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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

断熱リフォームも通気層工法で

これまでの壁構造は、外壁そのものにいくつもの多くの機能を持たせていました。このため、外からの水に対しての防御は徹底的にコーキング等でシールするしか防水に対して効果は望めませんでした。木造住宅の損傷が大きくなる理由には通気層がない壁構造には内部結露等の大きな問題があることがわかってきました。外壁材そのものに過度の防水性を持たせると、シールが切れた時には、ポンピング現象と言って、風の圧力で水が壁の奥まで侵入してしまいます。外壁の性能は気密性能よりも高い水密性能が要求されます。

通気層工法には大まかに外壁に雨避け、風避けの役割を持たせて外壁の役割を分離させることで、雨漏りのほとんどをなくすることが可能となりました。万一外壁に雨が入ったとしても、通気層を通じて下に落下するので壁の中まで雨が侵入することはなくなります。もちろん断熱・気密層の施工に欠陥があれば通気層があっても、そこから雨水が侵入することがありますので気密処理は丁寧に行わなければなりません。
組写真
内断熱(充填断熱)工法であればタイベックシートの施工には必ず防水テープで防水処理が必要です。意外と多くの現場ではタッカー止めだけの施工になっているようです。写真①の問題点は外壁張られたタイベックシートは防水のために一応下部から上部に向かって施工されているもののジョイント部には気密・防水テープがありません。また横胴縁の施工方法は通気できない施工になっています。
写真②のようにタイベックの施工が丁寧に防水テープで処理されている現場では機能が100%発揮されるので風の影響はなくすることができ、断熱材に含まれた熱を逃すことありません。高断熱・高気密住宅は断熱・気密が高い性能がある分、冬は快適な室内環境も夏に室内に取り込まれた熱は排熱されずオーバーヒートを起こしてしまうことがあります。外壁材は夏の強烈な陽射しによって外壁を熱し、熱は伝導によって外壁を通じて内壁まで伝えるため内壁の表面温度が室温より高くなってしまい不快な体感温度を体験することになります。
そこに外壁材と内壁材[断熱材)の間に通気層があると、いったん熱の伝導を遮ることになり、熱せられた外壁材の熱は通気層を通り上部に排出されます。
外壁材の中には断熱サイディングのように外壁材の裏側にウレタン材があるものは強烈な陽射しがあっても通気層内の温度を和らげる効果があります。
このように通気層は室内の表面温度を高くしてしまうことを防ぐ機能もあるのです。
最も重要な項目で透湿機能を果たす役割を持つ防水透湿シート(タイベック)の存在、タイベックは水を通さずに水蒸気は通す機能があることは周知の通り、これは目には見えないが水の分子よりも小さく、水蒸気よりはるかに大きい穴が開いているためで、この穴を通して水蒸気が排出される機能があります。もともと通気層は壁の中に流れ込んできた水蒸気を早く排出させようと考え出された工法であって壁内結露との戦いの中で生み出されたものです。通気層なしで施工された写真①のようなケースがまだまだ多くありますが、暑さ対策+壁内結露防止になる通気工法を是非標準に採用してもらいたいものです。
(注)写真1の断熱リフォームの施工方法⇒室内側は既存のままにし、外側から既存の外壁を剥がし外側からGW16kg/m3100mmを充填し(防湿シートなし)タイベックシートを張り、横胴縁で押さえて外壁を縦張りに施工する方法になっています。通気胴縁は横に取り付け通気できる施工方法になっていないので通気層の役目は不十分で結露の危険大です。意外と写真①のように施工されている現場は多く見受けられます。


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オール電化で「古民家再生」

昔の古い茅葺の家には土地に合わせた工夫、
昔ながらのパッシブシステムがありました。

例えば岩手の南部曲がり家と呼ばれる形態です。
母屋と馬屋が合体したもので、
大事な馬の様子を家族が居間から眺められるようになっています。
109zjawnja1njlfmjixndiymzdd.jpg屋根は(写真1)
厚い茅葺で断熱効果もあり、茅を葺いていない煙り出しの破風と呼ばれる部分は、必ず馬屋の方についていました。そのため反対側のある炉やかまどの暖かい煙は、馬の背を暖めてから出て行きます。

冬場に使う薪は北側の壁に積まれて、冬の間は薪そのものも断熱材の役目もはたしていました。藁(わら)や籾(もみ)を混ぜた粘土を敷いた土間も保温性のある床でした。
また雪深い地域では自然に雪が落ちるように屋根の傾斜は急な作りになっていましたし、豪雪地帯では積雪によって明かりが途絶えないように高窓を設けていました。

内陸の風の強い地域では屋敷森と呼ばれる防風林を構えたり、板葺きの屋根には石を置いて屋根が飛ばないようにしていました。
そして茅葺の作業は地域住民が助け合って葺きかえをしていました。

現在ではこうした古民家もリォームで茅葺屋根がトタンに張り替えられ、土壁も窯業系サイディング変わり住環境は昔のままで(寒ささ暑さは変わらず)昔の家の面影もなくなっています。

こうした数少ない茅葺古民家の再生に情熱をもって古民家リフォームに挑戦している若き設計士が(美建設計事務所)がいます。)

古民家再生といっても、古い物を単に新しくするといったリフォームでなありません。
基本には断熱、気密改修があって換気と暖房の4要素を組み込み住環境を良くする
オール電化古民家に再生するというものです。

きちんとした知識と経験がないと簡単にできないハードルの高いリフォームです。
外観は昔の家で、室内の住環境は快適空間・・素敵だと思いませんか?

109zjawnja1njlfmjixnji3mjhjoa.jpg写真2は
古民家再生プロジェクトで全国第22回住まいのリフォームコンクールにて優秀賞を受賞した盛岡市金澤邸の居間の完成状況・・・・既存の梁、柱をそのまま利用し介護及び高性能住宅にリフォームした作品。

断熱、気密の施工方法は屋根は居間部分は屋根断熱、その他は天井断熱、壁は土壁そのまま残したいため、内部側から外断熱工法(土壁と発砲系断熱材との間に通気層を設け)、床は発砲系断熱材を根太の間に挟みこみ気密シートを使い気密化を図った。隙間相当面積は1.8cm2/m2で次世代省エネ基準の 2.0cm2/m2をクリヤーしている。

換気は第三種換気システムを採用、暖房は温水パネルヒーターを採用している。
興味のある方はにアクセスしてみては。
(ちなみに私は断熱、気密の技術指導と換気工事を担当しました。)





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genre : ライフ

ちょとした気遣いで性能を上げる!

写真は外断熱で徹底した高気密住宅にリォームした施工例、
築35年の解体前の住宅とリフォーム完成を写真でご覧になれます。。
12zjawnja1njlfmtyzntu2mz3z_20110411215446.gif「ちょとした気遣いで性能を上げる」タイトルですが
高断熱高気密住宅の性能は(特にリフォームでは)
施工にちょとした気遣いがあるかないかで住宅の気密・断熱性能が変わります。

住宅モデル展示場に行くと断熱性能(Q値)がいくら気密性能(C値)がいくらと次世代省エネ基準を超える住宅の宣伝が当たり前のようになっています。

でも ちょと考えて見て下さい。

車のように工場でパーツをコンピューターを使って組み立てているのであれば性能にも信用性がありますが、住宅は1棟1棟間取りも、外観も違ったものを現場で作って行く訳ですから謳い文句のように同じ断熱・気密性能にはならないのです。

実はこの謳い文句の性能の裏には
型式認定といって、あくまでモデルプランとしての性能値なのです。
若しこのブログをご覧になっていた方で家を建てようかと考えている方!
貴方の家はモデルプランとは異なっている訳ですからカタログの性能値とは違うということを認識すべきです。

謳い文句の性能値より小さい性能値であればいいのですが意外と大きい数値になっていることがとても多いのです。実際に完成後に気密性能の試験を依頼されることが多いのですが目標の数値が出ていないことが多いのです。。

失礼だと思いますが建て主様も施工する側も、もその重要性を認識していないので当然なことです。

認識がないと当然ですよね!

そこで解決する方法は・・1棟、1棟

熱計算をして目標のQ値に達していなければ修正し、気密測定を内装仕上げ前に測定し目標に達していなければ修正してこそ高性能住宅が手にいれることができるのです。

後はちょとした
施工上のちょとした気遣いをするだけで断熱気密性能を信頼性のある確たるものにすることができるのです。

●少し話が逸れてしまいましたが多くの外断熱工法の施工マニュアルでは気密の取り方ははプラスチック系断熱材を貼りつけた接合部の上にテープ処理をし気密処理をしています。

私も20年前の施工では
同じように施工していましたが問題があることがわかりました。

テープの部分で下地に押さえられていない部分は夏冬の寒暖の温度差でテープに伸縮が起こり剥がれてしまうのです。その経験を基に私は以下のような施工を勧めています。

①断熱材を貼りつける前に
下地材に3.2mm厚の伸縮があるパッキンを貼りつけ断熱材を貼りつけます。そしてさらに補助として外部から気密防水テープを奇麗にしごいて貼りつけ通気胴縁で押さえつけます。
これは開口部のふかし枠、サッシとの取り付け部分も同様にします。

②基礎廻りの配管等で貫通した箇所は防蟻用のウレタンを注入します。

③ちなみに断熱材の内面は水蒸気を一切通さないアルミを蒸着されているものを使用。

●何の商品でもそうですがシンプルな造りが価格的にも施工的にも熱的にもメンテナンス面でも良い影響を与えてくれます。

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プロフィール

昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング
(高性能住宅設計:技術顧問)
住環境アルテ:代表

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