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住まい環境プラニングは国内唯一の高気密性能を担保できる気密施工マイスターを育成する設計事務所です。 高性能住宅の熱環境分野に携わって28年、理論と実体験に基づいて省エネ住宅の開発研究、普及に努めております。住宅に大切な結露対策は得意分野、結露のトラブルも解決いたします。

日経ホームビルダーの2016/4月号に掲載されました。

日経ホームビルダーの4月号に「24時間換気があるのに換気不足」のテーマで掲載されました。
結露といえば寒冷地に起こるものと思っている人がいますが、今回は温暖な省エネ区分5地域に建つ築2年目の住宅が「2階の寝室に結露する?」といった事例を取り上げて解説していますので結露防止の参考にしていただきたいと思います。
掲載内容については日経BP社に著作権があるため、詳細に触れれませんので興味のある方は日経BP社にお問い合わせ下さい。組写真

日経BP書店ホームページ↓↓
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/books/hb/20150218/692269/

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tag : 結露換気新築断熱気密リフォーム

無料相談(換気扇が原因で結露?)


(この記事は2007年8月に投稿したものですが、無料相談にこれに類似したご相談がありましたので再投稿となっております。(改善に参考にしていただければと願っております。)

換気扇が壊れている!・・・カビが生えたのは換気扇が欠陥だからではないのか?
と建て主はカンカンです。(当然です。)
そこで調査してほしいとA県の地元ゼネコンの建築部長から電話依頼ありました。
この現場は引渡しをしてから1年しか経過していないようなので換気扇の機器そのものが故障であれば1年以内ですから十分無償で交換できます。チェックして新品の換気扇を手配さえすれば1週間以内にでも解決しそうな調査ですから、私に出番はないように思えます。
換気扇をつけた業者さんにお願いしたら・・・解決ですよ!」
いや、換気扇だけど、その換気扇の能力をチェックしてほしい・・」ということでM様邸にお邪魔いたしました。
設計は主に店舗とかビルを設計する超有名な設計事務所さん(東京)だそうです。住宅雑誌の載っていた「住宅○○賞」の受賞をみて、わざわざお願いしたのだそうです。

「これ!本当に設計事務所が設計、監理した住宅???」
(正直いって、フランチャイズの建売住宅にしか見えません。)

インターフォンを鳴らします。「ピンポ~ン  ピンポ~ンピンポ~ン」
(いくら・・工事に係わっていなかったからといっても、クレームで行くのですから気分ががいものではありません。)
インターフォンを鳴らすと、「ようやく来たか!」という感じの怒り顔でご主人がお迎えです。(歓迎はしないが、欠陥と思われる箇所を直して貰うためには、しかたがない・・・・というそんな様相です。

dc031707.jpg
名刺を交わして、訪問の主旨を説明。
そこで、部長とご主人が他の手直し工事の打ち合わせをしている間、私は調査をすることにしましました。

先ず、一番目に確認しなければならないのは、
第三種換気システムの吸気口部分(汚れた空気を吸って、排気する所)の排気量を風量測定器で吸気する量を測定してみなければなりません。測定は1時間に何m3排気されるかを瞬時にデジタルで読み取ることができます。

一般的に設置される台所、トイレ、クローゼット、浴室等の天井の白いグリルに写真のように当てて風量を測り、その合計が建物の容積の半分の排気量であるかどうか?を確認します。
↓こんな提出書類(一部分)になります。
183zgmwmza4mdfhbm4gicipq5cumski1a.jpg

ところが測定結果では十分な換気量(排気量があることがわかりました。カビが生えた(和室の畳)のは換気量不足の原因であるとは断定できません。
それでは、・・・何か?
思案中にご主人から声がかかりました。
「見る所が違うでね~の?」「換気扇はこっちだべ!」
といって指を指したのです。

183zgmwmjexmdrhbm4gicipq5cumskekq.jpg何と!指をさした所は外壁面に取りつけられる給気口(外気を取り入れる所)です。
その換気扇のモーター音がしない。・・・・というのです。
「手を当てても風の出入りが全然ね~べ!」
(交換してけろ!)ということのようです。
ご主人は、この給気口はトイレ等につく換気扇(パイプファン)と同じく排気するものだと勘違いしているようです。
「あの~!これは換気扇ではないんですが・・・」
「ん・・・・!!」

そんな訳で、この給気口の説明をすることになりました。
(しかし、その給気口に手を当てても風の出入りがない・・って言てったな・・・それは、おかしい?)

説明する前に給気量も測ることにしました。
(この給気口は、およそ各部屋に1個以上外壁面に設置されています。開閉時時にパッコンと音がすることからパッコンとも呼ばれているものです。)

184bgrz47kkf4d9w.jpgその測定結果は・・・・・・何と! 
給気量・・・・・・はゼロ(0m3/h)なのです。
給気量はゼロ?(0m3/h)とはどういうことなのでしょう?
先の測定では、吸気量(汚れた空気を排出する風量)は建物の容積の1/2の入れ換えがあることが風量測定の結果でした。

ところで、この住宅の暖房はセントラルヒーティングとFFヒーターの併用になっています。
お邪魔した時は室内は暖かく、あまり気にしなかったのですがパネルヒーターに触ってみると異常に熱く感じられたので建物の断熱気密性能には疑問に思ってしまいます。(火傷する少し手前の温度:触って「あっつい!」といって手を引っ込める・・・そんな熱さです。高性能住宅の全室暖房のパネルヒーターの表面温度はぬるま湯に触るそんな熱さなのです。


そういう訳で室温が同じ20℃前後の暖かさであった場合には建物の断熱気密性能のある程度の良し悪しは、このパネルヒーターの表面温度の高い、低いで判断できるのです。
そこで、断熱気密性能も調べることしました。
しかし、気密測定器も熱カメラも持ってきていませんから、目視で判断しなければなりません。
そこで天井と床下に潜って調査することにしました。

184rfndmdmznjmoj0oqrjepb5a.jpgこれは天井の断熱材(GW200mmのブローイング吹込み)ですが指を差している部分は間仕切間の隙間部分(気流止め)です。防湿シートを張っているものの、隙間部分の先張りシート(気流止め)がないことと、接合部はテープなしですからスカスカの低気密住宅になっています。




184zgmwmza3mdfhbm4gicipq5cumskoj0oq.jpgどの部分かというと、左の薄ブルー色の部分上が2Fの間仕切部分(気密住宅でない場合は、この隙間にGWを折り曲げて気流止めにすることになっています。)下の部分は1Fの間仕切間の先張りシートを表しています。

その先張りシートがない訳ですから、この間仕切間は煙突状態になって、外気が走っていることになります。
当然この間仕切には室内ですから断熱材は充填されていません。気密シートは全体に施工してあるものの、接合部のテープ処理が一切ないようなので、気密測定をしても測定不可になることだと思います。






184rfndmdmznjgoj0oqrjepdlg.jpg同じく、こちらは床下の土台付近です。
赤線で示している部分に土台先張りシートがありません。
床下にはプラスチック系断熱材があって、その上に気密シートがあるものの、外壁側のシートと床のシートとは接合部にテープ処理もない状態です。(黒くなっている所は内部結露発生で土台にカビが発生しています。)

カビの発生原因はこの部分を見てもわかるように
気密住宅ではなく、低気密住宅なため隙間があちこちに点在し、あちらこちらの隙間、特に吸気口の付近の隙間から多く給気されているため、せっかくの計画換気の換気経路が計画通りにならず、パッコン(給気口)から外気を入れることができなく室内の空気が滞留しているのです。
(例:ストローが気密住宅とすれば、吸う方と吸われる口が1個なので給と吸が明確ですが、そのストローの途中にに針の穴が無数に空いていた場合は、先端の口からは100%の給気ができません。その状態がこの現場には見られるのです。)

だから給気量はゼロ?(0m3/h)だったのです。

ということで結論!!
カビの発生(特に和室の畳の間仕切~外壁廻りの畳に多く発生)は低気密住宅であるがため、換気ルートが切断され空気が滞留、また断熱材の施工不良による内部結露~表面結露の発生~カビの発生と連鎖的になったことが原因でした。
しかし、このことをゼネコンの建築部長に後日書類で報告しましたが建て主様に報告されているか疑問です。また有名な設計事務所の設計監理なのに監理されていないのも疑問。

「参考」気流止めの方法






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tag : 結露新築断熱気密換気

結露防止の4原則

冬になると結露で悩まされる住宅、アパート、マンションにお住まいの方からのご相談が増えます。
そこで、結露を起こさない基本的な住まい方を勉強しましょう!
結露を起こさないためには結露防止の4原則というものがありますので、この原則に沿って原因と解決を考えてみましょう。

結露防止の4原則の1
①湿度のコントロール(室内の湿度の上限は60%前後までコントロール) 
家の中で湿気を出す要素はたくさんあります。
conv0002.jpg 例えば、イメージ的には左図の炊事、洗面、洗濯、洗濯し、入浴、暖房、加湿器、鍋物から出る水分などです。
これらは生活する上で絶対にやめるわけいきませんが、こんなことが頻繁にあれば、むやみに出さない意識が必要です。

湿気のコントロールができていない家庭の多くは洗濯物を室内で干している例があります。
脱水した洗濯物には、乾燥している時の衣類と同じ量の水分が含まれています。
conv0003.jpgそのため、(表1を参照)例えば冬に、6畳の室温を21℃にしている場合は661g湿気を含むことができますが・・・jこの状態のまま18℃になる部分があると、そこに含むことができる量は555gなので、その差し引きの106gが結露として現れます。
このように湿気量は室内の大きさ(体積)によって含むことができる量が決まっていますのでその量を超えると低温の部分で露点温度に達し、結露が出てくることになります。

ちなみに(表2を参照)では、パジャマは230g湿気があるので枚を6畳で干してもOKであっても19℃に室温が下がると結露が出ることになります。


しかし、どうしても室内で洗濯物を干さなければならない時には室内に湿気を出さない衣類乾燥j機などを使うようにすることが大事です。

室内の湿度で問題となるのは、急に湿度を下げると身体によくないと言われますが、1週間以上かけて少しづつ下げると体調を悪くすることはありません。
あまり湿度を低くすると風邪を引きやすくなったり、静電気で不快になるのでよくないと言われますが・・・・それは30%以下の低湿度であって、40~50%ではそのような影響はありません。
最大でも60%を超えないようにコントロールsれば結露防止になります。

結露防止の4原則の2
②換気の促進
①のように洗濯物など発生させてしまった湿気も、すぐに室外に出してしまえば結露は起きません。
したがって、常に換気を心がけ、窓や換気扇を有効に使うようにすることが大事です。

冬に結露に見舞われるという家の最も多い原因には換気がされていない例がとても多くあります。
計画換気システムがあって24時間常時換気がされていても結露が出る場合は換気量不足(室内の空気の入れ替わり=換気回数の不足)ですが、従来の住宅では主に換気扇は風呂(局所換気扇)、トイレ(局所換気扇)、台所(レンジフード)設置されていても、ほとん使われることがなく、使われても使用時間が短く、思ったほど湿気量を室外に排出されることがありません。
やむを得ずファンヒータなど開放型ストーブを使ったり、洗濯物を干す場合は窓を大きく開けて換気するのが最も効果がある方法です。
特に冬は室温と外気温の差が大きく、室外の湿気の量が少ないので熱も湿気も室内から室外に移動するため大きな効果が期待できます。

窓を開けれない場合はレンジフードを廻すなどして積極的に換気する必要があります。
レンジフードは炊事する時に使われるものですが、排気量がとても大きいので咄嗟の排気にはとても便利です。

結露防止の4原則の3
③空気の流通を図る。
conv0006.jpg外壁面に接している部分に家具を並べると、家具の裏側は空気の流通が悪くなるので、温度が低下して結露が出やすくなります。
どうしても外壁側に置かなければならない時には左図2のように5~10cm程度隙間を空かせて置きましょう。
また、できれば家具の下にはスノコを敷いて下側も空気の流をよくしましょう。
(この場合には地震で倒れないように家具を鴨居などに固定することを忘れないようにしましょう。)
壁や外気に面する場所の押入れは空気の流通が悪く、湿りやすい所なので布団などが壁や床に接しないようにスノコを敷き空気が流れるようにすると効果的です。

結露防止の4原則の4
④室温を適温に保つ
室温は20℃前後の適温をキープし、家の中で低温の場所を作らないように心がけます。
暖房時に室温を高くしすぎると、湿度が下がって乾燥感強くなり、加湿しなければ快適にならなくなります。
こうなって加湿をすると、今度は空気中の湿度の量が多くなり、暖房を止めて室温が下がった時などは結露しやすくなります。

結露は冷えた所に発生しますので、家の中をできるだけ低温の場所を作らないようにしましょう。
特に冬は全室暖房をしたいところですが、高断熱・高気密住宅でない場合は、なかなかそうはできませんので、できるだけ家の中で温度差が激しくならないように気をつけます。
例えば暖房している部屋のドアを閉めても、ドアの隙間から暖房していない部屋に暖かい湿気を含ん空気が入り込み結露を生ずることがあります。
そのため暖房室の押し入れや襖などできるだけ開けて家全体を暖めることが結露防止になります。

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tag : 換気結露

換気計画でのレンジフード対策

レンジフードのファンは24時間換気システムのファンの能力より大きいのが一般的です。
そのため、レンジフードを回すと室内の換気バランスが崩れてしまうのが欠点でした。気密性の高い住宅は玄関のドアが重たくなったり、住宅の間取りによっては換気経路がバラバラになることもあります。

一方、気密の低い従来の住宅では隙間だらけで、それほど問題にはなりません。
高気密住宅でのレンジフードの取扱には十分に配慮する必要があります。

737zgmwnzixmdeoj0oqrjepki9dkk4xkv8x.jpg室内の圧力バランスを崩さないようにするためには同時給俳タイプのレンジフードを取り付けるとよいでしょう。
但し、給気口と排気口の取り付ける位置はショートサーキットが起きないように十分離して設置することが大事です。
最近、私はショートサーキットを防ぐために給気は外壁通気層を利用することをお勧めしています。
そのため外部から見て給気フードはなく、排気フードしか見えません。

737zgmwnzixmdeoj0oqrjepki9dkk4ykv8x.jpg排気タイプのレンジフードでは、排気量が多くなると給気口からの給気量が増加してしまいます。そのため寒い時期ににはその給気口付近は冷気を感じ不快な室内環境になってしまいます。
(この排気タイプのレンジフードを採用する場合には、給気口に給気量をある一定の量を給気しない調節機能がついた給気口を使ったり、給気口の真下に暖房機器を置くことで冷気を和らげるようにするとか、レンジフードの壁面近くにレンジフード用の給気口(同時給俳の役目を果たすように)をつけるなど工夫が必要です。

※ただ、この排気型レンジフードのほとんどは密閉ダンパーがついていないため未使用時には給気口になってしまうのが欠点です。そのため冬季にはレンジフード付近は冷気が入り寒い空間となってしまうのでお勧めできる方法ではありません。同時給俳型レンジフードは少しコストが割高になりますが・・・こちらを使うようにするべきです。)

最近は高気密・高断熱住宅を基本とするることは当たり前になっていますが、このレンジフードに関しては意外と意識が薄く、同時給俳のレンジフードを設置している建築業者が少ないように見受けられ残念に思います。


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tag : 換気

断熱ビフォーアフターの結露(1)

寒きなってきますと、無料相談コーナーにリフォームについての(不具合)相談が増えています。

最も多い相談は「断熱リフォームをすると結露が出ない!と言われて契約したが以前と変わらず結露が出る」と言った内容が最も多くなりました。

その例の内容と原因をを列記すると
①換気されているが換気不足が原因で結露発生。
②基礎断熱にして床下を土間床にしたら以前より結露が発生。
③全体の換気量は確保されているが換気の経路が確保されていないため部分的に結露発生。
④暖房機器の選定間違いのため結露発生。
⑤低気密のため結露発生。
⑥断熱欠損(施工ミス)のため結露発生と続きます。

742zgmwmza0nth19a.jpg①の換気がされて換気量確保されている場合の結露は工事水であることの原因が高いのです。
未乾燥材やコンクリートから出る水分は非常に高く、1~2年経過しないと工事水が抜けないことがあります。

特に冬近くに完成した住宅はこの傾向が強いので、換気本体を早めにつけて施工途中から運転すると水蒸気を多量に排出してくれます。
(ダクトの配管を後にしても換気本体だけを先につけて仮設電気運転するとよい。)

また、換気量が確保されていても窓の断熱性が低い時、ペアガラスのアルミのスペーサーなどはガラスの性能が高くても結露することがあります。
また、予算の関係で既存のアルミサッシをそのまま使いガラスだけをペアガラスに替えた場合には表面温度を相当高くしないとアルミサッシ枠には結露が出てしまいます。
これは換気システムの問題ではありません。

また②の基礎断熱土間床にリフォームする場合には気密性能、断熱性能が高くなればなるほど床下は結露に侵される危険があります。
新築と違って数か月の養生期間を置く訳ではないので床下に換気システムの排気口を数か所つけるか、あらかじめ断熱・気密型の基礎換気口を取り付けて工事中と2年くらいは冬と梅雨時以外は極力開けて通風させる必要があります。

742zgmwmze2mdt29w.jpgまた、以前に数回投稿しましたが排気量不足には防虫ネットがついているため埃が付着すると換気量が半分に以下になってしまいます。
防虫ネットは取り外しして24時間連続換気を行います。
(防虫ネットは虫が入ることを防ぐためですが連続運転では排気力で虫は一切入ることはありません。そのため局所換気扇であっても防虫ネットを外して24時間換気をすることをお勧めいたします。)

次に③の換気経路の確保ですが
室内の換気経路を確保する場合にはドアのアンダーカットが一般的です。
経路が万全でもこのアンダーカットの幅やガラリの幅が少ないことと工事水が原因で結露が出たことがあります。

トイレや子供部屋のアンダーカットは最低でも幅10mm以上は確保しましょう。
ガラリやスリットも同様です。
幅10mmの隙間は圧損抵抗により。実際の開口面積の半分しかありません。
10mm幅で600mmの長さがあると30cm2です。


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tag : 換気結露

換気がされていても結露する理由

昨日から気温が下がって、寒くなってきましたがそれに伴って窓に結露が出る現象が出始めています。
無料相談コーナーに2件の「換気がされていても窓に結露が出る」についての同じようなご相談がありましたので投稿を回答とといたします。
dc112302.jpg換気量がきちんと確保されているのに結露が起きる事例は少なくありません。このような場合に先ず考えられるのは工事水の可能性がもっとも高いのです。

未乾燥材はもちろん、基礎のコンクリートから出る水分がとても多いのです。特に冬近くに完成した住宅はこの傾向が強いため、初年度には必ず結露に悩まされます。(結露といっても、従来の住宅の結露と違って出る結露範囲(面積)が違います。左図の左図のように窓の下枠付近に結露が出るのが気密住宅の特徴です。)

新築の場合は、できれば換気本体を施工途中から仮設電気を利用して運転すると水蒸気を多量に排出してくれます。
また、換気が確保されていても、窓の断熱性能が低いとか、ペアガラスのアルミスペーサーの部分が結露する時があります。これは換気システムの問題でありません。

窓ガラスの性能が高くても熱を伝えやすいアルミで作られているため、ガラス面で結露する場合は先ず、この部分でいち早く結露するのです。このような場合は左図のように窓の天板(カウンター)にスリットをつくると→のように温かい空気が窓下の温度低下を防ぐため結露の発生は防ぐことができます。

また、1~3年経過し、工事水が抜け切るとピタッと結露は止まるようになります。

629ahvsaxj1dgetkweoypbe32y_002.jpgその他の事例としては、換気システムの換気量が確保されているのに、換気不足が原因のような現象の場合は排気フードの防虫ネットの目詰まり原因です。

局所換気でタイマー付きの浴室ファンやトイレファンやレンジフードなどは殆ど防虫ネットがついていますので、これに綿埃などが付着すると換気量が半分以下になってしまいますので防虫ネットは外した方がいいでしょう。



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プロフィール

昆寛(コン ヒロシ)

Author:昆寛(コン ヒロシ)
住まい環境プランニング(同)
(高性能住宅設計:技術顧問)

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