夏の暑さを防ぐために(植樹、塀などの効果)
前回は「夏の暑さを防ぐには庇が効果があるか?」では庇の出が長いほど窓に入る日差しをカットすることができ、夏の暑さから逃れることを説明いたしました。
一方、冬には庇がない方が日射を住宅内に多く取り込むことができ、暖房費を節約することができるメリットがあります。特に高気密・高断熱住宅は、住宅内の熱を外に逃がしづらい性質があるため、日射を効率的に利用することができ大きな省エネ効果を得ることができます。
ところが
午後12時頃の太陽高度が一番高い時刻では
庇のような日射遮蔽物は有効に働きますが、
14時以降の太陽高度が下がってくる時刻では、
庇だけでは十分な日射遮蔽を行うことができないのです。
●左写真は我が家の遮光ネットで西日をカットしている様子
特に温暖な地域では夏の日射をより多く遮る工夫をしないと日射が入りオーバーヒートを起こしてしまい冷房なしで生活することができません。高断熱・高気密住宅は少ない冷房エネルギーで賄えるにしても結果的に冷房に頼ることになります。
特に夏の西日は庇だけでは日射遮蔽できません。
そこで、その対策として昔ながらの知恵!・・・南や西面に広葉樹を植樹する工夫をするようにしましょう。広葉樹を家の周囲に植えることで(特に窓の前に植える。)太陽高度が下がってくる時刻の日射を和らげることができます。
日射遮蔽による影の位置は、緯度・経度や季節・時刻によって刻々と変わってきます。夏の日射を遮り、冬の日射を取り入られるような位置に、広葉樹などの日射遮蔽物をおくことができれば、省エネには効果的です。(主に昔の農家にあるような茅葺の家の周囲には防風林、防雪林が植えてあって庭にも梅や柿などのシンボルツルー等が植えてあって、それが夏の日差しを遮ることになっていたのです。
夏のカンカン照りの午後でも家の中は(通風もよく日差しが少ないので)とても涼しく昼寝ができたものです。)
左の図は上から見た遮蔽物の効果をイメージしています。
左の青色線は窓を表し、赤線は遮蔽物を表し、
灰色ゾーンは右に太陽があり遮蔽物があるため日蔭をイメージしています。
計算条件は●8月8日
●庇の出は350mm●遮蔽物(木、簾、垣根等)高さ3m、●窓と遮蔽物の距離は2m
上図から順序に
①午後12時
↓
②午後1時
↓
③午後2時
↓
④午後3時
↓
⑤午後4時の遮蔽物の効果をイメージしています。
前回の「夏の暑さを防ぐために庇の効果」では午前11時45分頃から庇の効果がなくなり日射が入るが、この遮蔽物のお陰で午後1時には窓の半分を日射を遮ってくれていることを教えてくれます。
この遮蔽物が広葉樹であれば冬には葉が落ち、簾のように取り外しが可能なのものであれば冬の日差しは十分入ることになり、今度は冬の暖房の手助けをすることになります。
※家を建てる計画では
除外されがちな外回り庭の木々などの遮蔽物は夏は冷房なしでも涼しさを得る効果があるので予算の中に組み入れるようにましょう!
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一方、冬には庇がない方が日射を住宅内に多く取り込むことができ、暖房費を節約することができるメリットがあります。特に高気密・高断熱住宅は、住宅内の熱を外に逃がしづらい性質があるため、日射を効率的に利用することができ大きな省エネ効果を得ることができます。

午後12時頃の太陽高度が一番高い時刻では
庇のような日射遮蔽物は有効に働きますが、
14時以降の太陽高度が下がってくる時刻では、
庇だけでは十分な日射遮蔽を行うことができないのです。
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特に温暖な地域では夏の日射をより多く遮る工夫をしないと日射が入りオーバーヒートを起こしてしまい冷房なしで生活することができません。高断熱・高気密住宅は少ない冷房エネルギーで賄えるにしても結果的に冷房に頼ることになります。
特に夏の西日は庇だけでは日射遮蔽できません。

日射遮蔽による影の位置は、緯度・経度や季節・時刻によって刻々と変わってきます。夏の日射を遮り、冬の日射を取り入られるような位置に、広葉樹などの日射遮蔽物をおくことができれば、省エネには効果的です。(主に昔の農家にあるような茅葺の家の周囲には防風林、防雪林が植えてあって庭にも梅や柿などのシンボルツルー等が植えてあって、それが夏の日差しを遮ることになっていたのです。
夏のカンカン照りの午後でも家の中は(通風もよく日差しが少ないので)とても涼しく昼寝ができたものです。)
左の図は上から見た遮蔽物の効果をイメージしています。
左の青色線は窓を表し、赤線は遮蔽物を表し、
灰色ゾーンは右に太陽があり遮蔽物があるため日蔭をイメージしています。
計算条件は●8月8日
●庇の出は350mm●遮蔽物(木、簾、垣根等)高さ3m、●窓と遮蔽物の距離は2m
上図から順序に
①午後12時
↓
②午後1時
↓
③午後2時
↓
④午後3時
↓
⑤午後4時の遮蔽物の効果をイメージしています。
前回の「夏の暑さを防ぐために庇の効果」では午前11時45分頃から庇の効果がなくなり日射が入るが、この遮蔽物のお陰で午後1時には窓の半分を日射を遮ってくれていることを教えてくれます。
この遮蔽物が広葉樹であれば冬には葉が落ち、簾のように取り外しが可能なのものであれば冬の日差しは十分入ることになり、今度は冬の暖房の手助けをすることになります。
※家を建てる計画では
除外されがちな外回り庭の木々などの遮蔽物は夏は冷房なしでも涼しさを得る効果があるので予算の中に組み入れるようにましょう!
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