ですから熱ロスが大きく(小)省エネです。

トリプルのLOW-Eガラスを使わないと近づかないかも知れません。トリプルのLOW-Eガラスを使って断熱材をもう少し足して熱交換気システムを使うとQ1住宅(熱損失係1W/m2・k)の世界にに近づきます。

●Q1住宅は
次世代省エネ基準の暖房ランニングコストの三分の一から二分の一激減する住宅です。



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心地よい風が通る家づくり



●これは2006/8月に3回分けてに投稿したものです。
ブログの引っ越しに伴って、分散してある記事を集約し、読みやすいように修正編集して再投稿になっています。



●風を使う通風と換気

28zjawnja1njlfmta1mte5yy8.jpg人の体は気温より体温(体の表面温度)が高くなると放熱し、さらに発汗を始めます。

風は放熱量を増し、蒸発を助けます。空気が動くということでは同じなのですが、通風と換気は明確に区別されます。

換気は新鮮で奇麗な空気を保つためなものであり、通風は厚い時に窓を開放し、室内に気流を起こして体から熱放散を大きくして、体感温度を低くするものです。

家には必ず窓がありますが基礎をそのまま土間床として利用しない場合は床下に基礎換気口を設けます。風を通すことで、湿気を外に排出して土台とか根太等が腐るのを防ぎ、熱を排出して快適環境を保ち、汚れた空気を外に出して、新鮮な空気を取り込んでいます。

高性能住宅では、日常の換気は計画換気によって常時新鮮な空気を取り入れて、汚れた空気は排気するようになっているため、通風のみを考えればいいことになります。

●窓を使って風の通り道を計画する。
28zgmwmja3mdf49a.jpg押入れに結露やカビが発生するとスノコを布団の下に敷き、空気が通ればOKと考えます。押入れの通気をよくするだけに頭が凝り固まって、気密住宅にすると通気が悪くなるからと、気密化を嫌う人がいます。

風通しのよさを隙間に求めているのでしょうか。
家についている窓は外を眺めるためでなく、風を通すという機能でもあるのです。家の中に上手く風を取り入れるには、入り口と出口を作る必要があります。

住宅に風が当たる場合は風上に正、風下に負の圧力がかかります。空気の圧力差は風の原動力です。正の圧力の大きな所に風の入り口を作って、負の圧力の大きな所に出口を作ると効果上がります。

箱があってそこに二つの穴でも作ってやるなら、風通しがよくなるのでしょうが、家の場合はそう簡単にいきません。窓の大きさも関係しますし、部屋の間取りによって障害も出てきます。窓を正負に合わせて計画してもその間に壁でもあると通りようがありません。

そのため、設計段階から風の通りを想定して、窓や間仕切壁、ドアの位置や大きさを設定することが大切です。南と北の窓を開けて、さらに東と西の窓を開けてやるようにすると、風量は窓を二つ開けただけより増します。


dc071504.jpg上下の温度差が少ないことと、開放的な間取りが可能なため、高性能住宅にはトップライトがよくついています。
そのトップライトを上手に使うとスムーズに換気ができます。

壁面の窓とトップライトを開けると上手く排熱してくれる温度差換気というものです。
この換気は給気口と排気口の高さがあるほど効果的で、メンテナンスが大変なもののトップライトは換気には非常に有利なのです。

高性能住宅では
日常生活に合わせた計画換気がなされて、いつもより人が多く集まった時などは窓を開けて換気することになります。その際にトップライト(べルックス)があるとすばやく換気が促進されて便利です。

空気は暖められると上に浮上します。屋根で暖まった空気が排出される力を利用して室内の空気を引っぱってもらうものです。(しかし、風により逆流すれば熱がリターンするので注意が必要です。)

昔の日本の家は越屋根(採光・換気・煙出しなどのため、屋根の上に、棟をまたいで一段高く設けた小屋根。)という排気、排熱のされる仕掛けがありました。また襖、障子を開け放すことで障害がなくなり、風の通りがよくなっていたのですから、昔の人の知恵は「たいしたもんだ。」と言うしかありません。

高床も今ではなくなり、現在は布基礎で作られているものの役に立たない(通風の通りを考えない)換気口がつけられている例もけっこうあって、床下換気口の意味をなさない作り方をしています。

床下換気口は床下の窓・・・向き合う窓が二つあって通風の効果があるのです。
最近は通風を考えた商品に「サスマックス」とか「キソパッキン」が販売されていて基礎と土台との間に隙間を作り通風をより効果があるようになっています。

しかし、やみくもに窓を開ければいいのいうものではありません。

風が強すぎるところでは、土埃など家に引きこむことになるので、何らかの暴風の必要が出てきます。
風は環境によって日々変化します。気温が高い日は熱風を入れてしまうことになります。

テラスやアスファルト、コンクリートでは熱くなった風を家の中に入れるのもマイナスです。
逆に熱い風も水面や木々の間を通ることによって涼風に変化します。そういった涼風を取り入れる工夫もしたいものです。

日本の場合は気になるのは湿気です。

湿度が高いと体感温度も高くなり、そのため気温が高くても湿度が低いヨーロッパなどでは過ごしやすく、気温が高く湿度も高い日本の場合は蒸し暑く過ごしづらいというわけです。

室内の湿度が低ければ、むやみに外の湿気を入れるのは考えものです。

日中暑く夜から涼しくなるときに、日中の暑さを遮断する庇や外ブラインド、簾、木々などを利用して日射をできるだけカットして窓はきちっと閉めて、夜に冷気を取り入れることでと快適な室内気候となります。

それでも暑い時には冷房に助けを求めることになりますが、高性能住宅の場合は小さなエネルギーで十分に涼しさを得ることができるのです。
(高性能住宅、特に蓄熱体がある場合は、日中に熱風や日射によって熱を入れてしまうと、夜になっても抜けず眠れないことがあります。)

住まい方、使い方を十分理解することで
非高性能住宅に比べると「月とスッポン」の涼しさを体験できるでしょう。


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欠陥住宅!の原因は何?(換気編)

朝早く「●●設計事務所さんからご紹介された者ですが」と、Aさんから電話があり「欠陥住宅ではないかと思うのですが見てもらえますか?」という依頼の電話がありました。

詳しく状況を伺うと
「高気密高断熱住宅なのに窓が結露だらけでひどいんです」という内容です。
施工業者と築何年経過しているのかを確認し調査道具を用意して向いました。

冬になるとマンションの結露の相談はあるのですが今の時期はとても最近珍しいことです。

さて、欠陥住宅と思われている家の玄関に入ると私のメガネが雲ってしまいました。
肌に触る感覚は湿っぽくファンヒータでお湯を沸かし時のあの湿っぽい感じに似ています。
つまり、家の中の湿気が多く相対湿度が異常に高く感じられます。

温度はどうなっている?・・・22℃・・・チェックOK
各部屋は・・・・チェックOK
換気はどうなっている?・・・モーターは・・う~ん動いているな!・・チェックOK

ところが・・・・うん!何だ?

少し匂いがします。(生活臭というかよくわかりませんがそんな匂いです。)

臭気判定士の石川さんだと一発で判断できるのでしょうが私には匂いについては専門分野外です。

(換気が悪いな!)
ユニットバスの中にフロアを覗くと一日経っても床面が乾燥せずにで濡れた状態です。
(ダクト式換気装置でユニットバスの換気は局所換気扇ではなく、ダクト方式のの24時間換気の場合は、翌日には奇麗に乾燥します。)

換気の本体のモーター音も聞こえて問題ないように感じられます。

一応、全部排気口をチェック、チェックと思いながら車に戻り、換気風量測定器を取りに行こうと・・ふと・・台所上の排気口を見るとびっくりです。

26c291ammrz47kkf5tlw.jpgなんだ・・・これか!原因は
そうです。

排気口の見事な詰まりが原因です。

排気口が埃で目詰まりしているのです。

テッシュペーパーを排気口に当てても吸わないためヒラヒラと下に落ちてしまいます。
関連記事:素人でもできる換気(吸気)量の簡単チェック方法

築5年間一度も掃除をしていないとの事
、これでは吸わないのは当たり前です。

それからAさんに換気装置の役割と掃除の方法を説明をして、換気風量測定器で風量調整をして終了です。



●欠陥住宅かと思われることは施工業者だけでなくお住まいの貴方にも原因がある場合があるので気をつけましょう。(注)このような居住者に原因がある場合でも、引き渡し時の換気の取り扱い説明、あるいは高断熱・高気密住宅の住まい方マニュアルが渡されていない場合は・・・このようなことが起こりがちです。



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: 室内気候から考える断熱技術


●これは2006/8/12、14の二回分けてに投稿したものです。
ブログの引っ越しに伴って、記事が分散してあるものを集約し読みやすいように修正編集して再投稿になっています。



室内の温熱環境と空気の質は家の断熱・気密・換気・暖冷房によって大きく左右されます。

この断熱、気密の分野は目視で簡単に性能の善し悪しを見分けることができないためやっかいです。
そのため、設計の段階からデザインされていなければなりません。

やり直しが難しいだけに、しっかりと施工することが快適な住環境のデザインに繋がります。
■快適の基本は断熱技術にある。

24zjawnja1njlfmjmzndiymtlfmq.jpg
●写真は高性能でありながらローコスト住宅を実現している。
外断熱仕様でコスト削減のため、内装(天井、壁)の仕上げなしで施工された例

予め、屋根、壁に構造用合板を貼り、その上に(外側に)プラスチック系断熱材を外張りしたもの。
暖房はピーエスHRヒーター,
換気は第三種換気システム
Q値=1.7W/㎡・k
隙間相当面積C=0.2c㎡/㎡

断熱の方法は大きく分けて内断熱と外断熱の二つがあります。

数年前からQ値1W/㎡・K以下を目指す外断熱と内断熱の複合工法が注目を浴びています。
二つの断熱の目的はもちろん室内と室外の熱の隔てになって、熱を混ぜない、逃がさないということにあります仮に在来の大壁づくりの場合は壁の厚さ105mm~120mmあるので、その分の厚さ分がデッドスペースになります。

細かくいえば、その分が不経済といえるかもしれません。
ただし、蓄熱体として利用できる上、内装材を後で自分で取り付けることもできるメリットがあります。あるいは仕上げをせずにそのまま利用したり、壁の厚さ分の隙間を利用して棚をいくつも作ることができます。

暖房、冷房を考えた場合は内断熱の方が内側にくる構造材が少ないので熱の立ち上がり早いのが特徴で、外断熱の場合は壁の隙間分の容積が少し大きいので暖まるまで時間がかかります。

※勿論、ある一定の時間が経てばどちらも変わらない環境になります。

内(充填)断熱でも、基礎を外断熱して土間にコンクリートで作れば蓄熱体として利用する方法がとれますし、外断熱でも敢えて床断熱をすれば少しは立ち上がりを早めることも可能です。もちろん、ドアや開口部は断熱仕様のものが要求されます。

断熱は気密と一体でなければ、その暖冷房の効果はかなり落ちてしまいます。防湿層でもある気密層は、室内の湿気を壁の中に入れて構造材を腐らせないためにも必要なのです。

気密を行えば当然空気の質のためには計画換気が必要となります。
新鮮な外気を計画された給気口から取り入れて,汚れた空気を一括して排出する計量排気型換気システムか、新鮮な空気をファンで吸って、強制的にダクトで室内に回し、汚れた空気も一括してファンで排気する熱交換気システムがあります。


■自然の力の冷暖房

断熱気密は器でしかありません。部屋を快適温度にするためには、暖房や冷房は必要になってきます。
また、機械だけではなく自然のエネルギーを上手く利用できれば、経済的ですし自然環境の保全にも効果的です。

暖冷房を考える場合は最初に自分が建てる家に、どんな熱を環境からもらえるかをチエックします。東西南北、隣接する家との関係、周囲の自然(木々、川、公園等)、暖房や冷房が必要なのはいつくらいからか?立地条件を生かす工夫を考えます。

25rfndmdezotbe9a.jpg夏場、日差しがきつい所は、外でできるだけ緩和できるように庭に落葉樹を植えたり、植物格子を作りツル性の花なんかを植えると、いい環境が得られ、デザイン的にも有機的な暖かみを演出できます。

庭の手入れが苦手な人は、あらかじめ南、西面の庇を深くしたり、簾を設けたり、雨戸を設けたり(断熱雨戸)といった日射を防ぐ方法があります。

冬場はいかに日差しを室内に取り込むかがポイントとなります。
南面の窓を大きくするのが一番効果的なのですが、反面夜にはせっかく取り込んだ熱を逃してしまいます。


これを防ぐには断熱雨戸をつけるか、冷気防止にパネルヒーターを設置するととてもGOODです。

■蓄熱体でさらに効果をあげる

自然の熱は、それだけ有効なのですが、冬の日差しの暖かさを夜までキープできたら、もっと都合がいいことになります。断熱された空間の建材は大きい小さいの差はありますが、蓄熱することができます。

25zjawnja1njlfmji1mdeynjjmlg.jpg住宅に使われる建材で比較的に蓄熱量が大きい基礎コンクリートは、まさにうってつけなのです。
冬は太陽の熱を床を通して、蓄熱して、温度が下がってくると放熱をしたり、夏には夜から朝の冷たい熱を蓄熱して、暑い夜は冷たい(温度が室内より低い温度)を放熱します。しかし使い方を間違えると逆に凶器になってしまいます。

夏、太陽の日差しをプールサイドのコンクリートのように蓄えてしまえば、涼しくなった夜には放熱して、寝苦しい環境を作ることなってしまいます。夏はむしろ太陽から隠せるように作らなくてはなりません。

そのためには基礎の立ち上がりには外部側に断熱材を貼りつけてモルタルで仕上げるのが一般的ですが、最近では意匠性も考えて断熱材と化粧性のある仕上げ材のい一体成形板も販売されているので予算が許せば使うことお勧めいたします。

25zgmwmji0mjjhbm4gihmi.jpgまた、冬には閉じて、夏には外が涼しくなる朝夕には開放し、日中は閉じるといった断熱気密型の換気口があります。

金額的には高くないのでその地域の風の通りを考えて設置すると夏のはさらに涼しさを自然的に取り入れることが可能です。






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「エッ!気密住宅が欠陥住宅?]


●これは2006/8/8に投稿したものです。
ブログの引っ越しに伴って、記事が分散してあるものを集約し読みやすいように修正編集して再投稿になっています。




自信を持って建てた気密住宅がお客様からクレームがあり

「気密住宅ではなく昔の住宅の方が良かった!」

・・・と言われたらどうしますか?

そんな事件(クレーム)のリポートです。

16zjawnja1njlfmjmxmdi4ojrm.jpg写真1:は小屋裏(屋根面)で結露とカビがびっしり
この住宅は2×4工法で床はプラスチック系断熱材、天井はセルローズファイバーの吹込み壁はプラスチック系の断熱材の外張りの複合工法になっています。

気密性能は0.5cm²/m²で断熱性能も当時の新省エネ基準をクリアする住宅です。暖房は蓄熱暖房機とFFヒータの併用、換気は第三種換気装置です。

販売に携わった工務店の友人から 「一生のお願い!」

「クレームだけど、ちょと行って診てくれないか」・・・・の電話があり調査することになりました。
(電話の説明によると雨漏りが原因でカビだらけの欠陥住宅だというのです。)

16zjawnja1njlfmtmymdm5mtfmlq.jpg
現場に着くと・・リォーム会社?の職人さんがなにやら工事をしています。

建て主さんにお話を伺うと
「雨漏りがひどく欠陥住宅だ・・・その工事をしている。」
とのお話です。

その小屋裏の状況が上の写真1です。
小屋裏に上がって職人さんに訊いてみました。

「何の工事をしているんですか?」

職人さんは「雨漏りだ!」・・と言います。(成る程雨漏りのように見えますが・・ハテ?)

天井ではこんな凄い光景を見るのはは久しぶりです。
ある意味ではやりがいのある仕事です。
(難しいものに対してはチャレンジ精神が旺盛になるから不思議です。)

実はこの建物を建てた工務店は岩手県では高気密高断熱住宅の先駆者であって人気のある工務店だったのですがで倒産してしまい、やむを得ずリフォーム会社に雨漏りの修理を依頼した経過のようでした。

さて、天井グルリと見回して写真を撮って、室内、床下、外部を見て・・本当に雨漏りかを考えます。

雨漏りにしては屋根全体が?・・・・・おかしい?





先ず残念なことは
原因を突き止めずに「だから・・気密住宅はダメ」ということでリフォーム会社の言い成りにリフォーム工事をしてしまっているということです。

事の発端は軒天と外壁の塗装の塗り替えをして1年で軒天にシミが出て、外壁の塗装も剥がれ始めたたことと、部屋中が給気口(外部から空気を取り入れるところ)からカビ臭さが強くて閉めきってしまったことから始まっていたのです。

カビ臭さに困っていたところに・・・・リフォーム会社の営業マンの訪問です。

塗装の塗り替えをした後に・・床下の湿気が問題だと法外な50万円の床下換気扇をつけさせられて
・・それでも直らないため・・
今度は室内の換気扇(第三種換気装置)がダメだから局所換気扇に交換した方がいいということでの・・・リフォーム工事のようでした。

次は・・雨漏り?と決めつけていますから屋根のトタンの貼り替えと続くような感じがします。

17zjawnja1njlfmje1mte5nddjnq.jpg写真の①第三種換気システムの吸気(排気)口で②は新たに設置された(工事中の)局所換気装置です。

施工中の現場を見ましたが気密住宅仕様ですから気密シート0.2mmが天井にきちんと施工されています。
そこに局所換気をつけるための穴を気密補修処理を行わずに無造作に開けています。(これでは今度は気密欠損による結露が発生する心配も出てきます。)



さて外部に廻って建物の不具合を調べます。

17zjawnja1njlfmjmxnzq0mjfqsq.jpg外壁も部分的にもろくなっていて割れも生じています。
軒天も全体にシミだらけです。
玄関ドアーも・・少し歪みが生じています。


17zjawnja1njlfmti0mjgynpva.jpgすでに,2箇所の局所換気工事が終了していましたが第三種換気装置の吸気口をテッシュペーパーで吸うか調べて見ました。(テッシュが吸い込まれるので十分な量が排気されていることがわかります。)

(換気風量が充分あるのにおかしい?)


もう一度小屋裏に戻って換気の本体部分と配管状態をチェックです。
セルローズファイバーが200mm程度吹き込まれているので配管状況を調べるのには難儀します。
(理由は配管がセルローズファイバーの中に潜ってしまっているのですから・・)

頭に手拭をほっかぶりして換気ダクトを一本一本接続状態をチェックするのです。

何故そんなことをするのかというと・・吸気口の吸気量はOKで汚れ状態から見て確実に排気されているのに相対湿度が高すぎるのはおかしいからです。

床下の湿気も考えましたが気密性の高い住宅ですから別な原因によるものだと推測されるからです。

「エッ!」「アッ!」

という表現しかないのですが根本的な原因が見つかったのです。

それは・・なんと
換気本体から集中して排気されるダクトがベンチキャップから外れているのです。

セルローズファイバーの中に潜っていますから目視では見つかる筈はありません。

17zjawnja1njlfmti0odc2blm.jpg左の太いダクトが排気で引っぱったら手元までスルスルと来てしまいました。右側の細いダクトはリフォーム会社の職人さんが局所にするため配管した状態。

職人さんも一緒でしたからそのことを話すと「どうせ局所換気にするのだから、その換気装置は止めてしまうからいいべ!」という返事です。

色々「あーだこーだ」と話し合ったのですが、上司から指示されたことだけやって帰るといった雰囲気なのです。
(バカたれ・・・と心の中で思ってしまいました。)
とにかく・・第一の原因はわかりました。

それで室内の汚れた空気とお風呂、トイレから発生する水蒸気は天井裏で排出、軒天とセルローズファイバーの中で吐き出して徐々に湿気を帯びさせて天井裏で悪さをしていたのです。

小屋裏の相対湿度が高い理由はわかったが
それが・・どうして室内の湿度を高くするのか?????




雨漏り?(結露)の発生原因は換気のダクトが外れているためでしたが・・

その室内から排出された空気と水蒸気は小屋裏で充満し屋根の垂木、野地合板に表面結露として現われ、セルローズファイバーの上に雨漏りのようにポタポタ滴り落ちていたと考えられます。

一般的に天井断熱の場合の小屋裏は外気に近い温湿度と考えます。そのため妻側に換気ガラリを設けて通風させるか、あるい小屋裏空気を外部に放出させるたがめ棟換気を設ける方法がとられます。

しかしこの現場では
屋根は寄せ棟ですから妻換気はつけることができません。
そうすると棟換気があれば例え小屋裏に室内の温湿度が入り込んでも写真のような現象は起こり得ないのです。

が・・・現実に起こっています。


18zjawnja1njlfmtq3ndi2nj7x.jpgそこで外部に出て屋根の棟をチェックすると
[アリャー!?」
棟換気が見当たりません。






ここで第2の原因が掴むことができました。

18zjawnja1njlfmjmyndq5nzbxwa_20110413003308.jpg
その結果が写真1です。
矢印(→)垂木の両サイドの部分が最もひどく濡れています。

この理由は次のように考えられると思います。
屋根を葺く場合は垂木を野地合板の下地とするため、
その部分が野地合板のジョイントとなります。

そして
その上にアスファルトルーフィングを敷きこみ、屋根トタンを葺きます。
しかしそのジョイントは多少なりとも隙間が生じます。
(この部分は一般的にはテープ処理はしないものです。)

そのためその部分は断熱性能が少し劣る理屈です。
想像の域ですが20℃前後の温度で相対湿度が80%くらいの温湿度は夜に温度が降下したとき隙間のアスファルトルーフィングの内側に結露が発生し、結露水として隙間に溜まり、滲み出た状態と思われるのです。

※ある地点で結露が発生すると、最初の発生点を中心に広がっていきます。

その理由とは・・・?

①結露すると各材料が湿り、湿り気を帯びた材料は熱伝導率が上昇することになります。
熱伝導率が大きくなると、熱の伝導が多くなり、室内側の温度が下がってしまうことになるのです。
そのため露点温度がより低くなって、ますます結露の発生が増大する経過をたどってしまうのです。

②また、表面結露が発生すると、小屋裏の空気は結露が発生した所に接しているものだけが含んでいた水蒸気を一部が水に変えてしまったことになり、水蒸気圧が減少してしまう。
そのため、その部位と他の一般空気との間に水蒸気の流れが生じ、結露を生じた面には水蒸気の補給が続くことになるのです。

ちなみに

内部結露も同様で、一度内部結露が生じると、結露の発生層の水蒸気圧はその温度における飽和水蒸気圧で止められてしまい、それ以上の水蒸気は水になってしまうので、水蒸気の流れは室内外の水蒸気圧分布と異なり、結露発生層の飽和水蒸気圧との差で流入してくるので、透過水蒸気量が増大する。
従って一度結露が発生すると、自然に増大してしまう現象が起こるのです。

●小屋裏の雨漏り(結露)?は
このような理屈で発生したのではないかと推測されます。

しかし、ここで残念なのは気密断熱工事ではきちんと施工されているのに小屋裏を換気をする方法がとられていないことです。





これで小屋裏で結露が発生する原因を突き止めました。

この写真の

20zjawnja1njlfmtmymjaxn5k9.jpg丸印の部分は有孔ボードの代わりに使う軒天ガラリ(参考です。)です。
軒天の周囲にグルリと設置します。
こうすることで有孔ボードよりはるかに通気性が良いのです。

しかし、この現場ではこれだけでは解決しません。
これにプラスして棟換気を設置します。

棟及び垂木の両サイドを中心にして結露が発生し、その結露水がさらにその表面温度を降下させて「結露は結露を呼ぶ!」現象を起こさせていました。

小屋裏の湿気はさらに軒天の中まで悪さをし始めます。

写真のように
一般的に軒天が施工される方法としては小屋裏の通風を考えて有孔ボードと無孔ボードを交互に貼る貼る施行がされています。有孔ボードは穴が開いている割合にしては無いよりは増しといった通気性しかないため様々な不具合が生じます。屋根と軒天の(断面で見た場合)三角形の部分も垂木が通っているため、その垂木の両サイドで小屋裏の同じ現象が起こります。

特に小屋裏の場合は天井にセルローズファイバーがあるため、主に天井の垂木に結露が起こるのに対して、軒天の場合は薄い断熱性の低いボードのため外気の温度にすぐ反応します。

そのため軒天のボードを結露水で濡らし始める仕組みになってしまいます。
さらにその結露水が外壁の通気層を流れ落ち、氷点下の温度の時には凍り、暖かい日中などは融ける、また凍る繰り返しをして外壁にも悪影響を与える仕組みにもなってしまったったのだと推測されます。

それが外壁のモロモロの柔らかさと、塗装の剥がれに繋がっています。

さらに通気層の中でカビが発生して・・・その匂いを入れないため吸気口(パッコン)を閉じてしまう。

●そのため新鮮な空気は入らず、天井裏で換気ダクトの外れで建物内で湿気は排出されることなく、貯めてしまう現象・・・これが今回の仕組みであることが推測できたと思っています。

20zjawnja1njlfmjmymzmzmzpp.jpgこの写真の丸印の部分は有孔ボードの代わりに使う軒天ガラリです。軒天周囲にグルリと設置します。
こうすることで有孔ボードよりはるかに通気性が良いのです。

しかしこの現場ではこれだけでは解決しません。
これにプラスして棟換気を設置します。
しかし、またこの施行方法にする前に10日くらいは軒天は貼らずにオープンにしてできるだけ小屋裏の湿気を排出させるようにします。

もし、これが不可能であれば小屋裏の棟の付近に中間ダクトファンを一時的に2台くらいつけて強制的に棟から排出させます。

●外壁については既存の外壁を撤去して、カビ処理を行い、新たに外壁を設置する必要がります。この段階で平行して局所換気は止めて、現在まで設置されていた第三種換気装置を復活させます。

●雨漏りだとリフォーム会社では言いますが

この結露改善方法を行っても小屋裏の屋根面が濡れるようであれば、雨漏りの対策を考えても遅くはない。
さらにコストの面から考えるとこの方法(順序)が良いのではないかと考えています。
また
建て主様にも気密住宅と昔の住宅の違いをよく説明する必要があります。

20zjawnja1njlfmjq3njmza14.jpg
写真のように洗濯物を干すベランダがあるにもかかわらず昔スタイルで室内(ここでは吹きぬけの階段室)に干すのが日課なのそうで、できるだけ止めてもらわなければなりません。

今回の悲劇は建てる側の無知な施行方法と換気ダクトが外れたことと、無知なリフォーム会社によってさらに悪化させる施行にされてしまっていることと、建て主様の気密住宅に対する認識が薄かったことが重なり合って起きたクレーム?でした。


「気密住宅より昔の住宅の方がいい」・・・・筈がありません。

健康で快適で省エネになる住宅は気密住宅です。

(私だけでしょうか?)

20数年の実績と経験の結果そう思います。

で!!・・・結論はどうなったか?・・・って

残念ながら
リフォーム会社の施工方法でどんどん進み、(大金を払い)
屋根も葺き替えし、外壁も再塗装をし、外観が奇麗になったものの
住環境は以前と同じなのです。

だから 「気密住宅より昔の住宅の方がいい」 
・・と建て主様の声です。



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住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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