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オール電化で「古民家再生」

2006/11/30 Thu

昔の古い茅葺の家には土地に合わせた工夫、
昔ながらのパッシブシステムがありました。

例えば岩手の南部曲がり家と呼ばれる形態です。
母屋と馬屋が合体したもので、
大事な馬の様子を家族が居間から眺められるようになっています。
109zjawnja1njlfmjixndiymzdd.jpg屋根は(写真1)
厚い茅葺で断熱効果もあり、茅を葺いていない煙り出しの破風と呼ばれる部分は、必ず馬屋の方についていました。そのため反対側のある炉やかまどの暖かい煙は、馬の背を暖めてから出て行きます。

冬場に使う薪は北側の壁に積まれて、冬の間は薪そのものも断熱材の役目もはたしていました。藁(わら)や籾(もみ)を混ぜた粘土を敷いた土間も保温性のある床でした。
また雪深い地域では自然に雪が落ちるように屋根の傾斜は急な作りになっていましたし、豪雪地帯では積雪によって明かりが途絶えないように高窓を設けていました。

内陸の風の強い地域では屋敷森と呼ばれる防風林を構えたり、板葺きの屋根には石を置いて屋根が飛ばないようにしていました。
そして茅葺の作業は地域住民が助け合って葺きかえをしていました。

現在ではこうした古民家もリォームで茅葺屋根がトタンに張り替えられ、土壁も窯業系サイディング変わり住環境は昔のままで(寒ささ暑さは変わらず)昔の家の面影もなくなっています。

こうした数少ない茅葺古民家の再生に情熱をもって古民家リフォームに挑戦している若き設計士が(美建設計事務所)がいます。)

古民家再生といっても、古い物を単に新しくするといったリフォームでなありません。
基本には断熱、気密改修があって換気と暖房の4要素を組み込み住環境を良くする
オール電化古民家に再生するというものです。

きちんとした知識と経験がないと簡単にできないハードルの高いリフォームです。
外観は昔の家で、室内の住環境は快適空間・・素敵だと思いませんか?

109zjawnja1njlfmjixnji3mjhjoa.jpg写真2は
古民家再生プロジェクトで全国第22回住まいのリフォームコンクールにて優秀賞を受賞した盛岡市金澤邸の居間の完成状況・・・・既存の梁、柱をそのまま利用し介護及び高性能住宅にリフォームした作品。

断熱、気密の施工方法は屋根は居間部分は屋根断熱、その他は天井断熱、壁は土壁そのまま残したいため、内部側から外断熱工法(土壁と発砲系断熱材との間に通気層を設け)、床は発砲系断熱材を根太の間に挟みこみ気密シートを使い気密化を図った。隙間相当面積は1.8cm2/m2で次世代省エネ基準の 2.0cm2/m2をクリヤーしている。

換気は第三種換気システムを採用、暖房は温水パネルヒーターを採用している。
興味のある方はにアクセスしてみては。
(ちなみに私は断熱、気密の技術指導と換気工事を担当しました。)





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テーマ : 住宅・不動産
ジャンル : ライフ

ちょとした気遣いで性能を上げる!

2006/08/06 Sun

写真は外断熱で徹底した高気密住宅にリォームした施工例、
築35年の解体前の住宅とリフォーム完成を写真でご覧になれます。。
12zjawnja1njlfmtyzntu2mz3z_20110411215446.gif「ちょとした気遣いで性能を上げる」タイトルですが
高断熱高気密住宅の性能は(特にリフォームでは)
施工にちょとした気遣いがあるかないかで住宅の気密・断熱性能が変わります。

住宅モデル展示場に行くと断熱性能(Q値)がいくら気密性能(C値)がいくらと次世代省エネ基準を超える住宅の宣伝が当たり前のようになっています。

でも ちょと考えて見て下さい。

車のように工場でパーツをコンピューターを使って組み立てているのであれば性能にも信用性がありますが、住宅は1棟1棟間取りも、外観も違ったものを現場で作って行く訳ですから謳い文句のように同じ断熱・気密性能にはならないのです。

実はこの謳い文句の性能の裏には
型式認定といって、あくまでモデルプランとしての性能値なのです。
若しこのブログをご覧になっていた方で家を建てようかと考えている方!
貴方の家はモデルプランとは異なっている訳ですからカタログの性能値とは違うということを認識すべきです。

謳い文句の性能値より小さい性能値であればいいのですが意外と大きい数値になっていることがとても多いのです。実際に完成後に気密性能の試験を依頼されることが多いのですが目標の数値が出ていないことが多いのです。。

失礼だと思いますが建て主様も施工する側も、もその重要性を認識していないので当然なことです。

認識がないと当然ですよね!

そこで解決する方法は・・1棟、1棟

熱計算をして目標のQ値に達していなければ修正し、気密測定を内装仕上げ前に測定し目標に達していなければ修正してこそ高性能住宅が手にいれることができるのです。

後はちょとした
施工上のちょとした気遣いをするだけで断熱気密性能を信頼性のある確たるものにすることができるのです。

●少し話が逸れてしまいましたが多くの外断熱工法の施工マニュアルでは気密の取り方ははプラスチック系断熱材を貼りつけた接合部の上にテープ処理をし気密処理をしています。

私も20年前の施工では
同じように施工していましたが問題があることがわかりました。

テープの部分で下地に押さえられていない部分は夏冬の寒暖の温度差でテープに伸縮が起こり剥がれてしまうのです。その経験を基に私は以下のような施工を勧めています。

①断熱材を貼りつける前に
下地材に3.2mm厚の伸縮があるパッキンを貼りつけ断熱材を貼りつけます。そしてさらに補助として外部から気密防水テープを奇麗にしごいて貼りつけ通気胴縁で押さえつけます。
これは開口部のふかし枠、サッシとの取り付け部分も同様にします。

②基礎廻りの配管等で貫通した箇所は防蟻用のウレタンを注入します。

③ちなみに断熱材の内面は水蒸気を一切通さないアルミを蒸着されているものを使用。

●何の商品でもそうですがシンプルな造りが価格的にも施工的にも熱的にもメンテナンス面でも良い影響を与えてくれます。

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tag : 気密 断熱 リフォーム

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昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング:技術顧問
(設計事務所:高性能住宅専門)
希林舘自然クラブ(代表)

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