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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

高性能住宅は何故?涼しい!

高性能住宅ともなれば、
今までの住宅と違って思わぬメリットがあります。
よく、高性能住宅は「冬暖かく、夏涼しい」と言われます。

夏涼しいは夏に高原にいる時の・・・あの爽やかな涼しさですが・・・

本当でしょうか・・・?(ちょと、理屈を考えてみましょう!)

dc050104.jpg
●寝苦しい!夏の日を想像してみましょう。

例えば、気温が28℃の場合、雨の日には汗がダラダラで寝苦しいのに、晴れた日には同じ28℃の夜は涼しく感じられます。
これは、湿度の関係なのです。
湿度が90%の28℃と湿度が60%以下の28℃では、湿度が同じ28℃でも厚さの感じ方が全然異なってきます。

●何故なのでしょうか?
これは潜熱と顕熱の関係で説明することができます。
それでは「潜熱」とは何のことでしょうか?

●潜熱とは:100℃まで温度が上昇した水は、それ以上温度は上昇しませんが100℃以上になると今度は水蒸気となって蒸発していきます。この蒸発のために必要な熱のことを「潜熱]といいます。

顕熱と潜熱の関係は、氷でも同じことがいえます。
0℃の氷が0℃の水に変化するには80Kal/Kgの熱量が必要です。
この熱量が潜熱といわれるものです。
潜熱とは、このように氷から水へ・・・水から水蒸気へと状態」変化にのみ費やされる熱のこといいます。

それでは「顕熱」とは何でしょうか?
例えば0℃の水があるとします。
これを100℃まで温度を上げるための熱量のことを顕熱といいます。
※参考:1405℃の純水1kgを15.5度℃に1℃高めるために必要な熱量を工業上の単位として、1kcalで表されます。

●除湿すると何故涼しく感じられるのでしょうか?
除湿すると涼しく感じられる理由もまた、この顕熱と潜熱の関係で説明することができます。

人間は、体温を調整するために熱を発散しますが、この時相対湿度が低ければ温度が高くても、汗として熱の発散(蒸発)対流や輻射でスムーズに行われ、不快な感じがしません。
これが除湿による効果なのです。
一方、相対湿度が高い場合は、汗の発汗(蒸発)がスムーズにいかないので潜熱により熱の発散が鈍くなるので不快に感じるという訳です。

●減湿と快適冷房
空気中に含まれる水分を除去し、低湿度にすることを減湿あるいは除湿といいます。
夏の冷房時には、高温多湿の空気が空気冷却器で急冷却される時に結露し、空気中の水分が水滴として分離されて、ドレン管を通じて室外に排出されます。つまり、空気冷却器が減湿器の役目を果たしていることになります。
エアコンで除湿すると、温度は変わらなくても涼しく感じられるのは除湿によって水蒸気に含まれる潜熱が排除されるために涼しく感じられるのです。

このような理由で高性能住宅では温度を下げなくても除湿するだけでも夏の高原の爽やかさ(涼しさ)得ることができるのです。


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tag : 新築断熱気密自然リフォーム日射遮蔽

雪道を転ばないで歩く方法!

今年は去年より多めの雪降りですが
北国地方では雪上を転倒することなく難なく歩くことができます。
それも、走るように早く

一方、何十年ぶりに雪が降った地方の人達は雪を歩く経験が少なく
歩くことに注意を払わないと転倒し口頭部を打って怪我をする危険があります。

そこで転ばないで雪道、アイスバーンを歩くコツを伝授!

岩手山
●冬の岩手山

「雪道を歩く時は、次のようなことに注意しましょう。」

靴は、滑り止めのある長靴やスノーブーツを履きましょう。
特に下底は硬いのはダメ、柔らかいものがお奨め!
(冬用のスタットレスタイヤが雪道に強い理由はタイヤ溝の他にゴムの柔らかさに秘密があります。)

足をすり足の感覚で重心を低くひざをバネにする感じで歩くようにします。
すり足の感覚はスリッパを履き、スリッパが脱げないように歩く感じです。
つま先が先に出て足裏全体でバランスとッて歩きます。


歩幅を狭くして、ゆっくりと歩くようにしましょう。
慣れると早足でも転ぶことはありません。
(私は雪道の滑る度合いを計るためにわざとスケートのように滑って試します。)

また、ポケットに手を入れたまま歩かないようにしましょう。
体のバランスが取りづらく、とっさの場合に手を使うことができないからです。
荷物は手に持たずに、リュックサックや肩から下げるようにしましょう。
手袋をすると、転んだ時の手の保護になります。

一番危険な雪道は湿った雪が固まり氷点下になると路面が鏡面になります。
スケートリンクよりも滑る状態です。

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シロアリと空調未開発動物

ピーエス㈱発行本「人の活動と室内気候」(ピーエスの五季)の中にシロアリについて、とても興味深い記事がありましたのでご紹介いたします。

以下はその抜粋↓

dc0226113 - コピーシロアリのエンタルピ
自分の住む室内気候をいかに快適のコントロールするか、
これはなにも人間様の問題だけでない。
イヤむしろ動物達こそ室内気候づくりの先生だったりすることがある。
例えばヨーロッパに棲むシロアリの一種は、巣の内部の暖冷房に二重三重のシステム開発している。

先ず彼らは、自分たちの身体から発する熱を暖冷房に利用する。
人間も寒ければ体を寄せ合い暖を取るくらいの知恵はあるから、
これは多くの動物が心得ている暖房技術の初歩だが・・・

次が凄い。
彼らは、キノコを栽培して、その代謝熱を暖房に利用する。
熱源を何かの代謝熱に求める、ここまではわかる。

しかし、
そのためにわざわざキノコを巣の中で栽培するというのが凄いではないか。
さらに彼らは、地中深く掘り下げたトンネルから汲み上げた地下水を使って湿度まで調節する。
そしてもっとも驚かされるのは、
彼らの巣そのものが、換気と冷房装置を兼ね備えているということ。

彼らの巣の突起を持つ構造は、酸素や炭酸ガスの量までコントロールする換気作用と、夏の熱気を冷やすクーラーの役目を果たしているという。
と、いうことは、彼らは温度、湿度はもとより、室内の空気の質まで制御する知恵を持っているということ!
それもすべての代謝熱や地下水を利用した自然のエネルギー利用だ。

エントロピだエンタルピだと机上で学び始めた人間を尻目に、
シロアリは数千年前からエンタルピ(ギリシャ語の温める)を実践していたのである。

冬は暖房による乾燥で喉をカラカラさせ、
夏は冷房の効き過ぎで震えている空調未開発動物「人間」を、
シロアリたちはどう見ているのだろうか。
一度聞いて見たいものである。

エンタルピ:  エンタルピとはギリシャ語で<温めるという意味で、空気調和の計算では、顕熱と潜熱の和、すなわち全熱を指しています。
A という状態の湿り空気がBという状態になったとき、そのAという状態の湿り空気が持っていた熱がどれだけふえて(あるいは減って)、Bという状態になった か、そのふえたり、減ったりした量を知る必要があります。このAという空気の持っている熱量あるいはBという空気の持っている熱量を、エンタルピといいま す。
エンタルピとは、ある基準状態を0として測った物体のもつ全熱エネルギーをいいます。P-h線図ではエンタルピの基準値として、冷媒の種類にかかわらず、0℃の飽和液のエンタルピを100kcal/kgとしています。 (参考文献:東京電力/エネルギー辞典)

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イライラする理由

体の中に何も原因が見当たらないのに、何となく調子が悪いといったことはありませんか?
イライラして落ち着かず、いつもと違って安眠もできず、体もダルイ・・・
といったようなことが・・・・。
私たちは、自分では気づかないうちに色んな刺激を受けていて、それによって体の調子が結構あるものです。

275zgmwnzaymdgdq4ojg0odizqw.jpg何故なのか?
建築の立場から考えてみます。

体には体の周りがどうなっているのかを調べる感覚器官が備わっています。しかし、それぞれの感覚器官が刻々と得ている情報のすべてが意識として届けられているのではなく、重要なものだけが選択されて、意識にのぼるようになっているそうです。意識されているものはどんな基準で選ばれるかというと、目新しい刺激、変化する刺激、強い刺激が選ばれるそうです。

この選ぶ作業は無意識の働きによって行われていて、生きていくためにどうしても欠かせない重要な情報については、間違いなく選ばれます。しかし、弱い刺激、一定の刺激、慣れた刺激によって体が悪影響を受けるという場合には、意識にのぼらないために原因がわからないまま調子が悪くなるということになりがちです。

私たちが住む住居では、精神の安定に大きな影響があります。
先ず、部屋のデザインですが、部屋の作りに斜めの線が多用されている場合は神経を刺激しやすいので作業場などに向いていても、休息の場にはあまり向いていません。

配色が調和しないものがあるとか、強い原色が使われているときはやはり神経を刺激し、落ち着かず、イライラしたりします。すっきりと収納しきれないものがはみ出していたり、雑然と物が並べられていると何となく落ち着かないものです。

光の量については、ゆっくり変化した場合は、気づかないうちに適量でなくなっている場合があります。また、コントラストが高すぎても目の疲労を招きます。

騒音、雑音については、慣れてしまうとあまり気にしなくなっていることが多いのですが、実際には、意識にのぼらなくても神経が絶えず働いているために疲労、イライラ、ノイローゼの原因になっていることが結構あります。

温度の変化も序々に変化している場合には気がつきにくく、季節の変わり目などに気がついたときには寒すぎたり、暑すぎたりしていて調子が悪くなっていることがあります。

弱いい隙間風はなかなか気がつかないものですが、体感温度を下げたり、知らないうちに体を冷やしたりして風邪の原因となります。

湿度の変化も余程大きくならない限りは気づきにくいものです。
湿度が低すぎると鼻やのどを痛めやすく、逆に高すぎると壁や床下にカビが生えてきたり、腐ったりして、悪臭の原因にもなります。次第に増える悪臭は感じられなくてもイライラを起こしたり、頭痛がしたり、気持ちが悪くなったりします。

空気の汚れは気づきにくいものの代表的なものですが、酸素不足により頭痛・目まいなどが起き深刻な状態になることもあります。

これについては高性能住宅で適量な換気されるシステムがついていれば安全でしょう。

よりよい生活を送ろうとするならば、私たちは意識的に自らの感覚の足りないところを何かで補って快適な環境を維持しようと努力することが必要になってきます。

そのためには温度計、湿度計、照度計、空気の汚れ検出器などセンサーを備えて時々チェックすることで不都合な事態を避けることができます。

自分の調子や落ち着き具合や集中度など時々チェックして、もし何か不都合にがあれば、原因は何かを追及することが大切です。また、色んな場所における自分の状態を観察し比較すれば、普段は見えない事柄が見えてきます。

自分の快適さ、不快さを確かめて、自分にあった住まい方を考えましょう。



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我が家の「カリン」は地球温暖化防止に役立つ?

カリンの実は果実の中にある褐色の種子に含まれるアミグダリンを加水分解させて咳止め、風邪の諸症状、疲労回復に利用されます。大げさなタイトルですが我が家では地球温暖化を少しでも防止のめに「カリン」を植えています。・・・・・・?


77zgmxmta3mtnhbm4gihqo.jpg写真1昨年の秋の我が家の「カリン」の風景

「何よそれ!」・・・・って
言われそうですが
こんな理由があります。
        
今では当たり前となった高気密、高断熱住宅は
冬暖かい家、夏涼しい家とかで普及されてきましたが本来の目的は世界的に問題となっている地球温暖化防止のためのCO2削減するための住宅の普及でした。


日本の住宅は隙間だらけで、無断熱の時代にはCO2は問題にならなかったのですが防寒と健康上の問題から隙間をなくし断熱を強化した結果北欧の住宅を見よう見まねで作った結果もあって、床下とか断熱材の壁の中に内部結露を発生させてしまいました。

その結果木材を腐朽させて景気がよかった理由もあって、20~25年で住宅を建て替えするといった事が行われてきました。

住宅を建てる場合は新たに山の木を伐採しなければなりません。
ご存知のように自然の木は二酸化炭素を吸収して酸素を供給しています。
これが破壊されるということはCO2が吸収されないでどんどん増加するということになります。
又住宅に使われる様々な建材、設備機器を作るのにも多くのエネルギーを利用しなければなりません。

そのエネルギーがCO2を増大させる要因の一つとなっているのです。

どんな住宅でも多かれ少なかれ冬には暖房に頼ります。
また夏にはエアコンに頼っているのが現状です。

そこで「カリン」の登場です。

実は「カリン」でなくてもいいのですが(広葉樹であれば)

77amlsexv1dgfrdvvg.jpg写真2「カリン」の効果とは?
室内側から見た庭ですが南西の方向に意図的に「カリンを」植えてみました。

夏には「カリン」には青々とした葉が沢山つき、夏の日差しをカットしてくれます。
更に窓上にある格子状の庇も日差しをカットしてくれます。

格子の出幅(長さ)は夏の太陽の高さ(角度)で決定します。
冷房使用の低減です。

冬には「カリン」の実だけ残し落葉することと、冬の太陽の角度は低いため
庇の出がこのくらいあっても十分に日差しが入り、暖房費を低減することができます。


●こんな理由があって「カリン」は地球の温暖化防止に少しは役立っているのです。




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高性能住宅の基本とは?

欧米では100年住宅も珍しくないのに、
短命な住宅が多いのも日本の特色です。

長い年月を経て育った木が、僅か20~30年で寿命を迎える住宅のために伐採されている現実も無視できません。夏の暑さや、冬の寒さのために、大量のエネルギーが消費される住宅もエコロジーとはほど遠い存在といえます。

新しい工法がたくさんある一方で、「「高断熱、高気密」「高性能住宅」「オール電化住宅」「ゼロエネルギー住宅」の言葉だけが先走りして、未熟な技術が無秩序に建てられるケースが目立ちます。

特に「坪何ぼ?」で建てられた住宅です。

58zjawnja1njlfmdq2mjy0mzni.jpgその結果、結露や酸欠、汚染物質や有毒ガス、カビ、ダニによる人体の悪影響といった、およそ快適で健康的な住環境に逆行するような現象も数多く起きています。

(特に5~10年前に高断熱、高気密として建てられた住宅では、不快で省エネになっていない住宅が数多くあって、この頃クレームとして様々な現象を起こしています。)

これらは「断熱、気密、換気、全室暖房」の4つのバランスがとられていないことに原因があります。
特に換気の風量が大雑把、暖房では局所暖房で創られた住宅が多いのです。
「換気」「全室暖房」の欠如した高断熱、高気密住宅は室内の空気を汚染させるばかりか、カビや、ダニが生息する原因を作ってしまいかねません。
その上壁体結露を発生させて構造体の腐朽を促進させてしまうことすらあるのです。

58zjawnja1njlfmtq0mzg1a08.jpg4つのバランス「断熱、気密、換気、全室暖房」がひとつでも欠落してはならないのです。
もっとも、住宅の性能だけが住まいづくりの目的では」ありません。
外観や間取り、空間など住宅の快適性を決定づける要因は他にもたくさんあります。
家電製品や車にも最低限度の性能が求められているように、住宅にも性能を求められても当然だと私は考えています。
その結果、最小のエネルギーで最高の快適さを得ることは、地球にとってもやさしい行為だと思います。




58zjawnja1njlfmdq4mzuzave.jpg●高性能住宅を実現するための手法は数多くありますが、その最大のポイントは結露と湿気というハードルを確実に乗り越えられるか工法であるかということになります。

これまで投稿したように、屋内の湿度が高くなると結露発生の原因にもなります。

結露が発生すると、布団や衣類が濡れたり、大切な家具も傷めてしまいます。
結露はまた、人間の健康にも大きな影響を与えます。
ダニの繁殖は相対湿度60~80%になると始まります。
ダニは生きている時の排泄物で被害を与えるだけでなく、死骸となっても、気管支喘息やアレルギーの原因となります。

結露がおきやすい住宅は20~40種類、1000万匹以上のダニがいるといわれます。
せっかく建てた家で、不健康になり、しかも住宅ローンが終わる頃寿命というのでは何のなめの新築だったのかわかりません。

この結露という大敵から住宅を守るためには、
結露の起きない性能を持った住宅を建てることが基本中の基本なのです。


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温湿度計の様々

温湿度計には用途に応じて様々な種類があります。



45epfnjsqqxrvh.jpg
写真1:内外温度計
外気温と室内の温度を同時に測定できるものです。
外部の温度は建物から放出される輻射の誤差を防ぐためにセンサーは自由に設置できるようになっています。
建物の住環境を調査する上で必要な温度計です。
また長時間設定して最高と最低の温度を読み取る事ができます。
(写真では外気温-1.2℃室内温度21.5度を示しています。)

写真2:露点温度計
この温度計は温度と湿度の関係から露点温度を瞬時に測定できるものです。
結露麩発生の原因を解明するため欠かせない機器です。

45y5fnjsqqxqra.jpg写真3;長期温湿度記録計
1秒~60分間隔で最大3ヵ月も記録でき、回収後はパソコンでデーター表を作成することができるものです。
生活スタイルでの結露の発生状況がよくわかる優れものです。

写真4:表面温度計
この機器は壁、天井、床等の表面部分の温度を測定器できるものです。
計測するポイントはレーザーによってレーザー光をあてた部分を計測します。
建物の断熱性能を知るためのには「熱カメラ」での解析が手っ取り早いのですがこの機器でも十分知る事ができる優れものです。


45dpfnjsqqxrff.jpg
写真5:家庭用の時計付温室度計
写真6:家庭用の温湿度計
これらの家庭用は価格によって精度に誤差があることを納得して購入する必要があります。温度は2℃前後高く、相対湿度5~10%が低い数値で表示されるようです。

●よく湿度では高くてジメジメしたクレーム相談では多いのですが、
市販された湿度計をみて低すぎるとのクレームもあります。
こんな時には、精度の高い湿度計で測ってみていただくと・・・
「そういえば、快適な感じがする・・」と変に納得してもらうことがしばしばです。

[E:wink]計測器に頼って判断するのではなく、あくまで自分自身の体感で、快適か不快かを判断すべきです。
(年令、身体の調子によって温湿度の体感は変動します。)


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住まいと人と温度の関係

最近の住宅は高性能住宅ともいわれるように、
気密とか断熱性能の良し悪しで暖冷房の負荷を低減する方法が計画的にできるようになりました。

44zjawnja1njlfmduzntuzn57m.jpg
しかし、機械任せでエネルギーも使い放題では、家計にも負担がかかるし、大きな意味では地球に負担が大きすぎます。快適なことと、室内が暖かすぎたり、涼しすぎたりすることとは違うと思うのです。

ではエネルギーをできるだけ抑えてシーズンを通じて快適な居住空間をつくるにはどうしたらいいでしょうか?
それには先ず、住まいと人との温度の関係を知ることが大切です。

●熱を感じさせる仕組みとはなんでしょうか?
最初から少し専門的かもしれませんが、よく考えて見ると熱が伝わるメカニズムも私たちはよく理解していないことがよくわかります。

そこで基本的なことを理解して住まいと人との関係を考えてみたいと思います。


熱の移動には伝導、対流、輻射があります。
人体の場合、ここに蒸発が加わり4種類の方法で外部との熱の移動を行います。
1・伝導:温度差のある物質と物質の間や固体内で発生する熱移動のことを伝導といます。

熱は普通高温部から低温ぶに流れます。
流れる熱量は温度差に比例して距離に反比例し、その物質の伝導率を掛けあわせることで計算できます。

これを「フーリエの法則」といいます。

冷たいものに触れると身体が冷えてくるのは、この伝導によるものなのです。
物質にはそれぞれ固有の熱伝導率があって、熱伝導率が大きい物ほど熱を伝えやすくなっています。ちなみに硝子やコンクリートなどは熱を伝えやすく板硝子は断熱材のウレタン材に比べると28倍も熱を伝えやし性質を持っています。

2・対流:自然対流と強制対流があります。
室内の空気など、温度差によって自然に発生するものが自然対流です。
暖かいものは浮力によって上昇し、冷たいものは下降します。
暖房すると、よく上の方が暖かくなるのは、この原理によるものです。

一方、温風暖房器やエアコンなどの外力によるものを、強制対流といいます。
気流の速度が速いほど移動する熱量が多くなります。

3・輻射(放射):光や熱が物体から四方に放出されると、あるいはそれが一定の速度で空間を進行する現象を輻射といいます。
太陽光や電気ストーブの熱は、この輻射によるもので、伝導と同様に温度の高い方から低い方に流れ、通過する漁は温度差によって異なります。
伝導のように直接接することがなくても熱が動き、対流と異なって方向性があるのが、輻射の特徴といえます。

4・蒸発:やかんのお湯が湯気となって蒸発することはご存知のこと。
高温時、人間の発汗も同じで、高温時、皮膚表面から出た汗が蒸発することによって、気化熱が奪われ、皮膚表面jから放熱されて体温調節が行われています。
夏でも冬でも微量の発汗による温度調節が行われています。


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住まいのトータルパフォーマンス

27zjawnja1njlfmdyzote16a.jpg夏を涼しく過ごすためには、クーラーなどの冷房機を使って強制的に涼しくする方法が一般的です。

現代の都会での住宅の多くは、このような機械に頼った冷房が主流となっています。

省エネルギー対策で、もっとも問題となっているのがこの夏場のクーラーの使用によって、電力使用量がうなぎのぼりに高くなるということです。

夏場の電気使用量は冬の暖房時の電力使用量よりもはるかに大きくなっていて、このような機械的に冷房を極力少なくし、エネルギーの消費を最小限に抑えるためには住宅の性能が、高断熱、高気密仕様の住宅でなければなりません。

トータルパフォーマンスとは、
断熱、気密、計画換気など、住環境を快適に維持していくための施工方法が呼び抜けたり、足りないということがないようにバランスを取ることですが、断熱、気密がアンバランスだと快適な住環境ができなくなります。

住環境はあらかじめ計算して数字で示すことができます。

そうした科学的な根拠にもとで創られる住宅を建ててほしいものです。
充分な断熱、気密化によって住宅内部を夏の暑さや冬の寒さから開放することにより、住宅全体を広く快適に有効に使えることなります。

この場合は全室暖房が基準となりますが、冷房の場合は、全室冷房が理想ですが、日射が入らない開口部からの風や、室内気流を利用する方法があります。

広い家に住んでいても冬、暖房器がある部屋だけ暖かく、またエアコンがある部屋だけ涼しいというのであれば、豊かな生活とか良質な住宅とはいえないし、そのような保温性の悪い住宅に大量のエネルギーを投入して快適性が得られたとしても見かけの豊かさで、エネルギーの浪費になります。

●次世代省エネルギー基準は
住環境と生活が欧米並みに豊かになり、省エネ効果を大きくするためのコンセプトとして位置づけられています。


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急がば回れ!

15y29udjawodehbw.jpg写真1:岩手県和賀源流の奥の支流にある滝

若い頃の私は非常に源流釣りにのめり込んでいた年代でした。
人知れず奥深い源流を目指し大イワナを釣り上げることを夢見て休日には必ず奥深い源流に立っていたのです。

昔の和賀源流はその上流に行くための林道もなかったためダムの手前に車を止め、ダムの下流を対岸に渡り藪を漕ぎ降りやすい場所を見つけてそこからスタートしたのです。
さて当時は人も拒むほどの深い源流だったのでイワナも濃く入れ食い状態だったのです。







15zgmwndi5mti0ki9dkk4xkcmk.jpg写真2:27cmのイワナ」
25cm以下はリリースと決めても数多く釣れたものです。

源流の魅力は海釣りと違って、刻々と釣り上がるたびに廻りの情景に変化があることです。「この先はどうなっているのか・・・・」と未知の風景を覗きたくなり、奥奥と知らずにの内に時間も忘れて進んでしまいます。

上流に行くほど絶壁が続き、その絶壁には滝があったりして見事な景色にはうっとりさせられます。
整備された観光地では見ることがない自然に作られた光景に感動しながら見るといった感じです。

源流は深い山間をクネクネ蛇行して流れています。
浅瀬があり、泳がなければ対岸に渡ることができない深さであったり、急流があったり、滝があったり、崖があったり渓流にない険しい形相になっています。

●初春の雪代で水が多く、冷たかった時の釣りの事!

この和賀源流で赤渕ダムから2時間程の上流地点で両サイドが崖になっていて泳いで対岸に行かなければ上流に行くことができない場所があるのです。

夏~秋には比較的に水も暖かいので泳ぐのですがこの日は初春のため冷たいのです。
そこで泳がず崖をへずり(岩とか草木に這いずる様)ながら上流に行こうとしたのです。

崖は岩場ですから表面が濡れていたり苔が生えていて滑りやすくなっています。
山岳道具は一切ないのでロッククライミングではなくフリークライミングでよじ登って上流に移動することを試みたのです。
背中にはリックサック、左手に竿を(たたまないで)持ったままで登ったのです。

一歩一歩・・・岩場の草木に掴みながら一歩一歩・・・・時には少しだけ突き出ている岩を掴みながら一歩一歩・・・上がりながら左にへずりながら進んだのです。
水面から6m地点で突っ張っている足が滑ったので咄嗟に右手で掴んでいた草を強く握りました。

・・・しかし・・・その草はいとも簡単に抜けてしまったのです。
あっという間でした。
(ズルッ・・ザザザ~)という感じに滑ったのです。

あわてて付近の掴む物を無我夢中で手探りで・・・・小枝を一瞬掴みました。
ところが体が仰向けになってしまったのです。
その状態で一気に下まで滑落です。

・・・がある地点で運良く止まりましたが息が出来ないくらい苦しいのです。
(本当に呼吸ができないのです。)

男でなければわからない苦しみです。
30分位の時間が何時間も何時間も経ったような時間に思えて「死ぬかも知れない」と思ったのです。

実は滑って止まったところには握りこぶしより少し大きい岩があって、それが股の間に挟まり偶然にも止まったのです。

・・・そうです!・・・・
男の大事な部分を強打してしまったのが原因で苦しかったのです。

●こんな事があってから
一人での源流釣りはパッタリ行くことができなくなりました。
「何で安全な迂回コースを捜さなかったのか?」と
「急がば回れと言うではないか!」。。。反省しきりです。

住宅を建てる時も同じことが言えそうです。
急がないでじっくり検討する。
納得したところで
契約することが大事だという・・釣りに例えた教訓でした。


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プロフィール

昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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