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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

悔いの残らない家づくり

やっと家を建てました」という人がいると、
つい「全室暖房(冷)ですか?」と聞いてしまいます。

すると、いや~、そんな坪単価が高いのは無理ですよ」と返事が返ってきます。

47zjawnja1njlfmtuzmju5nj_q.jpg全室暖房、全室冷房というと、「高い」と考えられがちですが、果たして本当にそうでしょうか?
また、その暮らしは本当に「高い暮らし」になっているのでしょうか?家と同時に、快適な暮らし、健康的な暮らしを手に入れられるとしたら、こんな安いことはないでしょう。

日本全国、い~え世界中で誰もがいい家を手に入れたいと考えています。マイホームのために、老いも若きもビジネスマン達は働いています。しかし、TVを見て、雑誌を見て「あ、この家がいいね」とか「吹き抜けの家が欲しいとか」「トップライトがほしいね」など目で家を考えても体(健康面)で家を考えることはまずなかったように思います。お医者さんい聞いても、答えてくれませんが高性能住宅に住むようになって、花粉症やアレルギーが軽くなったという人がたくさんいます。

数字こそ取れませんが、理論からいって、温度差による脳卒中も減っているはずです。省エネ基準も次世代省エネ時代となり、今はまだ義務化となっていないものの、次世代基準クラスが義務化なる時代が目の前にきています。
場所を問わず、高性能住宅が基本となる時代もそう遠くないことだと考えています。

■いい家を建てるにはいい設計事務所、工務店を見つけると同時に建てる側が勉強しなければならない。 
工法によって施工金額や、燃費の差、あるいは同じ工法であっても工務店によって多少性能に差が出ることがあります。素材自体の断熱性能、気密性能が向上していますから、これから建てる家は以前の住まいより数段快適さです。

しかし、見えない壁の中で何が起こっているかは、わかりません。日本での高性能住宅の歴史は浅く、ようやく20年経った家がいくつかあるだけです。今あるのは机上の「確信」と体験者の声のみです。「R-200住宅の家」高断熱、高気密住宅」「全室暖房、冷房」「オール電化住宅」と掲げている工務店でも、その知識を100%自分のものし、自分たちの住む気候や風土を考えて応用しているのはごく少数です。工法や工務店の選択を間違えると、快適な室内環境とひきかえに、家の寿命を縮めてしまうこともあります。

47zjawnja1njlfmtmxmjq5npzt.jpg
工務店を見つける方法は1%の運と99%の勉強としかいいようがありません。

見極める目は、施主側になければならないのですから、施工の技術、知識、ハード面の考え方はどんどん進歩しています。しかし、それを実現させるのには施主という人間と施工という人間です。
人と人との間には感情があり、衝突もあります。

そこであきらめればいい家はできません。自分の考え方やにわか勉強に固執するのではなく、「いい家」を建てるという意識を持ちながら、納得できるまで話し合うことが必要です。北海道、東北、今では九州にも広がりつつある快適な住まい。
氾濫する情報の中でも、しっかりと自分を見つめ、悔いの残らない家づくりをしてほしいものです。


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洗濯物が濡れる秘密

雨が降ってもいないのに
夕方になると、何故か湿っぽく感じられるのは何故か?
考えたことがあります?

そのためには
湿度に関連する水蒸気について考えてみる必要があります。

46rfndmde4ntxeg.jpg空気中に含まれる水蒸気について、最も間違いやすいのは、水蒸気の量が多いと湿った感じになると考えてしまいます。
このことは露点温度が大きく関係するため水蒸気量が大きくても必ず湿った感じになるとは限らないのです。

湿った感じ、乾いた感じは
飽和水蒸気量が近ければ近いほど湿った感じとなり、それより離れると乾いた感じになるのです。

例えば・・・・
10g/m3の水蒸気があった場合、温度が12℃の時には58%と乾いた空気となりますが、これが30℃に温度が上昇すると33%と非常に乾いた空気ということになります。

そこで相対湿度と絶対湿度とをよく区別しなければばらないのですが、同じ相対湿度の場合は、空気温度が高いほど結露の対しては危険で、
同じ絶対湿度の場合は空気温度が高いほど結露に対して安全なのです。

■洗濯物が雨が降らないのに何故湿る?

夕方になると洗濯物が乾かないで、反対に湿ってくるのは夜露ではなく
(水蒸気の量が増えるのではなく)、水蒸気量は変わらなくても、
温度が下がったため相対湿度が上昇したため湿った感じになるのです。

また、外気温が0℃で相対湿度が90%で室内温度が20℃・50%の場合は水蒸気は室内から外に向って流れます。
これは室内は8.64g/m3
の水蒸気に対して外気は4.4/gm3しかないため均衡を保つために外に流れる性質があるためなのです。

冬には雨が降っても雪の時でも常に室内より外部の方が絶対湿度が低いため必然的に外部に向って水蒸気流れることになります。
相対湿度はある温度の空気の飽和水蒸気量に対して、何パーセントの水蒸気を含むかを示すものであって、相対湿度は水蒸気の量を示すのではなく、湿り気の度合いを示すものです。

これに対して水蒸気の量を表すのが絶対湿度ということになるのです。


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温湿度計の様々

温湿度計には用途に応じて様々な種類があります。



45epfnjsqqxrvh.jpg
写真1:内外温度計
外気温と室内の温度を同時に測定できるものです。
外部の温度は建物から放出される輻射の誤差を防ぐためにセンサーは自由に設置できるようになっています。
建物の住環境を調査する上で必要な温度計です。
また長時間設定して最高と最低の温度を読み取る事ができます。
(写真では外気温-1.2℃室内温度21.5度を示しています。)

写真2:露点温度計
この温度計は温度と湿度の関係から露点温度を瞬時に測定できるものです。
結露麩発生の原因を解明するため欠かせない機器です。

45y5fnjsqqxqra.jpg写真3;長期温湿度記録計
1秒~60分間隔で最大3ヵ月も記録でき、回収後はパソコンでデーター表を作成することができるものです。
生活スタイルでの結露の発生状況がよくわかる優れものです。

写真4:表面温度計
この機器は壁、天井、床等の表面部分の温度を測定器できるものです。
計測するポイントはレーザーによってレーザー光をあてた部分を計測します。
建物の断熱性能を知るためのには「熱カメラ」での解析が手っ取り早いのですがこの機器でも十分知る事ができる優れものです。


45dpfnjsqqxrff.jpg
写真5:家庭用の時計付温室度計
写真6:家庭用の温湿度計
これらの家庭用は価格によって精度に誤差があることを納得して購入する必要があります。温度は2℃前後高く、相対湿度5~10%が低い数値で表示されるようです。

●よく湿度では高くてジメジメしたクレーム相談では多いのですが、
市販された湿度計をみて低すぎるとのクレームもあります。
こんな時には、精度の高い湿度計で測ってみていただくと・・・
「そういえば、快適な感じがする・・」と変に納得してもらうことがしばしばです。

[E:wink]計測器に頼って判断するのではなく、あくまで自分自身の体感で、快適か不快かを判断すべきです。
(年令、身体の調子によって温湿度の体感は変動します。)


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住まいと人と温度の関係

最近の住宅は高性能住宅ともいわれるように、
気密とか断熱性能の良し悪しで暖冷房の負荷を低減する方法が計画的にできるようになりました。

44zjawnja1njlfmduzntuzn57m.jpg
しかし、機械任せでエネルギーも使い放題では、家計にも負担がかかるし、大きな意味では地球に負担が大きすぎます。快適なことと、室内が暖かすぎたり、涼しすぎたりすることとは違うと思うのです。

ではエネルギーをできるだけ抑えてシーズンを通じて快適な居住空間をつくるにはどうしたらいいでしょうか?
それには先ず、住まいと人との温度の関係を知ることが大切です。

●熱を感じさせる仕組みとはなんでしょうか?
最初から少し専門的かもしれませんが、よく考えて見ると熱が伝わるメカニズムも私たちはよく理解していないことがよくわかります。

そこで基本的なことを理解して住まいと人との関係を考えてみたいと思います。


熱の移動には伝導、対流、輻射があります。
人体の場合、ここに蒸発が加わり4種類の方法で外部との熱の移動を行います。
1・伝導:温度差のある物質と物質の間や固体内で発生する熱移動のことを伝導といます。

熱は普通高温部から低温ぶに流れます。
流れる熱量は温度差に比例して距離に反比例し、その物質の伝導率を掛けあわせることで計算できます。

これを「フーリエの法則」といいます。

冷たいものに触れると身体が冷えてくるのは、この伝導によるものなのです。
物質にはそれぞれ固有の熱伝導率があって、熱伝導率が大きい物ほど熱を伝えやすくなっています。ちなみに硝子やコンクリートなどは熱を伝えやすく板硝子は断熱材のウレタン材に比べると28倍も熱を伝えやし性質を持っています。

2・対流:自然対流と強制対流があります。
室内の空気など、温度差によって自然に発生するものが自然対流です。
暖かいものは浮力によって上昇し、冷たいものは下降します。
暖房すると、よく上の方が暖かくなるのは、この原理によるものです。

一方、温風暖房器やエアコンなどの外力によるものを、強制対流といいます。
気流の速度が速いほど移動する熱量が多くなります。

3・輻射(放射):光や熱が物体から四方に放出されると、あるいはそれが一定の速度で空間を進行する現象を輻射といいます。
太陽光や電気ストーブの熱は、この輻射によるもので、伝導と同様に温度の高い方から低い方に流れ、通過する漁は温度差によって異なります。
伝導のように直接接することがなくても熱が動き、対流と異なって方向性があるのが、輻射の特徴といえます。

4・蒸発:やかんのお湯が湯気となって蒸発することはご存知のこと。
高温時、人間の発汗も同じで、高温時、皮膚表面から出た汗が蒸発することによって、気化熱が奪われ、皮膚表面jから放熱されて体温調節が行われています。
夏でも冬でも微量の発汗による温度調節が行われています。


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家のメンテナンスは苦手

私を含め日本人はあまりメンテナンスは苦手なようです。

43zjawnja1njlfmtgznzmxmjhmxq.jpg核家族化によってメンテナンスの仕方を教わらなかったのか、共稼ぎで忙しくて手がまわらないのか、私たちはその術をあまり知りません。

最近、高性能住宅(50~100年住宅)が少しづつであっても建てられています。
けれども100年も持たせるためにはメンテナンスが絶対必要条件です。

素人では手に負えないメンテナンスはプロに依頼するにしても、ある程度、それがいつ起こるか覚悟しておかないと予算ぐりも大変です。

高性能住宅自体、歴史が浅く、実際のところ理論的にはいいとしても耐用年数を実証する手立てはありません。
しかし、その時代時代で最高の家をと・・・ハウスメーカも工務店も努力、研究段階なのです。

[E:house]家の耐用年数を延ばす秘訣はハウスメーカー、工務店の作り方だけではなく個人個人のメンテナンスにかかっている方が大きいのです。

ごく最近のことですが建て主様は非常に細かい性格の方で現場でのチリひとつでもクレームとして工務店に言う方だったらしいのですが・・・3かけ月後の定期点検の際に私も同行、お邪魔してびっくりしました。

新聞、雑誌は部屋の片隅に積まれたままで黄色に変色していましたし、服なども散在していました。何よりも床などは、いつ掃除したのかわからないほど埃、チリだらけでした。
それでも同行した工務店の担当者に「[E:angry]現場が散らかっていたとか・・・云々」小言が30分です。

こんなことは論外なのですが、いくら現場で気を使って、奇麗に立派に仕上げてもこれでは家は可愛そうです。

そこでメンテナンスの方法、耐用年数をまとめてみました。
43zjawnja1njlfmjeymjmwmjnhgg.jpg●2F(壁)は
ガルバニューム鋼板を使いフリーメンテナンス
1F(壁)は
自分でも塗装できるように考慮した施工例
           ↓
海岸付近で建てられた住宅は塩害、また一般的には日射量によって劣化は助長されます。
セメントやパーライトなどの無機系はそれ自体は長く持ちますが、塗装の劣化、窓との取り合い部分のシーリングは早く影響が出るところです。

温泉地域では硫黄が多いため数週間で劣化が始まりますし、岩手と沖縄とでは日射量が違いますから同じ外壁でも差が出てきます。
素材としてはセラミック系、アルミサイディング系は長く持ちます。
特にメンテナンスをしない場合はシーリングでは3~5年、塗装だと7年くらいになると劣化が急激に始まります。


色々な要素が絡み合うため何年とは一概に言えないところです。
できるだけお金をかけないように自分で塗装して見てはどうでしょうか。

数年前にカナダの住宅の視察に行った時にみた光景ですが、遠いバスから見たのですが日本価格で1億円の住宅の外壁は木の横張りで奇麗で・・・さうが1億円住宅と思いました。・・・が傍に近寄ってみると木のサイディングの塗装の下手さ、シーリングの汚さにはびっくりしました。

日本では確実にクレームとなる仕上げです。
説明を聞くと住人がリフォームしたもので、風雨から守ることが役目なので仕上げにはそう気を使わないのだそうです。
「よく映画で見かける家族でペンキ塗り・・・あれです。

私も新築してから9年経ちますが1Fの木部2回は自分で塗っています。
プロ並みにいかないまでも多少下手でも、失敗しても愛着がより一層湧くから不思議です。
高い所は年を取ると大変ですので、せめて塗装が剥がれてくる7年前後を目途に予算を組んでおく必要があります。

直接自然環境にさらされるため
劣化が早いシーリングも交換した方が長持ちします。


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温度感覚の正体

私達が暑さや寒さを肌で感じるのは、
ほとんど温度による影響がが大だと思いがちですが、
人が温度を感じる感覚=温感は、
実に色々な要素の影響を受けています。

37zjawnja1njlfmtk1odmxntvbmv0gusvfs.jpg
外部の環境の要因としては、
温度、湿度、気流速度の3要素が上げられます。
さらに温度には空気の温度、輻射による温度も含まれます。

これらの5つの基本的な要素が絡みあって温熱環境を作りだしている訳です。
この他には、触れる事で暑さ、寒さを感じる接触温熱感もあります。




それではその5つの要素を簡単に解説をすると
①温度
空気の温度が、温熱要素の中で最も基本的なもの。
外気温、室温、いずれも暑さや寒さを感じさせる基本的な要素。

②湿度
同じ温度でも、湿度によって体感的に爽やかだったり不快だったりするのはよくあることです。
湿度とは、空気中に含まれている水分の割合のこと。
人の温感に大きく影響します。
気温が26℃前後で湿度が30%変化すると気温が1℃変化したと同じ感覚が得られ、同じく30℃前後では同様に2℃の変化に相当します。

③気流速度
扇風機の前では温度が高くても涼しさを感じます。
これは気流によって皮膚表面の温度が奪われるためです。

④輻射による温度パネルヒーターや床暖房などで暖かく感じるのは、この輻射熱。距離の影響を受け、しかも方向性があるので、近づくと暖かくなり、逸れたり離れたりすると寒くなります。


⑤着衣量
少し室内が涼しい、そんな場合はもう1枚はおると、感じる暖かさも変わってきます。その逆もあり、暑ければ服を脱ぐと、いくらかは涼しくなります。
着衣量は通常。衣服の保温力(熱伝導抵抗)を表すクロ(clo)値で示されます。
1クロとは「室温21.2℃気流0.1m/秒の下で安静にしている人が快適で平均皮膚温が33℃を維持できる衣服の保温力」と定義されています。目安としてはビジネススーツが1クロに当たります。

⑥作業量
少し寒いところでも、身体を動かすと暖かくなります。これは作業量によるものですが、一般にこの作業量はメット(Met)という単位(Kcal/m2;h)で示されて1メットは「身体の表面積1m2当たりの産熱量が1時間に50Kalある時の状態のこといいます。

ちなみに、安静にして座っている状態が1メットで1メットの差は快適と思われる温熱条件下ではおよそ6℃の差異に相当します。

⑦接触温熱感フローリングを裸足で歩くとヒンヤリした感じがします。
反対にジュータンを敷くと暖かさを感じます。
身体と物質の温度差が大きいほど移動する熱量は大きく、移動する熱量は物質の熱伝導率にも比例します。

接触温熱感は熱伝導率と熱容量によるものです。
接触温熱感に優れている材料は、
接した瞬間に皮膚表面から奪われる温度が少なく、長く温度を維持できます。


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パッシブでもっと快適で省エネに!

35zjawnja1njlfmji1njqxodprva.jpg冬の日射はありがたい存在であっても夏になると室内に入りこむ日射は大敵となります。

夏の暑さを考えても、やはり断熱材があるのは必須条件です。
太陽の日射が外壁や屋根の温度を高め、壁面から室内へ浸入するのです。

断熱材を入れない壁はトロンブウォール(トロンブウォール:南面のガラス面の内側にコンクリートの蓄熱体を設け、昼間は太陽熱でコンクリートを暖め、夜はそのコンクリートに蓄熱された熱で暖を得るシステム)と同じ、集熱壁になってしまいます。
特にコンクリート造りの場合は、壁に蓄熱された分が抜けきらずに夜になると家が蒸し風呂のようになってしまいかねません。

コンクリート造の場合は断熱材が外側に施工しなければなりません。
断熱、気密化された家は熱がこもりやすいのですが、日射を入れず、排熱する工夫をすれば十分涼しさを得ることができます。
35zjawnja1njlfmjizmzm4mzjsrq.jpg
■蓄熱体に冷たさを閉じ込める。

日中、地表面や建物の表面は太陽から直逹日射、天空日射やその反対日射を受けています。天空は地表面より低温で、常に表面の熱を奪っています。
ただ、日中は大気からの熱の量が多いため、あまり効果がなく、夜間のみ効果が表れるのです。
湿度が低く、気温が高いほど冷却効果は大きく、雲が多く、厚いほど効果は低くなり、日本のような湿気が多い国より、乾燥した砂漠のほうが効果は高くなります。

夏の換気は夜に行うと、温度の低下した風で室内を冷却することができます。夜間換気によって蓄熱体を冷却できれば、室内の温度は日中でも外気温度より低いままです。

蓄熱体の冬の効果と同じく、冷たさをゆっくり放熱してくれためです。
しかし、日本は湿気があるため、やみくもに外気を取り込むと室内の温度が増してムシムシするのでほどほどにする必要もあります。

■日射を遮る日本古来の知恵

昔の日本の住宅は庇が長いのが特徴でした。
深い庇は夏の角度のある庇を遮り、冬の緩やかな角度の日差しを室内に取り込んできました。
縁側によって居住空間が奥まり、さらに日射を遠ざけていました。
庇による遮蔽は南面が最も適しています。
上からの日射に対しては効果がありますが、西などの低い角度で入ってくる日射を防ごうとすると極単に延ばさなければならないからです。

家のデザインが洋風化して合わなくなったせいもあります。
(庇の効果を知らないか、施工コスト削減のため・・のような気がしますが・・)
また、ブラインドの普及にも原因があるかもしれません。

しかし、日よけは室内よりも室外にあるほうが、遮光遮熱効果が高いのです。
[E:flair]室内より室外は3倍の効果があるといわれています。

その他、外づけのルーバー、ロールシェードも効果があります。
水平型、垂直型がありますが、南のように高度が高いほうが水平型が適し、東、西など低い場合は垂直型有利となっています。

簾やブラインドはどの方向に対しても利用できます。

ガラス面で熱を反射させるガラス熱戦反射ガラスを使うと、冬の太陽の熱を利用することができなくなります。
もし洋風デザインのい好きな方は、2F二バルコーを作ると庇の役目も果たします。

高性能住宅では、換気や日射の遮蔽が不十分だと夜になって暑さが抜けきらずに眠れないことがあります。


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タイミング

釣りの世界では
タイミングの良し悪しで[E:heart04]釣果が大きく影響されます。

34ewftyw1lmzfnjsqqxu4i.jpg

ヤマメ:サケ科、サケ属に属し渓流魚で中流域から上流に棲息
身体には「パーマーク」が8~13個で色は比較的に鮮明で関東以南で太平洋及び瀬戸内海川に流れる渓流に「アマゴ」が生息しています。
大きな特徴はパーマークの他に赤い朱点があることで違いがわかります。

その他の違いとしては餌の食い方に大きな違いがあるようです。

(私はアマゴ釣りの経験がないのですが・・)


岩手のヤマメ釣り名人と何県だか忘れましたがアマゴ釣りの名人とが
岩手の気仙川で釣り比べをしたそうです。

結果は岩手の釣り名人に軍配が上がったのですが
アマゴ釣り名人には腕が悪く当たりがなかったかというと

そうではなく

就時点(餌を食う場所)は同じですから
どちらも当たりはバンバンあったそうです。

なのに・・・アマゴ釣り名人には釣り上げる匹数は少なかった。

(何故か?)

●その原因は
微妙にヤマメとアマゴには餌を食うタイミングが違うことがわかって
午後からはそのタイミングの違いを理解してからは勝負は互角で引き分けだったそうです。

ヤマメ釣りは「合わせ」は早くアマゴ釣りは「合わせ」は遅く・・
そんなタイミングなのですが
そのタイミングの世界はコンマ何秒の違いなのです。
ツンと当たりがあってアッと思って合わせても釣ることができない
非常に難しい経験が物言うのがこのヤマメ、アマゴ釣りなのです。

●魚釣りの場合は合わせのタイミングが悪く釣ることができなくても
練習さえすれば同じ場所で必ず釣り上げることができます。

一方
山菜、キノコは出るタイミングを逃してしまうとか、
採りに行く日、時間のタイミングずれると他の人に採られてしまい
結果、今シーズンはその場所は終了ということになります。

また
本ブログのテーマである住宅についても
設計士との出会い、あるいは工務店と出会いのタイミングが
少しでもずれると一生悔やむ住宅に住むことになります。

どちらにしても

「タイミング」は大事だということのようです。

そのタイミングも
日ごろの科学的研究の積み重ねの努力がが大きく左右します。


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ゴミBOXの置き場を工夫する.

家を新築すると非常に気になる部分が外部に置くゴミBOXです。

せっかく家のデザイン、色合いなどを町並みとか周囲の調和を考えて建てても例え・・・・新品のゴミBOXであっても・・・・(一個一個住宅のようにオリジナルに作って貰うわけでないため)何かしら家に対して不釣合いに見えるものです。

これと似たものに、エアコンの室外機とかヒートポンプなどの外部に置かれる設備機器なども同様にデザイン性がなく外部に置かれてしまっているのが一般的です。

貴方の家のゴミBOXとかエアコンの室外機などはどのように設置されていますか?

22rfndmde2odji_q.jpg
写真は我が家の外部から見たゴミBOX置き場です。
新築の時に予め、下がコンクリートの土間で、立ち上がりはコンクリートでL型(目隠し)作っておきます。

ゴミ袋(45L)が入るプラスチックBOXが生ゴミ用、燃えるゴミ、缶類の3個入るように作られています。

こうすることで、外部から見てもゴミBOXには見えないのです。市販されているゴミBOXには様々、デザイン性に優れたものもありますが、やはり「はい!・・ここ・・ゴミ置き場です。」・・っといった風にしか見えません。

食事後の後片付けの生ゴミなどは室内に保管しないようにキッチンの脇に外開き窓を開け、簡単に捨てられるので匂いもしないので便利です。




●台所から見た外開き窓と窓を開けてゴミを捨てるところ
22z29tazfnjsqqxu7k.jpg

設計の段階で計画することで家と調和されたゴミBOX(目隠し)が低コストでできます。
予算に余裕があれば生ゴミ処理システムを考えてみてはどうでしょうか?

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居住環境性能契約

これからの住宅には居住環境性能契約も考えたい。

30zjawnja1njlfmtu0mti2nzrd.jpg住宅を商品と考えた場合、その特徴に一つは、よく似た条件の物件はあっても全てが同じという物件はないということです。

同じ一団の土地で同じデザインであっても、日当たりや眺望が異なり、設備仕様のわずかな違いも、必ず価格に反映されます。

土地を決めたり、建築の依頼をする場合、納得もしない物件を安易に契約すると、あとあと高額な手数料がかかる上に手付金を失うなど何もいいことはありません。

それでなくとも、日本人の契約は下手で有名で、現に消費者相談の上位を占めているのが、この住宅に関する契約のトラブルだといわれています。

購入する土地が決まれば、買主は工務店やハウスメーカーに手付け金を払って売買契約を結びます。その後、買主が契約を解除すれば手付金は戻りません。

契約のあらゆる問題は、法的には契約書に従って判断されるため、買主は納得できるまで説明を聞いた上で署名、捺印をすることが大切です。

契約書には、一般に建物の仕様、契約金額、工事期間などが記載されます。こうした大切な事項の全てが契約書に明示されることにより、建て主の不安や懸念に応えているわけです。

ところが。家の形ができるにしたがって、あるいは実際に入居して初めて気づくことも少なくありません。後々のトラブルを避けるためにも、大切なことは契約書に全て盛り込んでもらうようにし、責任の所在が明らかになるように契約を結ぶべきです。

また、性能住宅を建築する場合によく起こりがちなのが、期待した性能が出ないといったトラブルです。いつまで経っても結露が消えない。
思ったよりランニングコストがかかる。

1階と2階の温度差がありすぎるなどですが、この原因を考えてみると、これまで契約事項の中に「居住環境に関する性能」の項目がなかったことが考えられます。

性能を期待して建てる家なのに、性能が出なければ意味がありません。
少なくとも、現在がコンピューターでランニングコストがあらかじめ予測できるのです。

こうした居住環境性能契約を結べば、その性能実現のため、工事施工の精度が、施工側の義務、責任として要求されます。もちろん買主は性能に見合ったコストを支払う義務があります。
繰り返しますが、万一、トラブルが発生した場合は契約書に従って法的に判断されます。

後になったてから「知らなかった」と
泣かないためにも、消費者のプロを目指してほしいものです。

●ちなみに私は以下のものを建て主様にお渡ししております。

この他に添付書類として

①熱計算書
②暖冷房負荷計算書
(暖冷房のランニングコスト)
③結露計算書
④換気風量結果報告書
⑤気密測定結果報告書
⑥熱カメラによる断熱欠損の有無
⑦高性能住宅の住まい方マニュアル等・・・をお渡ししております。


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住まいのトータルパフォーマンス

27zjawnja1njlfmdyzote16a.jpg夏を涼しく過ごすためには、クーラーなどの冷房機を使って強制的に涼しくする方法が一般的です。

現代の都会での住宅の多くは、このような機械に頼った冷房が主流となっています。

省エネルギー対策で、もっとも問題となっているのがこの夏場のクーラーの使用によって、電力使用量がうなぎのぼりに高くなるということです。

夏場の電気使用量は冬の暖房時の電力使用量よりもはるかに大きくなっていて、このような機械的に冷房を極力少なくし、エネルギーの消費を最小限に抑えるためには住宅の性能が、高断熱、高気密仕様の住宅でなければなりません。

トータルパフォーマンスとは、
断熱、気密、計画換気など、住環境を快適に維持していくための施工方法が呼び抜けたり、足りないということがないようにバランスを取ることですが、断熱、気密がアンバランスだと快適な住環境ができなくなります。

住環境はあらかじめ計算して数字で示すことができます。

そうした科学的な根拠にもとで創られる住宅を建ててほしいものです。
充分な断熱、気密化によって住宅内部を夏の暑さや冬の寒さから開放することにより、住宅全体を広く快適に有効に使えることなります。

この場合は全室暖房が基準となりますが、冷房の場合は、全室冷房が理想ですが、日射が入らない開口部からの風や、室内気流を利用する方法があります。

広い家に住んでいても冬、暖房器がある部屋だけ暖かく、またエアコンがある部屋だけ涼しいというのであれば、豊かな生活とか良質な住宅とはいえないし、そのような保温性の悪い住宅に大量のエネルギーを投入して快適性が得られたとしても見かけの豊かさで、エネルギーの浪費になります。

●次世代省エネルギー基準は
住環境と生活が欧米並みに豊かになり、省エネ効果を大きくするためのコンセプトとして位置づけられています。


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室内気候から考える断熱技術(1)

室内の温熱環境と空気の質は
家の断熱、や気密によって大きく左右されます。

この断熱、気密の分野は目視で簡単に見分けることができないためやっかいです。
そのため、建築時からデザインされていなければなりません。
やり直しが難しいだけに、
しっかりと施工することが、快適な環境のデザインに繋がります。

■快適の基本は断熱技術にある。
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(盛岡のN邸 設計:ゆうき設計)

●写真は[E:flair]高性能でありながらローコスト住宅を実現している。
外断熱仕様でコスト削減のため、
内装(天井、壁)の仕上げなしで施工された例

予め、屋根、壁に構造用合板を貼り、
その上に(外側に)プラスチック系断熱材を外張りしたもの。
暖房はピーエスHRヒーター
換気は第三種換気システムQ値=1.7W/m2・k
隙間相当面積C=0.2cm2/m2

断熱の方法は大きく分けて
内断熱と外断熱の二つがあります。

(最近では
Q値1W/m2・Kを目指す住宅では
外内断熱工法(外断熱と充填断熱の複合工法)が注目を浴びています。)
二つの目的はもちろん室内と室外の熱の衡立になって、熱を混ぜない、逃がさないということにあります。
仮に在来の大壁づくりの場合は壁の厚さ105mm~120mmの厚さ分がデッドスペースになります。

細かくいえば、その分が不経済といえるかもしれません。
ただし、蓄熱体として利用できる上、内装材を後で自分で取り付けることもできるメリットがあります。
あるいは仕上げをせずにそのまま利用したり、壁の厚さ分の隙間を利用して棚をいくつも作ることができます。

暖房、冷房を考えた場合は
内断熱の方が内側にくる構造材が少ないので熱の立ち上がり早いのが特徴で、
外断熱場合は壁の隙間分の容積が少し大きいので暖まるまで時間がかかります。

ある一定の時間が経てばどちらも変わらない環境になります。

内(充填)断熱でも、基礎を外断熱して土間にコンクリートで作れば蓄熱体として利用する方法がとれますし、
外断熱でも敢えて床断熱をすれば少しは立ち上がりを早めることも可能です。

もちろん、ドアや開口部は断熱仕様のものが要求されます。

断熱は気密と一緒でなければ、その暖冷房の効果はかなり落ちてしまいます。
防湿層でもある気密層は、室内の湿気を壁の中に入れて構造材を腐らせないためにも必要なのです。

気密を行えば当然空気の質のためには計画換気が必要となります。

新鮮な外気を計画された給気口から取り入れて、
汚れた空気を一括して排出する計量排気型換気システムか、
新鮮な空気をファンで吸って、強制的にダクトで室内に回し、汚れた空気も一括してファンで排気する熱交換気システムがあります。・・・・・・(続く)


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Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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